ブレゲの美学を表現する深い青のエナメル製ダイアルを搭載した新作｜BREGUET

BREGUET｜ブレゲ

薄型ケースにディープブルーのグラン・フー・エナメル製ダイアルを搭載。「クラシックトゥールビヨンエクストラフラットオートマティック 5367」

ブレゲより、極めて薄型のケースにトゥールビヨン・ムーブメントを搭載し、ディープブルーのグラン・フー・エナメル製ダイアルを採用した新作「クラシックトゥールビヨンエクストラフラットオートマティック 5367」が発表された。国内での取り扱いは、2020年3月からの予定だ。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

深淵なるブルーをブレンドし、一つひとつ丁寧に作り上げられたグラン・フー・エナメル製ダイアル

2020年、ブレゲが発表した新作「クラシックトゥールビヨンエクストラフラットオートマティック」は、伝統的なグラン・フー・エナメル製ダイアルに深いブルーをスタイリングしたモデルだ。ブレゲ創設者のアブラアン-ルイ・ブレゲは、エナメル製ダイアルが時計に非の打ちどころのない美観をもたらすことを高く評価するとともにその技法を大切にしていたが、現在ではグラン・フー・エナメルに熟達する職人はごく限られており、ブレゲに設けられたエナメル専門に取り組む工房に継承されている。

ダイアルのエナメル加工は、単なる装飾以上の技術が求められ、厳密さや忍耐強さ、習熟を必要とする非常に特別な工芸である。まずダイアルとなるゴールド製プレートを研削、清掃してから、ブラシでエナメルの釉薬を湿ったまま薄くむらなく施し、炉に入れて摂氏800度以上の高温で焼成を行なう。その後、目指す色が得られるまで何度もエナメルを重ね、焼成を繰り返してようやく完成する。

この新作では、いくつかのブルーがブレンドされているが、炉に入れる最後の回の前段階でそっと優しく研磨することによって、エナメルに自然な光沢がもたらされている。そしてゴールド製ダイアルには高い技術を誇るエナメル技法の専門工房で面取りが施され、次にインデックスに必要な各種エレメントが加工される。職人は非常に特殊な手法に則り、このダイアルにシルバーのパウダーで象られたブレゲ数字や時間目盛りと秒目盛り、ロゴを記していく。

ミニマルデザインを極めたダイアルの下で時を刻むのは、圧倒的な薄さとずば抜けた高性能が特色のキャリバー581だ。ブレゲ最薄トゥールビヨン・ムーブメントは、厚さわずか3ミリと、極めて薄型を実現。4時と6時の間に置かれたトゥールビヨンは、このキャリバーに合わせて特別に設計された脱進機とシリコン素材のブレゲひげゼンマイが備わるテンプをチタン製キャリッジに収め、トゥールビヨンとしては高速の毎時4Hzで振動する。「クラシックトゥールビヨンエクストラフラットオートマティック 5367」はまた、ブレゲが考案し特許を取得したハイエナジー香箱によって、約80時間ものパワーリザーブを備えている。

厚さわずか7.45ミリのプラチナ製ケースとブルーのアリゲーターストラップを組み合わせたこのウオッチは、国内では2020年3月より取り扱い開始予定だ。