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2020年9月9日
新作「トラディション レトログラード デイト 7597」|BREGUET
BREGUET|ブレゲ
ヒストリカルモデルのデザインコードを継承。シンメトリーの構成を隅々まで鑑賞できる
EDITOR’S EYE
・ブレゲが掲げた理想と現代の先端技術が融合。まさに伝統と革新を体現した名機
・中央に動力ゼンマイを置き、左右シンメトリックに歯車を配した美的センスが素晴らしい
・小さなダイアルにギヨシェ(工作機械を用いた彫り込み)を施し、ブレゲらしさを出している
18世紀終わりに、ブレゲ創業者のアブラアン-ルイ・ブレゲが考案したヒストリカルモデルのデザインコードに着想を得た新作「トラディション レトログラード デイト 7597」がリリースされた。ケース素材に18Kホワイトゴールドと18Kローズゴールドを用いた、2モデルで展開される。
Text by OZAKI Sayaka|Edit by TSUCHIDA Takashi
独創的なデザインとシンメトリーの構成
ブレゲより、新作「トラディション レトログラード デイト 7597」が発表された。「トラディション」は、18世紀終わりにブレゲが考案した「スースクリプション」という時計のムーブメントから着想を得て作られたコレクションで、この新作は、表側から完璧なシンメトリーのムーブメントの構造が見渡せるのと同時に、時刻表示に加え、レトログラード式の日付も備えられている。
レトログラード式の日付表示は、ブレゲ創業者のアブラアン-ルイ・ブレゲが初めて開発した複雑機構のひとつで、ブレゲの有名な時計のいくつかに採用されてきたものだ。シンメトリーのバランスを考慮して3時と9時の間に設けられ、巧みなカーブを持つ針が、極めて構築的なデザインのムーブメントの上を移動する。
この立体的なデイト表示の針は、特許を得た日付修正機構と、10時位置に配されたねじ込み式のデイト調整ボタンによって、安全に日付の設定が可能だ。
レトログラード式の日付表示は、ブレゲ創業者のアブラアン-ルイ・ブレゲが初めて開発した複雑機構のひとつで、ブレゲの有名な時計のいくつかに採用されてきたものだ。シンメトリーのバランスを考慮して3時と9時の間に設けられ、巧みなカーブを持つ針が、極めて構築的なデザインのムーブメントの上を移動する。
この立体的なデイト表示の針は、特許を得た日付修正機構と、10時位置に配されたねじ込み式のデイト調整ボタンによって、安全に日付の設定が可能だ。
40ミリのケースにぴったり収まる自動巻ムーブメントのキャリバー505Q は、シリコン製ホーンのインバーテッド・インラインレバー脱進機、シリコン製ブレゲひげゼンマイを装備。透明なケースバックからその姿を覗かせるゴールド製ローターは、アブラアン-ルイ・ブレゲの絶妙な発明の才を証明する「ペルペチュエル」の機構を想起させる。
時計技術と美的デザインのどちらに関しても完壁主義だったアブラアン-ルイ・ブレゲは、現代でも驚くほどモダンなムーブメントを設計していた。大きな香箱を中央に置き、その上に歯車を左右対称に並べる彼のデザインは、数世紀を経て「トラディション」の原点となった。また「トラディション」コレクションの特徴的なシグネチャーとして、同じくアブラアン-ルイ・ブレゲが発明し、現在のあらゆる時計に用いられている耐震機構の起源となる「パラシュート」も搭載されている。
さらに、もうひとつの際立った特徴は、時刻を表示するオフセンター・ダイアルだ。ゴールド製のダイアルを12時位置にオフセットしたそのデザインは、ブレゲの「モントレ・ア・タクト」から得たもの。新しい「トラディション 7597」は、ローマ数字のチャプターリングを配し、これと境を成すクル・ド・パリ模様のギヨシェに、ブルースティールのブレゲ針が組み合わされている。
この新作は、ケース素材に18Kホワイトゴールドと18Kローズゴールドを用いた2モデルで展開される。
トラディション レトログラード デイト 7597
- Ref.|7597BB/G1/9WU、7597BR/G1/9WU
- ムーブメント|自動巻き(キャリバー 505Q)
- パワーリザーブ|50時間
- ケース素材|18KWG(7597BB/G1/9WU)、18KRG(7597BR/G1/9WU)
- ケース径|40mm
- ストラップ素材|アリゲーターレザー
- 防水|3気圧
- 価格|459万8000円(7597BB/G1/9WU)、451万円(7597BR/G1/9WU)(税込)
問い合わせ先
ブレゲブティック銀座
Tel.03-6254-7211
https://www.breguet.com/jp