松浦俊夫|“Run for Children Tohoku”東北の子どもたちの未来のために(後編)

松浦俊夫|“Run for Children Tohoku”東北の子どもたちの未来のために(後編)

松浦俊夫|from TOKYO MOON 1月27日 ON AIR“Run for Children Tohoku” 東北の子どもたちの未来のために(後編)日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』──。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて19時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムをふり返ります。今週は本格的にスタートしたチャリティ・プロジェクト“Run for Children Tohoku”について皆さんにより理解してもらうために、先週に引きつづき「ハタチ基金」代表幹事の今村久美さんにお話を伺いました。Text by MATSUURA Toshio才人たちのアイデア溢れる楽曲をオンエア今週は、まもなく新作がリリースされるRob...
論客がポスト3.11のクルマ界を語る─後編

論客がポスト3.11のクルマ界を語る─後編

論客がポスト3.11のクルマ界を語る特別座談会 後編(1)震災後のクルマ選びとは?EVのみならず、燃料電池車をはじめ、これからの社会を担っていくクルマについて、さまざまな議論が交わされた前回の鼎談。今回は、より現実的なクルマ選びのあり方などについて語っていただいた。語るひと=小川フミオ、島下泰久、渡辺敏史、山口幸一(本誌編集長)写真=JAMANDFIX(人物)まとめ=松尾 大2015年からと目されるEVの非接触充電山口 電気自動車は普及するレベルにあるのか。そのあたりの現実と未来について、お話をうかがいたいと思います。前回の鼎談で、あと数年すれば水素を改質することで生まれる電気でモーターをまわす、燃料電池車まで登場する可能性があるというお話が出ました。たしかに、無尽蔵の水素エネルギーを使えればすばらしいことです。とはいえ、水素ステーションなどのインフラを鑑みれば、現時点では充電式のEVが現実的のように思われます。そこで質問ですが、EVにも今後、進歩の余地があるのでしょうか。 渡辺...
論客がポスト3.11のクルマ界を語る─前編

論客がポスト3.11のクルマ界を語る─前編

論客がポスト3.11のクルマ界を語る特別座談会 前編(1)再生可能エネルギー社会の一端を担うクルマとは?3月11日に発生した東日本大震災は、これからの社会を考えるうえで大きなターニングポイントとなった。とくに電力供給に問題が発生しているなか、スマートグリッドについての議論も盛んになりつつある。これからのクルマが果たす役割とは、そして進んでいく道はどこにあるのか、3人の論客とOPENERS編集長が議論を交わした。語るひと=小川フミオ、島下泰久、渡辺敏史、山口幸一(本誌編集長)写真=JAMANDFIX(人物)まとめ=松尾 大SNV=ソーシャルネットワークビークルとしての自動車山口 OPENERSでは今回の震災を受け、あたらしい社会のあり方を考え、取材し、情報を提供していこうと思っています。そのなかでも、クルマが果たす役割は、劇的に変化するのではないかと考えています。ところで、福島原発事故をうけて、再生可能エネルギーを中心とした社会づくりの必要性が、さまざまなメディアで議論されています。...
自然エネルギー財団|世界の英知を結集し、いよいよ始動

自然エネルギー財団|世界の英知を結集し、いよいよ始動

孫正義氏創設 自然エネルギー財団世界の英知を結集し、いよいよ始動9月12日の朝、東京有楽町にある国際フォーラムB7では静かな熱気が渦巻いていた。「twitter招待者はこちら」こんな看板も見える。広さ1400平方メートルの場内がひとでぎっしりだ。場内後方のその「twitter招待者」には若者の数がとにかく多い。ロック・コンサートでも、芸能人が出演するイベントでもない。「自然エネルギー」についてのカンファレンスだ。文=吉村 栄一写真=門井 朋代表理事にはスウェーデンの元エネルギー庁長官を招聘この日は、3.11の東日本大震災とそれにともなう東京電力福島第一原子力発電所の大事故により、日本における原発の是非と、原発に代わるエネルギーがあるのかという議論が沸騰していた今年4月に、ソフトバンクの孫正義社長が私財10億円を投じて設立すると発表した「自然エネルギー財団」の、お披露目のイベントだったのだ。 3.11前は決して派手な話題とはならなかった自然エネルギーが、カリスマ的な経営者である孫社長...
東京工業大学 柏木孝夫教授に聞く「再生可能エネルギー法」施行後のスマート社会|SHIFT JAPAN

東京工業大学 柏木孝夫教授に聞く「再生可能エネルギー法」施行後のスマート社会|SHIFT JAPAN

東京工業大学 柏木孝夫教授に聞く「再生可能エネルギー法」施行後のスマート社会(1)菅直人前首相の「置き土産」として、8月26日に成立した「再生可能エネルギー特別措置法」。太陽光、風力、中水力、バイオマス、地熱によって発電した電気を全量固定価格で一定期間、電力会社が買い取ることを義務づけたもの。2012年7月1日の施行に向けて調整すべき課題は何か? そして、施行によって震災後の日本のエネルギー社会はどう変わるのか? 東京工業大学の柏木孝夫教授に尋ねた。文=松井健太郎写真=JAMANDFIX価格と上乗せのバランスが鍵──「再生可能エネルギー特別措置法」の最大のポイントは?今年度末にかけて、調達価格等算定委員会で討議されますが、再生可能エネルギーによる電力の「買い取り価格」がいくらに設定されるかが最大のポイントになるでしょう。太陽光は何円、風力は何円というように、あるいは、風力のなかでも洋上は何円、陸上は何円というように、買い取り価格は発電の種別や規模ごとに異なる金額で設定されます。それ...
天然ガスと再生可能エネルギーのベストミックスを

天然ガスと再生可能エネルギーのベストミックスを

次世代エネルギーの本命は──天然ガスと再生可能エネルギーのベストミックスを次世代エネルギーの中心になにがくるか。天然ガスこそが有力な答え、というのが石井彰氏だ。著書『エネルギー論争の盲点』(NHK出版)が話題を呼んでいる石井氏のインタビューをとおして、天然ガスの重要性をさぐってみよう。文=小川フミオ写真=JAMANDFIX再生可能エネルギーも度を越すと、環境破壊に──2011年7月に出版された『エネルギー論争の盲点』を興味ぶかく読みました。副題には「天然ガスと分散化が日本を救う」とありますね。エネルギーの分散化がキーワードなんです。いま世の中は、3月11日の東京電力福島第一原子力発電所の放射能もれ事故以来、原発はいっさい廃止して、これからは風力や太陽光による、いわゆる再生可能エネルギーによる発電に切り替えていくべきだとする論調も出てきています。でも、原発に依存していた結果、停電を余儀なくされたのと同様、たとえば太陽光発電にだけ頼ると問題が出てくるんです。──太陽光発電では、問題が出...
INTERVIEW|写真家 大森克己が問いかける、いま写真ですべきこととは

INTERVIEW|写真家 大森克己が問いかける、いま写真ですべきこととは

個展「すべては初めて起こる」開催中写真家 大森克己が問いかける、「いま写真ですべきこと」90年代より写真家として活動する大森克己氏の個展「すべては初めて起こる」が、メイン会場となる銀座の『ポーラ ミュージアム アネックス』と、浅草にあるマッチアンドカンパニーの書庫および『ギングリッチ』の、ふたつのサテライト会場で開催されている。昨年3月11日に発生した大震災以後、我われの暮らしは出口のない不安のなかで、さまざまな点において変化を余儀なくされている。同時にわれわれはこれまでどおりつづく日常のなかに起こった変化を、あたかもフィクションのようにとらえながら、したたかに生きている。はじまりや、はじめての意味を終わりなき日常のなかで写真で問いつづける大森克己氏に、今回の展覧会についてきいた。Photograph & Text by KATO Takashi意味ありげな光、いままでどおり咲く桜。しかし、いままで通りでは意味がないフィルムカメラで撮影され印画紙に焼き付けられ額装された写真...
地方自治体だからこそ取り組めるエネルギー政策|SHIFT JAPAN

地方自治体だからこそ取り組めるエネルギー政策|SHIFT JAPAN

神奈川県 黒岩祐治知事に聞く地方自治体だからこそ取り組めるエネルギー政策(1)再生可能エネルギーやスマートグリッド構想など、環境への先進的な取り組みで知られる神奈川県。その首長として、県民を「脱原発社会」へ導くために「神奈川からエネルギー革命を!」と旗を掲げるのが黒岩祐治知事だ。知事選で掲げた「4年間で200万戸分の太陽光パネルを設置する」との公約に変更はあったものの、あらたなエネルギー政策に向けて「革命の旗」を振りつづける。その政策とは?文=松井健太郎写真=齋藤誠一(黒岩知事)神奈川県独自の「マイパネル構想」を──黒岩知事は、半年前の知事選で「4年間で200万戸分の太陽光パネルを設置する」との目標を掲げられましたが、その後、撤回されました。その理由は?はじめに申し上げておきますが、「撤回」はしていません。「4年間で200万戸分」と公言した数字は、東京電力福島第一原子力発電所の事故によって危機意識が非常に高まったなかでの発言で、時間もなく、きちんと精査したものではありませんでした。...
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