連載|Bar OPENERS 第2回 「お花が恥ずかしいのなら、リキュールの花束を贈ればいいじゃない」

連載|Bar OPENERS 第2回 「お花が恥ずかしいのなら、リキュールの花束を贈ればいいじゃない」

連載|Bar OPENERS「お花が恥ずかしいのなら、リキュールの花束を贈ればいいじゃない」(1)ここは、ウェブ上にのみ存在する、架空のバー「Bar OPENERS」。酒と音楽、そしてバーという空間を楽しむ大人がくつろぎを得られる稀有な場所。その店主を務めるのは実際に自身でバーを経営する小林弘行。OPENERS的な肩肘の張らない、バーの楽しみ方と、今宵使えるウイットに富んだ酒と音楽にまつわるうんちくを連載でお届けする。Text by KOBAYASHI HiroyukiPhotographs by ITO Yuji (OPENERS)いらっしゃいませ。ご機嫌いかがですか?このところ、草食系男子とか肉食系女子なんて言葉をよく耳にします(ちょっと古いですか?)。僕は最近までビーガンな男子が増えたとか、新橋辺りの立ち飲み屋さんで、串に刺さったお肉やら煮込んだ臓物なんかを貪り食らうワイルドな女子、などの新人類(もっと古いですよね?)が増えたなんてお話かと思っていたところ「まったくもって大き...
連載|Bar OPENERS 第4回「早すぎたギムレット」

連載|Bar OPENERS 第4回「早すぎたギムレット」

連載|Bar OPENERS「早すぎたギムレット」(1)ここは、ウェブ上にのみ存在する、架空のバー「Bar OPENERS」。酒と音楽、そしてバーという空間を楽しむ大人がくつろぎを得られる稀有な場所。その店主を務めるのは実際に自身でバーを経営する小林弘行。OPENERS的な肩肘の張らない、バーの楽しみ方と、今宵使えるウイットに富んだ酒と音楽にまつわるうんちくを連載でお届けする。Text by KOBAYASHI HiroyukiPhotographs by ITO Yuji (OPENERS)いらっしゃいませ。ご機嫌いかがですか?当店のお客様に清水さん(仮名)という男性がいらっしゃいます。この方、誤解を恐れずに申し上げますと、ちょっと面倒なのですがとても愛らしい酔っ払いです。初見で店内の床に大の字で寝てしまい、まぁ裏を返せば、文字通りうつ伏せで大の字で爆睡。完全に“困ったお客様の殿堂入り”祝・出禁って感じなのですが、このひとだけはなぜか憎めないのです。普段、こういったほかのお客様に...
連載|Bar OPENERS 第5回「スイカ売りは来なかった」

連載|Bar OPENERS 第5回「スイカ売りは来なかった」

連載|Bar OPENERS「スイカ売りは来なかった」(1)ここは、ウェブ上にのみ存在する、架空のバー「Bar OPENERS」。酒と音楽、そしてバーという空間を楽しむ大人がくつろぎを得られる稀有な場所。その店主を務めるのは実際に自身でバーを経営する小林弘行。OPENERS的な肩肘の張らない、バーの楽しみ方と、今宵使えるウイットに富んだ酒と音楽にまつわるうんちくを連載でお届けする。Text by KOBAYASHI HiroyukiPhotographs by ITO Yuji (OPENERS)いらっしゃいませ、ご機嫌いかがですか?しかし今年の夏は暑いですね。猛暑との予報も大当たりで、いまごろは気象庁および関係各所では、臨時ボーナスでも出ているんじゃないでしょうか。通常の3カ月予想も大切ですが、日本における気象協会の二大行事といえば、開花予想と梅雨明け宣言。しかし、当たっても誰からも褒められず、外れれば日本全国でブーイングの雨あられ。まぁ、なんとも切ないご職業ですね。暑中お見舞い...
連載|Bar OPENERS 第6回「チラリ、気づけば大きなキラリ」

連載|Bar OPENERS 第6回「チラリ、気づけば大きなキラリ」

連載|Bar OPENERS「チラリ、気づけば大きなキラリ」(1)ここは、ウェブ上にのみ存在する、架空のバー「Bar OPENERS」。酒と音楽、そしてバーという空間を楽しむ大人がくつろぎを得られる稀有な場所。その店主を務めるのは実際に自身でバーを経営する小林弘行。OPENERS的な肩肘の張らない、バーの楽しみ方と、今宵使えるウイットに富んだ酒と音楽にまつわるうんちくを連載でお届けする。Text by KOBAYASHI HiroyukiPhotographs by ITO Yuji (OPENERS)いらっしゃいませ、ご機嫌いかがですか?さっそくですが男性のみなさん、甘いお菓子はお好きですか? 今日的には“スイーツ”といったほうがよいのでしょうか。あらためまして、こんばんは。スイーツな男を目指すバーテンダーの小林です。昔は男がケーキやチョコレートを好きだというと恰好悪い、子どもっぽいなんて言われていた時代もありましたが、時は移ろいゆくもので、最近ではスイーツ男子なる言葉も社会権を...
音楽評論家の柳樂光隆氏が監修『Jazz The New Chapter 3』|BOOK

音楽評論家の柳樂光隆氏が監修『Jazz The New Chapter 3』|BOOK

BOOK|進化する現代ジャズを網羅したジャズ・ガイド音楽評論家の柳樂光隆氏が監修『Jazz The New Chapter 3』ジャズ専門の音楽評論家でライターの柳樂光隆氏が監修する、人気の新世代ジャズ・ガイドの最新作『Jazz The New Chapter 3』がシンコー・ミュージックから刊行。アーティストらのインタビューから評論、鼎談などが盛り込まれ、進化する現代ジャズを網羅する1冊に仕上がった。Text by YANAKA Tomomiグラスパーのインタビューから最新ジャズの動向まで多角的に紹介現在進行形のジャズを体系的にまとめた本として、昨年に第1弾が発売された『Jazz The New Chapter』。これまでほとんど世になかった現代のジャズの世界をまとめた本として、大きな反響を巻き起こした。そして第3章となる待望の『Jazz The New Chapter 3』がついに発売。これまでの2作同様、多角的な情報で多くのファンを魅了する。本作では、“ポップス界の名匠”とい...
日本で全12公演「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2015」開催|MUSIC

日本で全12公演「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2015」開催|MUSIC

MUSIC|世界最大級のジャズ・フェスティバルが日本にやってくる「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2015」開催世界最大級のジャズ・フェスティバルが日本にやってくる! 「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2015」は、10月1日(木)から25日(日)まで、東京(恵比寿・代官山・青山)を拠点に開催される。Text by KAJII Makoto (OPENERS)キービジュアルは、大友克洋氏の描きおろしモントルー・ジャズ・フェスティバルは1967年、スイス・レマン湖畔の町モントルーでクロード・ノブス氏がスタートさせた。7月の上旬から中旬にかけておこなわれ、毎年25万人を超えるひとが足を運ぶ一大ミュージックフェスに成長。ジャズのみならず、ロック、ブルース、レゲエ、ソウル、ワールドミュージックなど、ジャンルを問わず世界中の一流アーティストたちが競演を繰り広げる。モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン2015は、本家モントルーのスタンスを踏襲し、「ジャズ」をキー...
野崎良太と沖野修也が主宰する音楽イベントが10周年|MUSIC

野崎良太と沖野修也が主宰する音楽イベントが10周年|MUSIC

MUSIC|野崎良太と沖野修也が主宰する音楽イベントが10周年「Jazztronica!!」10周年アニバーサリーパーティ開催Jazztronik(ジャズトロニック)の野崎良太と、Kyoto Jazz Massiveの沖野修也が主宰するレギュラーパーティ「Jazztronica!!」が10周年を迎える。その節目を祝うアニバーサリーパーティが9月13日(日)、場所を本拠地「The Room」から「代官山UNIT」に移して開催される。Text by KUROMIYA Yuzuイベントにゆかりの深い人物が集結!クリエイティブ・ディレクター、DJ、選曲家、執筆家、世界唯一の選曲評論家、そしてクラブ「The Room」のプロデューサーなど実に多彩な顔をもつ才人、沖野修也。そして、ピアニスト、DJ、作編曲家として活動する野崎良太。彼をコアに結成されたミュージック・プロジェクトのジャズトロニックは、クラシック、ジャズ、クラブミュージックだけにはとどまらない独自の音楽を展開し、多方面から支持を集め...
大人が楽しめる夏の音楽フェスティバル 2015|特集

大人が楽しめる夏の音楽フェスティバル 2015|特集

特集|大人が楽しめる厳選のラインナップOPENERSが選ぶ夏の音楽フェスティバル 2015昨今、音楽フェスティバルのコンセプトに変化が見られる。屋外でのレジャー、海外アーティストの出演、大規模な会場展開、アースコンシャスといったキーワード。これらの要素にくわわったのが「日常との親和」だ。非日常を演出するための空間ではなく、少し足を伸ばせば楽しめるような会場や、穏やかで親しみやすい雰囲気の音楽フェスティバル。また北陸新幹線が開通したことにより、首都圏からアクセスできる場所が増えた点も見逃せない。来る者を拒まない、ライフスタイルに自然と溶け込むようなレジャー。そんな、大人が楽しむにふさわしい音楽イベントを、7月から9月にかけて厳選して紹介する。Text by OPENERS全国各地で催されるイベントを新旧織り交ぜてピックアップ開催期間1カ月超、国内最大級のジャズフェス「SAPPORO CITY JAZZ」北海道・札幌の街を舞台に展開される、ジャズフェスティバル。メイン会場では7月31日...
ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンで、美食とイタリアンジャズを堪能|BVLGARI

ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティンで、美食とイタリアンジャズを堪能|BVLGARI

BVLGARI|ブルガリ美食と音楽に酔いしれる贅沢な一夜「ブルガリ イタリアンジャズ ラウンジ 2015」を開催昨年大好評を得た「ブルガリ イタリアンジャズ ラウンジ」が今年も実施中。6月12日(金)、9月11日(金)、ブルガリ銀座タワー8Fのプライベートラウンジにて、イタリアのトップミュージシャンによる一夜限りのエクスクルーシブなコンサートがおこなわれる。Text by KUROMIYA Yuzuクラブ・ジャズ界の鬼才、ニコラ・コンテが登場「ブルガリ イタリアンジャズ ラウンジ」はミシュランの星を誇るエグゼクティブシェフ、ルカ・ファンティンによる料理とイタリアのスパークリングワイン「カ・デル・ボスコ ロゼ」を、音楽とともに堪能できるイベントだ。2シーズン目となる今年は、イタリアンジャズのミュージシャンとして、日本でも人気を誇るアーティストが出演。6月の公演は、繊細でやわらかな歌声をもつジョー・バルビエリ。9月は、プロデューサー、DJ、ギタリスト、リミキサーとしてマルチな才能を見せ...
The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival|ザ・ビートル・プレゼンツ 東京クロスオーバー・ジャズ・フェスティバル

The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival|ザ・ビートル・プレゼンツ 東京クロスオーバー・ジャズ・フェスティバル

The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival|ザ・ビートル・プレゼンツ 東京クロスオーバー・ジャズ・フェスティバル沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)氏インタビュー世界で類を見ないイベントに育てたい(1)世界基準にこだわる国内唯一のクラブ・ジャズ&クロスオーバー・ミュージックの祭典、「The Beetle Presents Tokyo Crossover/Jazz Festival」。その第8回目が、昨年暮れに開催された。2005年の第3回以降は新木場「STUDIO COAST ageHa」にておこなわれてきたが、今回は大人のための都市型音楽フェスティバルとして、会場を「恵比寿ザ・ガーデン・ホール」に移してリニューアル。大盛況のうちに幕を閉じた同フェスティバルとその今後について、発起人である沖野修也氏に聞いた。Photo by OKAMOTO Kensuke & Maria Golomidova初ものづくしのステージ...
MONSTER|マイルス・デイヴィス トリビュートイヤフォン「Miles Davis Trumpet」

MONSTER|マイルス・デイヴィス トリビュートイヤフォン「Miles Davis Trumpet」

MONSTER|モンスター伝説のジャズミュージシャン“マイルス・デイヴィス”へのトリビュートモデルイヤフォン「Miles Davis Trumpet」米・Monster社より、伝説のジャズミュージシャン、マイルス・デイヴィスの名を冠したコラボレートモデル「Miles Davis Tribute」(2009年発売)につづき、トランペット型インイヤー・ヘッドフォン「Miles Davis Trumpet」が発売された。いままで聴こえなかった旋律や細かいニュアンスまで原音のもつ響きを忠実に再現するもので、名盤『Sketches of Spain』のリマスターCD付きという豪華なセットとなっている。Text by KAJII Makoto (OPENERS)トランペットを模した心憎い演出と、鮮明かつ奥行きのある深い音マイルス・デイヴィス シグネチャーモデルのカナル型イヤホン第2弾「Miles Davis Trumpet」は、トランペットを連想させる金色の小型ハウジングに、世界最小のドライバ...
MUSIC│レコード番長・須永辰緒のDJ活動30周年を記念した「Sunaga t experience」の『STE』

MUSIC│レコード番長・須永辰緒のDJ活動30周年を記念した「Sunaga t experience」の『STE』

MUSIC|レコード番長・須永辰緒のDJ活動30周年を記念ソロプロジェクト「Sunaga t experience」の5thアルバム『STE』日本が世界に誇る “レコード番長” として知られる須永辰緒氏のソロプロジェクト「Sunaga t experience」名義による5枚目のアルバム『STE』。氏のDJ活動30周年を記念して制作された本作が、ジャズの名門「BLUE NOTE」から5月20日(水)にリリースされる。Text by YANAKA Tomomiシーンを代表するミュージシャンたちが贈る特別なリリックを収録DJであり、『須永辰緒の夜ジャズ』などのヒット・コンピレーション・シリーズの監修、さらには数多くのプロデュースやリミックスワークで知られる須永辰緒氏。DJとしては、東京のクラブシーンの黎明期からヒップホップやパンク、ジャズ、ハウスなどジャンルレスなプレイで活動をつづけてきた。そして須永氏のDJ活動30周年を祝うべく、ソロプロジェクト「Sunaga t experienc...
MUSIC|ジャズシンガーakikoが東京と大阪でライブを開催

MUSIC|ジャズシンガーakikoが東京と大阪でライブを開催

MUSIC|最新アルバム『黒い瞳/Dark Eyes』をリリースジャズシンガーakikoが東京と大阪でライブを開催名門レーベル“ヴァーヴ”初の日本人女性シンガーとして知られるジャズシンガーakiko。彼女が今年8月に発売した最新アルバム『黒い瞳/Dark Eyes』を携えて、10月23日(火)に大阪で、10月25日(木)には東京でライブを開催する。Text by YANAKA Tomomi懐かしいスタンダードナンバーも2001年にアルバム『ガール・トーク』でデビューしたakikoは、オーセンティックなジャズのみならず、エレクトロニカ、ブラジル、R&B、さらにロックに至るまで、さまざまな音楽を吸収し独自のスタイルを確立。これまでに須永辰緒や小西康陽らをプロデューサーに迎えるとともに、国内外のアーティストとの競演も多く、多彩な表情を見せるヴォーカリストとして注目されている一人だ。8月にはニューオリンズで地元ミュージシャンのバンドとともに録音された9カ月ぶりとなる最新アルバム『黒...
INTERVIEW|原田知世がラブソングカバーアルバム『恋愛小説』をリリース

INTERVIEW|原田知世がラブソングカバーアルバム『恋愛小説』をリリース

INTERVIEW|原田知世がラブソングカバーアルバムをリリース原田知世と伊藤ゴローが語る、新作『恋愛小説』(1)3月18日、原田知世のニューアルバム『恋愛小説』が、老舗ジャズレーベル「VERVE」からリリースされた。内容は、新旧織り交ぜた10曲のラブソングのカバー。原田知世がプロデューサーの伊藤ゴローとともに、作品について語ってくれた。Photographs by SUZUKI KentaText by IWANAGA Morito(OPENERS)女優と歌手、両方の面を活かした作品――今回はカバーアルバムですが、制作の経緯は?原田知世(以下、原田) 去年、ゴローさんのプロデュースで久しぶりに『noon moon』というアルバムを作ったとき、そのツアーをユニバーサルミュージックの方が見に来てくださって。それがきっかけで、このアルバムの企画をいただいたんです。女優と歌手、ふたつの面を活かしたラブソングのカバー集という内容でした。私も音楽をとても楽しめている時期だったので、すぐに次の...
Chapter 4 TOYOTA BLADE meets Music|菊地成孔、珠玉のドライビングミュージックをセレクト

Chapter 4 TOYOTA BLADE meets Music|菊地成孔、珠玉のドライビングミュージックをセレクト

Chapter 4TOYOTA BLADE meets Music菊地成孔、珠玉のドライビングミュージックをセレクトトヨタ ブレイド&モダンジャズ、その研ぎ澄まされた個性単なる移動を特別な時間へと導いてくれるトヨタ ブレイド。そしてそんな時間に、さらなる彩りをくわえてくれるのが音楽である。先鋭的な音楽家であり、“大人しくない大人”でもある菊地成孔氏が、トヨタ ブレイドにインスパイアされて選曲した珠玉のジャズセレクションを『iMix for TOYOTA BLADE by KIKUCHI Naruyoshi』と題してお届けする。文=東ミチヨ写真=五十嵐隆裕都会の埠頭と、夕日とサックス、そして黒いショートプレミアム都会の埠頭と、夕日とサックス、そして黒いショートプレミアム。条件が揃い過ぎたかもしれない。菊地成孔氏が即興でサックスを奏でると、晴海埠頭もマンハッタンのように見えてしまう。グレイッシュな埠頭の気配に、黒いトヨタ ブレイドがクールに調和する。日が傾くほどに、マイカ塗装されたボデ...
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