山口幸一
クルマづくりに大事なもの|Mazda
Mazda Design|マツダ デザインクルマづくりに大事なものクルマに命を与える――。2010年、マツダはデザインコンセプトを“魂動デザイン”と名付け、SUVモデル「CX-5」を皮切りにスポーツモデル「ロードスター」に至るまで、躍動感溢れるスタイリングとともにブランドイメージを一新してきた。では、そのデザインの源はどこから生まれたのだろうか。マツダ広報部曰わく、その答えのひとつは新潟県燕市にあるという。槌起銅器(ついきどうき)を手がける「玉川堂(ぎょくせんどう)」とマツダ、両社のモノづくりの世界に迫ってみた。Text by OGAWA FumioPhotographs by TSUKAHARA Takaaki伝統工芸とマツダデザインの共通点マツダのクルマは、どれも好ましく見える。なぜかというと、(ひとによって理由はちがうかもしれないけれど)外観的には、プロポーションがいいうえに、ボディの面作り、塗装、プレスなど高品質な作りゆえだ。そこがクルマ好きの心に響く。内装もやはり、マツダ...
2020年問題とフランクフルトショー|IAA 2015
66th Frankfurt International Motor Show|第66回 フランクフルトモーターショー(IAA) 20152020年問題とフランクフルトショー2年に一度、ドイツ・フランクフルトで開催される自動車ショー「第66回 フランクフルトモーターショー(IAA) 2015」が、今月15日から開催された。“環境”をテーマにしたモデルで目白押しの今回のショー会場。自動車メーカーがいま頭を悩ましている「2020年問題」とはなにか。現地から小川フミオ氏がレポートする。Text by OGAWA Fumioドイツ勢のエコカー戦略2015年9月に、独フランクフルトで開催された自動車ショー、通称フランクフルトショー。特徴をひとことで解説すると、エコカーのオンパレード。ポルシェの電気自動車にはじまり、アウディもフォルクスワーゲンもメルセデスベンツもBMWも、電気自動車やプラグインハイブリッドを数多く出展していた。なぜかというと、自動車メーカーがいま頭を悩ましている「2020年問...
別荘のシェアリングで暮らすように、休暇を楽しむ|STAYCATION
STAYCATION|ステイケーション別荘のシェアリングで暮らすように、休暇を楽しむ鎌倉と葉山を堪能できる3つの別荘が誕生近年、急速に浸透してきたステイケーション。バケーションレンタルサービスを展開するその名も「ステイケーション」のラインナップにあらたに北鎌倉の古民家別荘、南葉山のデザインハウス、葉山・森戸海外のペットフレンドリーな一軒家がくわわった。Text by YANAKA Tomomi古き良き北鎌倉の暮らしを感じる一軒家や別荘、コンドミニアムを丸ごと借りて、家族や仲間とのんびりと休暇を楽しむ――。そんなあたらしい旅のスタイルが、近年日本でも注目を集めはじめている。「ステイケーション(STAYCATION)」は、STAY(=暮らす)とVACATION(=休暇、旅)のどちらも楽しみたい方のための、あたらしいバケーションレンタルサービス。別荘を“買う”ではなく、“シェア”することで、オーナーが使うことのない「空き時間」を有効利用し、ホテルや旅館では味わうことのできない“暮らすよう...
ゼニアが仕立てたマセラティのためのシルクシート|Maserati
Maserati Quattroporte|マセラティ クアトロポルテMaserati Ghibli|マセラティ ギブリゼニアが仕立てたマセラティのためのシルクシートマセラティとエルメネジルド・ゼニア。イタリアが世界に誇る、ふたつのラグジュアリー ブランドがふたたび手を組んだ。あらたに仕立てたのは、特製のシルク地シート。クアトロポルテとギブリの2台に乗り、北イタリアはマッジョーレ湖畔から小川フミオ氏がレポートをお届けする。その座り心地はいかに。Text by OGAWA Fumioスーツ2.5着ぶんのシルク高級車のシートといえばレザー。でもそれは本当だろうか? 歴史をさかのぼると、戦前の高級セダンでは、シルクやベロアが主流だった。レザーは運転手が乗る席のもの。耐候性はいいけれど、ごわごわしてつるつるして肌触りが敬遠されたからだ。そんな高級車のオリジンが復活したようなシルクシートをマセラティが実現させた。マセラティが、高級紳士服地などで知られるエルメネジルド・ゼニア社と共同開発したシ...
VW初のプラグインハイブリッド、ゴルフ GTEが上陸|Volkswagen
Volkswagen Golf GTE|フォルクスワーゲン ゴルフ GTEVW初のプラグインハイブリッド、ゴルフ GTEが上陸フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、「ゴルフ」をベースにしたプラグインハイブリッドモデル(PHEV)、「ゴルフ GTE」を発表。本日から販売を開始した。Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)新時代のゴルフフォルクスワーゲン ブランド初のプラグインハイブリッドモデル(PHEV)として、昨年3月のジュネーブショーで登場した「ゴルフ GTE」が、本日上陸を果たした。このクルマのキャッチコピーは、「退屈なハイブリッドに、終わりを告げる」。一見、大げさにも思えるフレーズだが、その素性を知ればPHEV特有の魅力が見えてくる。ゴルフGTEのために用意されたドライブモードは3つある。ゼロミッションの電気自動車(EV)として走る「Eモード」と、エンジンと電気モーターを駆動して走る「ハイブリッドモード」、そして「ゴルフ GTI」にも匹敵する...
ポルシェ、911カレラ(Type 991)をマイナーチェンジ|Porsche
Porsche 911 Carrera|ポルシェ 911 カレラPorsche 911 Carrera S|ポルシェ 911 カレラ SPorsche 911 Carrera Cabriolet|ポルシェ 911 カレラ カブリオレPorsche 911 Carrera S Cabriolet|ポルシェ 911 カレラ S カブリオレポルシェ、911カレラ(Type 991)をマイナーチェンジポルシェは、デビューから4年目を迎えた7代目「911カレラ(Type 991)」をマイナーチェンジ。その姿を披露した。Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)911もついにターボ化2011年9月のフランクフルトモーターショーでデビューを飾った7代目911(Type 991)が、4年ぶりに刷新された。今回のマイナーチェンジでハイライトとなるのは、やはりターボ化された新型のパワーユニットだろう。新型911の「カレラ」と「カレラS」に搭載されるのは、これまでのNAエンジ...
ジープの未来を見据えたチャレンジ|Jeep
Jeep Cherokee|ジープ チェロキージープ チーフデザイナー マーク アレン氏に聞くジープの未来を見据えたチャレンジジープの、特に「チェロキー」といえば、日本でも大ヒットを飛ばした「XJ」の型式で知られる1984年デビューの第2世代モデルに代表されるように、誰もが箱形のデザインをイメージする。スクエアでソリッドなフォルムが“ジープらしい”という共通認識に誤りはないだろう。しかし、第5世代となった現行モデルは、そうした“ジープらしい”デザインから一転。なにも似ることのないアヴァンギャルドなデザインにチャレンジした。大きく趣を変えたチェロキーの秘密を、デザイナーに直撃する。Text by SAKURAI KenichiPhotographs by TSUKAHARA Takaakiワイルドとマイルドの融合SUVブームを牽引してきたジープ「チェロキー」は、ジープ伝統の7スロットグリルや台形をモチーフとした前後のフェンダーなど、これまでどおり、ジープをジープらしく見せるディテール...
アストンマーティンとジェームズ・ボンドのコラボレーション|Aston Martin
Aston Martin DB9 GT Bond Edition|アストンマーティンDB9 GTボンド・エディションアストンマーティンとジェームズ・ボンドのコラボレーションアストンマーティンは、映画007の最新作、『スペクター』の公開を記念して、ジェームズ・ボンドのコラボレーションモデル「DB9 GTボンド・エディション」を発表。販売を開始した。Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)DB9 GTをベースに世界限定150台世界でもっとも有名なスパイ、ジェームズ・ボンドの相棒として、半世紀以上にわたり共演し続けたアストンマーティンから、世界限定150台のリミテッドエディションが発売された。その名も「アストンマーティンDB9 GTボンド・エディション」。これは12月4日から日本でも公開される映画007の最新作、『スペクター』の公開を記念して制作されたもので、「DB9」のホットバージョンである「DB9 GT」をベースに開発されたモデルだ。アストンマーティンが...