世界でも希少な自社一貫製造体制を敷いているジラール・ペルゴは、18世紀から19世紀において、2人の偉大なる時計師によって基礎が築かれた時計界のキーブランドである。 1人目は1791年、ジュネーブに時計工房を築いたジャン・フランソワ・ボット。彼は薄型懐中時計を数多く製作して時の権力者から寵愛を受け、さらに1820年代初頭には近代的な生産ラインを確立した人物。2人目は’52年にジラール・ペルゴの前身会社を設立した、コンスタン・ジラール。彼は’67年、現行モデルにまで継承され続けているスリー・ゴールド・ブリッジ付きのトゥールビヨンを製作。パリの万国博覧会では2度に渡って金賞を受賞し、’80年にはドイツ皇帝ウィルヘルム2世の依頼により、腕時計も製作している。 各社の経営は創業者の子孫に受け継がれたのち、1906年、ボットが立ち上げた会社の経営権がジラール・ペルゴ社に移譲されることで、現在のジラール・ペルゴ社の基盤が築き上げられた。 20世紀半ばから後半にかけては、毎時3万6000振動のハイビート機を初めて量産するほか、スリー・ゴールド・ブリッジ付きトゥールビヨンの復刻、世界最小の自動巻きクロノグラフムーブメントの開発など、その圧倒的なる技術力により、スイス時計界で確固たる地位を築き上げるに至る。現在は、その高い技術力を活かし、他ブランドへムーブメントを供給する、サプライヤーとしての一面も併せ持っている。 【創業年】1791年【創業地】スイス、ジュネーブ【主なシリーズ名】ヴィンテージ1945、ロレアートEVO3、ww.tc、キャッツアイ【問い合わせ先】ジラール・ペルゴ(ソーウインド ジャパン) Tel.03-5211-1791公式サイト:http://www.girard-perregaux.com/
GIRARD-PERREGAUX
Girard-Perregaux|ジラール・ペルゴ自らの歴史を凝縮した創業220周年記念コレクションで未来に向けた、揺るぎない時計づくりの哲学を披露!創業者である時計師ジャン・フランソワ・ポットが自分の名を冠した時計を製作してからちょうど220周年。この記念すべき年、ジラール・ペルゴから登場したのは、時計づくりの王道を行く魅力的な新作だ。文=渋谷康人昨年10月末、1992年からオーナー兼社長としてブランドを指揮し、世界的な時計ブームのなか、卓越したデザイン&ビジネスセンスでブランドを建て直し大きく発展させてきた総帥ルイジ・マカルーソ氏の突然の急逝という不幸に見舞われたジラール・ペルゴ。しかし、父の遺志を継いで社長に就任したステファノ・マカルーソ氏のディレクションのもとに発表された2011年の新作コレクションは、派手な仕掛けこそないものの、このスイスでも有数の輝かしい歴史をもつ名門メゾンにふさわしい、時計づくりの王道を行く魅力的な新作が揃った。今年は創業者である時計師ジャン・フランソ...
GIRARD-PERREGAUX│ジラール・ペルゴ名作コレクションの2012年モデル「ヴィンテージ1945 XXLクロノグラフ」が誕生角型時計の名作として絶大な人気を誇るジラール・ペルゴの「ヴィンテージ1945」コレクションから、2012年モデルの「ヴィンテージ1945 XXLクロノグラフ」が誕生した。Text by YANAKA Tomomi人間工学を考慮し、快適な着け心地を実現アールデコへの賛辞として1995年に復刻された「ヴィンテージ1945」コレクションに、今年あらたなモデルがくわわった。ジラール・ペルゴが貫きつづけてきた20世紀初頭の芸術的遺産を、新作「ヴィンテージ1945 XXLクロノグラフ」が再び呼び覚ます。時計の心臓部でもあるムーブメントは、自社製自動巻きのキャリバーGP03300-0064を搭載。緩やかな曲線を描き、幾何学的なアールデコのイメージを核にデザインされたケースは、ピンクゴールドもしくはステンレススティールを採用する。張り出したシルエットのケースは人間工...
GIRARD-PERREGAUX│ジラール・ペルゴジラール・ペルゴの意欲作スポーツウォッチコレクションに新ライン「ホーク」が誕生ジラール・ペルゴからあたらしいスポーツウォッチコレクション「ホーク」が誕生。名前のとおり野生動物の気品や英知、逞しさ、そしてパワーを感じさせるダイバーズウォッチ「シーホーク」とクロノグラフ「クロノホーク」の2モデルがお目見えする。Text by YANAKA Tomomi第一世代の「シーホーク」と「ロレアート」の遺伝子を受け継ぐ1940年代に発表され、人間工学に基づき操作性に優れた第一世代の「シーホーク」とモダンでスポーティなデザインの「ロレアート」の遺伝子を受け継いだ新生「ホーク」コレクション。そこには1791年までさかのぼるマニュファクチュールの歴史や、1880年代に開始した軍用腕時計の初の量産など、時計史を彩る数かずのトピックスが詰め込まれた。いずれのタイプも自社製の自動巻き機械式ムーブメントGP3300を搭載。たくましく力強い八角形の「ロレアート」...
GIRARD-PERREGAUX│ジラール・ペルゴ「ヴィンテージ1945」のXXLケースに2013年の新作今年はシックなチャコールグレーダイヤルをラインナップジラール・ペルゴを代表する角型時計の名品「ヴィンテージ1945」に、2013年の新作が登場。今年はXXLケース「ラージデイトムーンフェイズ」と「クロノグラフ」のふたつのモデルに、シックなチャコールグレーダイヤルが加わった。Text by YANAKA Tomomiクラシックなフォルムの名品がモダンな雰囲気にアールデコへのオマージュを捧げ、ジラール・ペルゴが1995年に復刻した「ヴィンテージ1945」。クラシックかつ洗練された魅力を感じさせるレクタンギュラーケースは、男性の力強さを表すとともに、優美さを兼ねそなえた逸品だ。昨年、シリーズのなかでもダイナミックな印象のXXLケースに、月の満ち欠けを表示するムーンフェイズ、そして、クロノグラフを搭載した、ふたつのモデルが誕生。さらに今年は昨年のホワイトダイヤルに加え、チャコールグレー...
Girard-Perregaux 1966 Small Second|ジラール・ペルゴ1966 スモールセコンドいつまでも飽きのこない、味のある顔のスモールセコンドモデル文=渋谷康人中3針、フルカレンダー、アニュアルカレンダー&イクエーションタイムにつづき、今年あらたに登場したスモールセコンド付きの限定モデル。文字盤はメタリックシルバーの地にバーインデックスとリーフハンドを組み合わせたごくシンプルなものだが、一度見たら忘れられない不思議な魅力がある。また、一般的なホワイトゴールドではなく希少金属パラジウムをケースに使っているのも、このモデルの大きな特徴である。なお搭載ムーブメントは高い時間精度と耐久性で定評のある自社製の自動巻き「GP3300」で、ケース厚も8.62mmとごく着けやすい。長く付き合える落ち着いた腕時計を探しているひとに、ぜひオススメしたい1本のひとつだ。自動巻き、パラジウムケース、直径38mm、シースルーバック、世界199本限定、138万6000円(予価)、2010...
Girard-Perregaux 1966 Chronograph|ジラール・ペルゴ 1966 クロノグラフ古き良きクロノグラフの伝統を忠実に継承する1本文=渋谷康人1950年代を彷彿させるトラッドで上品な、タキメーター付き2カウンターの顔をもつ「GP1966」コレクション初のクロノグラフモデル。搭載ムーブメントはもちろん、マニュファクチュールの技術を惜しみなく投入した「GP030C0」。クロノグラフ機構のストップ&スタート&リセットに伝統的なコラムホイール式を採用しており、着実な操作感が楽しめる。またカレンダー機能をあえてはずしている点もユニーク。ジラール・ペルゴのファンにとっては、待望の登場である。ケースは写真のピンクゴールドのほかに、ホワイトゴールドのモデルもある。自動巻き、ピンクゴールドケース、直径40mm、シースルーバック、252万円(予価)、2010年5月発売予定BRAND HISTORY世界でも希少な自社一貫製造体制を敷いているジラール・ペルゴは、18世紀から19世紀...
Laureato Quartz 40th Anniversary|ロレアート クォーツ40周年モデルクォーツウォッチ開発競争を記念した希少なクォーツモデル文=渋谷康人現在のクォーツ時計のほぼすべてが、ジラール・ペルゴが決めた32768MHzを基準にしているように、ジラール・ペルゴは1960年代末、スイスのトップランナーとしてクォーツウォッチの開発をリードし、世界初の発売を日本のセイコーと競っていた。これは、その歴史を記念してわずか40本のみ生産される、プレミアムなクォーツウォッチ。シースルーバックのケース裏から見られる自社製のクォーツムーブメント「GP13500」の地板や電池カバーには、限定モデルにふさわしくコート・ド・ジュネーブなど機械式時計同様の装飾がほどこされている。1970年代の香りがするケースとブレスレットの完成されたデザインも魅力だ。クォーツ、ステンレススティールケース&ブレスレット、直径42.6mm、シースルーバック、世界40本限定、115万5000円(予価)、201...
バーゼルワールド2013開幕直前ジラール・ペルゴから新コレクション「トラベラー」誕生バーゼルワールドの開催に先駆け、ジラール・ペルゴは新コレクション「トラベラー」を発表した。「トラベラー ムーンフェイズ&ラージデイト」とタイムゾーン表示が備わった「トラベラーww.tc」の2モデルを出品する。Text by YANAKA Tomomi定番モデルのワールドタイマー「ww.tc」のDNAを継承ジラール・ペルゴを代表する人気モデル「ww.tc」の伝統を継承し、あらたな装いとなった「トラベラー」。なめらかなライン、ダイナミックなカーブ、ボリュームのあるフォームなど、しなやかなシルエットにメゾンの“いま”が詰め込まれた。ムーブメントは「トラベラー ムーンフェイズ&ラージデイト」「トラベラー ww.tc」ともに、自社製の自動巻き機械式ムーブメント、キャリバーGP03300シリーズを搭載。いずれもケース径は44mmとなっている。「トラベラー ムーンフェイズ&パワーリザーブ」では、ムーンフェイズとパ...
「コンスタント・エスケープメント」搭載初モデル進化するハイテクレボリューションマニュファクチュールとして知られるジラール・ペルゴから、時計界に真の技術革命を起こした「コンスタント・エスケープメント」搭載ムーブメントを初めて採用した新作ウォッチが誕生。バーゼルワールド開催を目前に、その概要が発表された。Text by YANAKA Tomomi開発のカギはシリコンブレード2008年にジラール・ペルゴがシリコンブレードを用い、さらなる精度の追求を目指した「コンスタント・エスケープメント」。その構想を発表してから約5年。研究開発を重ね、いよいよオートオルロジェリー(高級複雑機械時計)コレクションに限定モデルとして登場する。これまでの一般的なエスケープメント(脱進機)では、バレル(香箱)から伝達される動力を単に跳ね返すだけの構造にすぎなかった。そのため、時間の経過とともに巻き上げられたバランスホイール(振り子)のふり幅が終盤になると、緩やかになり動力が弱まっていた。それに対して、「コンスタ...
2013年バーゼルワールドで発表「ジラール・ペルゴ GP 1966レディ」発売開始今年からバーゼルワールドに復帰したジラール・ペルゴ。そこで発表された新モデル「ジラール・ペルゴ GP 1966レディ」は、機械的に刻まれる時間もドレスアップして視線を釘付けにすることができる、時計を愛するひとのための時計だ。Text by KUROMIYA Yuzu優雅かつ繊細。過ぎゆく時間に特別な輝きを与えてくれるマニュファクチュールの機械式ムーブメントに導かれながら、洗練された美しさと技術の完璧なまでの融合に包まれた「ジラール・ペルゴ GP 1966レディ」。規則正しい鼓動を刻むムーブメントによって文字盤で時間を表現するのが、伝統的な時計づくりの使命というならば、新モデルはその使命を忠実に再現しているタイムピースだ。ダイヤモンドを、縁取りそしてラグにまで並べ、光と視線を捉えて離さない。ケースはサテン仕上げと鏡面仕上げを交互に組み合わせ、ダイヤルに繊細なギョーシェ彫りをほどこすことで、華奢な印象に。...
GIRARD PERREGAUX|ジラール・ペルゴ独自のスタイル&技術を凝縮した、時計通好みの新作時流にブレることなく、伝統に根ざしたスイス機械式時計の未来を追求する名門。今年も昨年発表の220周年記念コレクションに引きつづき、伝統のスタイルに革新を織り込んだ新作を展開した。なかでも注目に値するのが、シンプルフェイスのミニッツリピーターと、スポーティなトゥールビヨンモデルだ。Text & Event Photographs by SHIBUYA Yasuhito昨年創業220周年を祝って、偉大な伝統にふさわしい時計コレクター垂涎の複雑時計や、いつまでも色褪せることのないクラシックデザインのシンプルモデルなど、魅力的なアニバーサリーコレクションを発表したジラール・ペルゴ。昨年から正式に世界有数のラグジュアリー・ブランドグループであるPPRグループ(グッチ、ブシュロンなどを擁する)の傘下となり、より安定した体制での事業展開が実現した。しかし体制は変わっても市場に迎合することなく...
バーゼルワールド 2014時計、それは手元のジュエリー世界最大級のウォッチ&ジュエリー トレードショー、バーゼルワールド。期待に胸をふくらませて会場を訪れるのは、時計趣味人の男性たちだけではない。エレガントなレディたち、着飾ったファッショニスタたちも、年に一度ここで最新の時計に出会うのだ。Text by KEIKO Homma女性用腕時計のトレンドはカラージュエリーウォッチ今や目の肥えた女性たちは、これまでよくあったような、男性モデルをひとまわり小型化しただけのようなおざなりなデザインには目もくれない。女性のために設計された、身につけるその人を輝かせてくれるような時計を求めている。そう、時計は手元に寄り添うジュエリーなのだから。2014年の今年、目についたのは、カラーストーンがビッグトレンドとなっているハイジュエリーの動向を反映した、色美しいジュエリーウォッチだ。カラーダイヤモンド、カラーストーンを駆使した今年のデザインは、時をはかるという本来の機能を忘れさせてしまうほどに...
GIRARD-PERREGAUX│ジラール・ペルゴヒュー・ジャックマンがショーに出演もファイト・キャンサー財団を支援するイベントを開催スイスの最高級時計メゾン、ジラール・ペルゴが、白血病やさまざまなガンと闘病するひとたちをサポートする「ファイト・キャンサー財団」の支援をするためのイベント「レッド ボール」をオーストラリア・メルボルンで開催。ショーやオークションなど、華やかなイベントが繰り広げられ、訪れた1300人以上のゲストを魅了した。Text by YANAKA Tomomiオークションには「ジラール・ペルゴ1966フルカレンダー」が登場200年以上の歴史をもち、数少ないマニュファクチュールとしていまなお革新的な技術と洗練されたデザインで人びとを唸らせる時計づくりをつづけているジラール・ペルゴ。今回は、「ファイト・キャンサー財団」のスポンサーを務めるアジア最大規模の高級時計の販売代理店「アワー グラス」とともに「レッド ボール」を開催した。今年20回目という節目の年を迎えた「レッ...
GIRARD-PERREGAUX│ジラール・ペルゴゴールドやコンクリートを使ったコルビュジェの美が3本のタイムピースに生誕125周年を記念した「ル・コルビュジェ トリロジー」を発表“モダニズム建築の父”ル・コルビュジェの生誕125周年を記念し、彼の歴史やターニングポイントとなる土地を3つの時計で表現した「ル・コルビュジェ トリロジー」がジラール・ペルゴから5セット限定で誕生した。ゴールドやスチール、コンクリートに至るまで彼を象徴する素材を採用し、故郷ラ・ショー=ド=フォンから辿るタイムピースの時間旅行がいまはじまる。Text by YANAKA Tomomiベースにヴィンテージ1945を採用し、故郷とパリ、マルセイユを3つの時計で表現220年以上の歴史をもち、自社で一貫して企画から製造までをおこなうスイスの最高級マニュファクチュール、ジラール・ペルゴ。おなじくスイス出身でモダニズム建築を大成したル・コルビュジェにオマージュを捧げるスペシャルなコレクションを発表した。ル・コルビュジェ...
GIRARD-PERREGAUX│ジラール・ペルゴ夜空を描くロマンティックなタイムピースステンレススティールの新作「キャッツアイ」が誕生機械式時計の魅力を体現するマニュファクチュール、ジラール・ペルゴからステンレススティールを採用した新作の「キャッツアイ」が登場した。より女性らしい、ダイヤモンドきらめく優美なダイヤルと、生まれ変わったデザインにも注目だ。Text by YANAKA Tomomi大ぶりなダイヤルなど、デザインも一新2004年に誕生したキャッツアイコレクション。「女性にも本格機械式時計を」との想いから作られたレディスウォッチは猫の目をイメージし、楕円形のフェイスがフェミニンな雰囲気を描くタイムピースだ。あらたに登場したモデルでは、ステンレススティールケースに並べられた56個、計約1.08ctの繊細かつ豊かなダイヤモンドシルエットが印象的。ダイヤモンドが光と視線を捉えてアピールし、昨今のトレンドに応えて大ぶりとなったダイヤルは、放射状のつや消しがほどこされたシャンパンも...