GIRARD PERREGAUX|S.I.H.H.2010|1966 クロノグラフ
Girard-Perregaux 1966 Chronograph|ジラール・ペルゴ 1966 クロノグラフ
古き良きクロノグラフの伝統を忠実に継承する1本
文=渋谷康人
1950年代を彷彿させるトラッドで上品な、タキメーター付き2カウンターの顔をもつ「GP1966」コレクション初のクロノグラフモデル。搭載ムーブメントはもちろん、マニュファクチュールの技術を惜しみなく投入した「GP030C0」。クロノグラフ機構のストップ&スタート&リセットに伝統的なコラムホイール式を採用しており、着実な操作感が楽しめる。またカレンダー機能をあえてはずしている点もユニーク。ジラール・ペルゴのファンにとっては、待望の登場である。ケースは写真のピンクゴールドのほかに、ホワイトゴールドのモデルもある。
自動巻き、ピンクゴールドケース、直径40mm、シースルーバック、252万円(予価)、2010年5月発売予定
BRAND HISTORY
世界でも希少な自社一貫製造体制を敷いているジラール・ペルゴは、18世紀から19世紀において、2人の偉大なる時計師によって基礎が築かれた時計界のキーブランドである。
1人目は1791年、ジュネーブに時計工房を築いたジャン・フランソワ・ボット。彼は薄型懐中時計を数多く製作して時の権力者から寵愛を受け、さらに1820年代初頭には近代的な生産ラインを確立した人物。2人目は’52年にジラール・ペルゴの前身会社を設立した、コンスタン・ジラール。彼は’67年、現行モデルにまで継承され続けているスリー・ゴールド・ブリッジ付きのトゥールビヨンを製作。パリの万国博覧会では2度に渡って金賞を受賞し、’80年にはドイツ皇帝ウィルヘルム2世の依頼により、腕時計も製作している。
各社の経営は創業者の子孫に受け継がれたのち、1906年、ボットが立ち上げた会社の経営権がジラール・ペルゴ社に移譲されることで、現在のジラール・ペルゴ社の基盤が築き上げられた。
20世紀半ばから後半にかけては、毎時3万6000振動のハイビート機を初めて量産するほか、スリー・ゴールド・ブリッジ付きトゥールビヨンの復刻、世界最小の自動巻きクロノグラフムーブメントの開発など、その圧倒的なる技術力により、スイス時計界で確固たる地位を築き上げるに至る。現在は、その高い技術力を活かし、他ブランドへムーブメントを供給する、サプライヤーとしての一面も併せ持っている。
【創業年】1791年
【創業地】スイス、ジュネーブ
【主なシリーズ名】ヴィンテージ1945、ロレアートEVO3、ww.tc、ワールドタイマー
【問い合わせ先】ジラール・ペルゴ(ソーウインド ジャパン)
キャッツアイ
公式サイト:http://www.gp-japan.co.jp/