GIRARD PERREGAUX|S.I.H.H.2010|1966 スモールセコンド
Girard-Perregaux 1966 Small Second|ジラール・ペルゴ1966 スモールセコンド
いつまでも飽きのこない、味のある顔のスモールセコンドモデル
文=渋谷康人
中3針、フルカレンダー、アニュアルカレンダー&イクエーションタイムにつづき、今年あらたに登場したスモールセコンド付きの限定モデル。文字盤はメタリックシルバーの地にバーインデックスとリーフハンドを組み合わせたごくシンプルなものだが、一度見たら忘れられない不思議な魅力がある。また、一般的なホワイトゴールドではなく希少金属パラジウムをケースに使っているのも、このモデルの大きな特徴である。なお搭載ムーブメントは高い時間精度と耐久性で定評のある自社製の自動巻き「GP3300」で、ケース厚も8.62mmとごく着けやすい。長く付き合える落ち着いた腕時計を探しているひとに、ぜひオススメしたい1本のひとつだ。
自動巻き、パラジウムケース、直径38mm、シースルーバック、世界199本限定、138万6000円(予価)、2010年6月発売予定
BRAND HISTORY
世界でも希少な自社一貫製造体制を敷いているジラール・ペルゴは、18世紀から19世紀において、2人の偉大なる時計師によって基礎が築かれた時計界のキーブランドである。
1人目は1791年、ジュネーブに時計工房を築いたジャン・フランソワ・ボット。彼は薄型懐中時計を数多く製作して時の権力者から寵愛を受け、さらに1820年代初頭には近代的な生産ラインを確立した人物。2人目は’52年にジラール・ペルゴの前身会社を設立した、コンスタン・ジラール。彼は’67年、現行モデルにまで継承され続けているスリー・ゴールド・ブリッジ付きのトゥールビヨンを製作。パリの万国博覧会では2度に渡って金賞を受賞し、’80年にはドイツ皇帝ウィルヘルム2世の依頼により、腕時計も製作している。
各社の経営は創業者の子孫に受け継がれたのち、1906年、ボットが立ち上げた会社の経営権がジラール・ペルゴ社に移譲されることで、現在のジラール・ペルゴ社の基盤が築き上げられた。
20世紀半ばから後半にかけては、毎時3万6000振動のハイビート機を初めて量産するほか、スリー・ゴールド・ブリッジ付きトゥールビヨンの復刻、世界最小の自動巻きクロノグラフムーブメントの開発など、その圧倒的なる技術力により、スイス時計界で確固たる地位を築き上げるに至る。現在は、その高い技術力を活かし、他ブランドへムーブメントを供給する、サプライヤーとしての一面も併せ持っている。
【創業年】1791年
【創業地】スイス、ジュネーブ
【主なシリーズ名】ヴィンテージ1945、ロレアートEVO3、ww.tc、ワールドタイマー
【問い合わせ先】ジラール・ペルゴ(ソーウインド ジャパン)
キャッツアイ
公式サイト:http://www.gp-japan.co.jp/