~出会いは楽し~
「~出会いは楽し~」に関する記事
島田明 Life is Edit. #19 パトリック・コックスと、新しい旅へ
島田 明|Life is Edit.#019 パトリック・コックスと、新しい旅へひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれるあたらしい“なにか”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれるあたらしい“なにか”。編集者とは、まさにそんな“出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文=島田 明つい先日、ロンドンに2泊4日の強行軍で、デザイナーであるパトリック・コックス氏に会いに行ってきました。彼の新しいプロジェクトに関するミーティングが主たる目的でしたが、彼の家を実際訪れ、彼がつくりだす私的空間、彼の靴やバッグなどの偉大なアーカイブ、そして彼のあたたかな人柄に触れることができ、また多くのことを学んで帰ってきました。今回は、そんなショートトリップで得た、未来に向けての、ちょっと夢のあるお話を……。~パトリック・コックス氏との馴れ初め~パトリック・コックス自身とはじめて出会ったのは、昨年の秋。彼のジュ...
島田明 Life is Edit. #20 イタリア・ソロメオ村で、幸運な再スタート
島田 明|Life is Edit.#020 イタリア・ソロメオ村で、幸運な再スタートひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれるあたらしい“なにか”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれるあたらしい“なにか”。編集者とは、まさにそんな“出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文=島田 明~ソロメオ村、再訪。クチネリさんとの再会ミラノからクルマを飛ばすこと約4時間。ペルージャの近くに位置するソロメオ村は、イタリアが偉大な農業国であること、ここが巨大な穀倉地帯であることを再発見させてくれる場所です。じつは、ここを訪れるのは3回目。4年前、雑誌『LEON』に在籍していたときにはじめて訪れました。その際、わたしが日本人ジャーナリストとしてはじめて現地取材をしたということで、非常に歓迎していただき、以来、クチネリさんとは仕事を超えて、友好な関係を築かせていただいています。また、その渡航の際、尽力...
島田 明|Life is Edit. #21 ボヘミアン・イン・ニューヨーク
島田 明|Life is Edit.#021 ボヘミアン・イン・ニューヨークひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれるあたらしい“なにか”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれるあたらしい“なにか”。編集者とは、まさにそんな“出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。久しぶりの寄稿となりました。今回は年末恒例となったニューヨーク再訪。雪降る街角で感じた四方山な話を徒然なるままに送ります。文=島田 明~ニューヨークにあって、東京にないもの東京ではクルマで移動することを常とする自分にとって、年末のニューヨークは一年で一番自分の足を使って歩く旅でもあります。毎年、11月ごろからはジムで走る距離を伸ばして、備えていたりもして(笑)。今年のニューヨークは雪と極寒という二重の重みもくわわりましたが、なんとかイロイロとアテもなく徘徊してまいりました。そこで、一番感じたこと。それは、この街、独特の“ゆる...
島田 明|Life is Edit. #022 お金はないけど夢がある街、ベルリン
島田 明|Life is Edit.#022 お金はないけど夢がある街、ベルリンひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれるあたらしい“なにか”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれるあたらしい“なにか”。編集者とは、まさにそんな“出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。今年も数多くの旅に出、多くの人に出会いたいと願うわたしを待っていたのは、 年始のニューヨークにつづき、初めてのベルリン、そして20代に足繁く通ったパリでした。 今回は、そこで出会った素敵な人々、そして懐かしい匂いのする街並みのお話を。 文=島田 明バウハウス建築に絶句!?「ベルリンに行った方がいいよ」旅慣れた友人が、そう言っていました。それもひとりでなく、数人が。ベルリンには、アートがあって、音楽があって、自由な空気があって、活気がある。そして、その友人たちの助言は、正解でした。街の息吹に、これだけ興奮したのは久しぶりの...
島田 明|Life is Edit. #023 松本隆さんに学ぶ、ことばと大人の重さ
島田 明|Life is Edit.#023 松本隆さんに学ぶ、ことばと大人の重さ(1)ひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれるあたらしい“なにか”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれるあたらしい“なにか”。編集者とは、まさにそんな“出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文=島田 明ずっと昔から、“目標とするひと”をわたしのなかに置く習慣がありました。それはブラウン管のなかの、会ったことのないひとであったり、身近なひとであったり。「この考え方は素晴らしい!」とか「このセンスは凄い!」とか、自分の物差しとは明らかにちがった大きく美しい尺度=スケールを見せられた瞬間、ぼくはいまでも感動して涙が出そうになることがあります。そして、この滅多にない機会に、いっそその物差しを自分のものとして取り込み、最終的に、その目標とする人物に近づけたら、そう思いながら編集者的? 努力をはじめる。そんな強...
島田 明|Life is Edit. #024 小山薫堂さんと、不思議な巡り合わせ
島田 明|Life is Edit.#024小山薫堂さんと、不思議な巡り合わせひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれるあたらしい“なにか”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれるあたらしい“なにか”。編集者とは、まさにそんな“出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文=島田 明多くのひとの出合いに恵まれる編集者という仕事ですが、ときに仕事を越えての話のなかで、偶然ではない不思議な縁を感じることがあります。最近、そんな出合いに再び恵まれました。放送作家であり、映画『おくりびと』の脚本家として知られる小山薫堂さんが、そのひとです。今回は、旅を通じて見つかった縁とこれからの夢の話を。~はなしの発端は、フィレンツェ移動の車中7月18日から恒例ミラノコレクションへの出張に合わせ、今回はスペシャルなプロジェクトがありました。それは小山薫堂さんをブルガリのフィレンツェ工場とミラノでの香水発表会にお...
島田 明|Life is Edit. #025 華知ある女性~女優・池上季実子とモデル・アンジェラの本音トークに感化された夜
島田 明|Life is Edit.#025 華知ある女性~女優・池上季実子とモデル・アンジェラの本音トークに感化された夜ひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれるあたらしい“なにか”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれるあたらしい“なにか”。編集者とは、まさにそんな“出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文=島田 明今回は25回のわたしの連載のなかで、初の女性のお話。映画『陽暉楼』で日本アカデミー賞 主演女優賞を獲得し、数々の映画、ドラマ、舞台で活躍する大女優、池上季実子さん(季実姉さん、と呼ばせていただいてます汗)。そしてモデルだけでなく、最近は映画にも出演したアンジェラ、一挙、おふたり、しかも絶世の美女の登場です。~きっかけはモンゴル800の清作くんとその仲間季実姉さんとは、いまから3年ほど前、よく遊んでいた友人の土橋君と、その仲間のモンゴル800の清作くんたちとワイワイやっ...
島田 明|Life is Edit. #026 杉本博司さんと過ごした丸亀の一日
島田 明|Life is Edit.#026 杉本博司さんと過ごした丸亀の一日 (1)ひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれるあたらしい“なにか”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれるあたらしい“なにか”。編集者とは、まさにそんな“出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文=島田 明時代の変わり目に、未来を啓示する救世主があらわれるように、わたしのなかでの変わり目にも、ヒントを与えてくれる救世主的なひとが必ずといっていいほどあらわれます。そのひとりがアーティスト、杉本博司さんです。今回は、杉本博司さんに会いに現在、香川県丸亀市で開催中の杉本さんの個展「杉本博司 アートの起源」に行ったときのお話を。~「自分が欲しいものしか、つくってこなかった」昨年の11月19日、わたしは『UOMO』2月号のエルメス別冊の取材のため、香川県丸亀市に出向きました。ギャラリー小柳の橋口さんから、20日のオ...
島田 明|Life is Edit. #027 相棒MAXが教えてくれたこと
島田 明|Life is Edit.#027 相棒MAXが教えてくれたこと(1)ひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれるあたらしい“なにか”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれるあたらしい“なにか”。編集者とは、まさにそんな“出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文=島田 明だいぶご無沙汰してしまいました。皆さん、お元気だったでしょうか。今回はぼくにとって特別な存在のひと、ではなく相棒であった犬の話です。16年と3ヵ月。ぼくとずっと一緒にいてくれたMAXとの別れの話です。~台風一過とともに、彼は旅立って行った東京が台風に見舞われた、その日。ぼくの長年の相棒であり、息子のような存在であった愛犬MAXが天国へ旅立って行きました。16歳、人間でいうと80歳を超える年齢を、ひとは「大往生だね」と言ってくれますが、ぼくにとっては、そう割り切れず、いまだにグズグズしている毎日です。ここ数年、...
Life is Edit. #011 ~『アールデコ』が教える”美しく暮す”こと~
#011 『アールデコ』が教える“美しく暮す”ということひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれる新しい”何か”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれる新しい”何か”。編集者とは、まさにそんな”出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文と写真=島田 明今回は、ファッション、アート、フライフィッシングに仏像同様、”わたし”を構成するキーワードである『アールデコ』、そしてそれを介して出会った人たちについてのおはなしを。あだ名にもなったくらいの熱中っぷり1925年、パリで開催されたパリ万国博覧会以降、現代建築と装飾美術の一大潮流となるデザイン ムーブメントが、いわゆる『アールデコ』。で、What is ARTDECO? という方にわたし流に『アールデコ』を説明してみますと……。1925年から30年代は、ちょうど機関車やクルマ、飛行機などの出現で、ひとの生活に劇的変化が現れた時代。見果てぬ遠国へ...
Life is Edit. #014 ~おとなの修学旅行 in 沖縄・座間味~
#014 おとなの修学旅行 in 沖縄・座間味ひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれる新しい”何か”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれる新しい”何か”。編集者とは、まさにそんな”出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文と写真=島田 明今年、わたしは誓ったんです。これからは、もっと、もっと旅をしよう、と。移動した距離は発想の豊かさに比例する、と言われるとおり旅先で出会った風景や人々は、じつに多くのアイデアと生きることの意味をわたしに教えてくれます。今回の沖縄への旅も、そんな素晴らしい出会いの連続でした。深いブルーから淡いブルーへ、鮮やかなブルーのグラデーションを見せる座間味の海。冬にはホエールウォッチングも楽しめる、残された地上の楽園、でありますモンパチ清作クンの引率でわたしにとって、はじめての沖縄への旅。そのキッカケは、沖縄出身で、いまも沖縄に創作のベースをおくミュージシャン"...
Life is Edit. #004 ~ロベルト・カルロッティとの忘れがたき日々~
ひとりのヒトとの出会いによって紡がれ、生まれる新しい”何か”。ひとつのモノによって惹きつけられ、生まれる新しい”何か”。編集者とは、まさにそんな”出会い”をつくるのが仕事。そして人生とは、まさに編集そのもの。──編集者、島田 明が、出会ったヒトやモノ、コトの感動を紹介します。文=島田 明#004 ロベルト・カルロッティとの忘れがたき日々E.C.W創業者のロベルト・カルロッティ氏は生前、こう言っていました。「時計とは、時間とともにあなただけに語りかける魔法のオブジェのようなものである」と。彼がこの世を去って3年が経ったいまも、彼から贈られた時計は私に語り続けます。イタリアの父親、はじめての出会いロベルト・カルロッティ。フランク・ミュラーの才能をいち早く見抜き、世に送り出した重要人物にしてヨーロピアン・カンパニー・ウオッチ=E.C.W創業者。べネチアに生まれ、洒脱なイタリアオヤジを体現、そして何より人を愛し、愛された人。そんな彼に出会ったのは、いまから8年前。ジュネーブで開催されたフ...