連載

Diary-T Vol.25 201~206|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.25 201~206|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.25桑原茂一が毎日デザイン!選曲家でありプロデューサーでありクラブキングの代表でもある桑原茂一氏が、ほぼ毎日Tシャツをデザインする「Diary-T」。ここでは6日分のデザインを、桑原茂一がその日の心象風景を綴ったエッセイとともにまとめて紹介していく。Diary-T 201~206Diary-T 206  サイズ。Diary-T 205 達磨Diary-T 204 ムレータDiary-T 203 私の経験だ。Diary-T 202  わさびDiary-T 201 茂木さんの言葉桑原茂一|Moichi KUWAHARA選曲家/プロデューサー/クラブキング代表。米国『ローリングストーン』日本版を1973年の創刊号から運営、77年『スネークマンショー』をプロデュースしYMOと共演、同年『コムデギャルソン』のファッションショー選曲を開始する。82年原宿に日本で初のクラブ『ピテカントロプス』をオープン、89年フリーペーパー『dictionary』を創刊、96年東京SHI...
Diary-T 207 ナンダ、コンナ山、

Diary-T 207 ナンダ、コンナ山、

Diary-TDiary-T 207 ナンダ、コンナ山、文・アートワーク=桑原茂一「しゅっしゅっ」機関車の音。なぜ私たちは機関車の音を真似するのか?「機関車を見ながら」今更ながら、小説家、芥川龍之介に深く感じ入っている。勝手に少しcut upしてみた。すなわち喜劇は第三者の同情を通過しない悲劇である。…大人たちの機関車は言葉通りの機関車ではない。しかしそれぞれ突進し、しかも軌道の上を走ることもやはり機関車とおなじことである。この軌道はあるいは金銭であり、あるいはまた名誉であり、最後にあるいは女人であろう。我々は子供と大人とを問わず、我々の自由に突進したい欲望を持ち、その欲望を持つところにおのずから自由を失っている。…しかしこういう要求は太古以来我々のうちに潜んでいる。…我々はどこまでも突進したい欲望を持ち、同時にまた軌道を走っている。この矛盾はいいかげんに見のがすことはできない。我々の悲劇と呼ぶものは正にそこに発生している。マクベスはもちろん小春治兵衛もやはりついに機関車である。小...
Diary-T 208 RE マイプレイリスト

Diary-T 208 RE マイプレイリスト

Diary-TDiary-T 208 RE マイプレイリスト文・アートワーク=桑原茂一あれはいったいいつのことだったか…お台場に移ったニッポン放送の高橋幸宏さんの番組におよばれしたのは、もうどうにもこうにも食い止められないラジオ業界衰退ムード反発集会風垂れ幕たなびくお祭りムード全快のスタジオの熱気に煽られつい私も同調空元気発散型で参加したような記憶があるが…そんな記憶を辿る巡る迷いそこまで久しぶりな有楽町のニッポン放送で、またもや空チャーミングな収録を体験して仕舞った。この企画は良い音楽で被災者やニッポンを元気にするという壮大なお題だったと後で番組キャスティングを拝見するにつけ、う~んマジで私で良かったの?と不安になりなんとなく場違いな気もしなくなくなくないではないが、私選曲を私解説し、リスナーへのメッセージをその場の瞬間芸で収録するという一発録りを敢行した。しかも想定外はその日初めてお会いする辺に威厳オーラを放つ見目麗しく凛とした女性局長の見守る中での収録とあって、思い出しても忘...
Diary-T 209 『Smile Rock reception Party』

Diary-T 209 『Smile Rock reception Party』

Diary-TDiary-T 209 『Smile Rock reception Party』文・アートワーク=桑原茂一← Diary-T 207~212
Diary-T 210 「Smile Rock Ride」

Diary-T 210 「Smile Rock Ride」

Diary-TDiary-T 210 「Smile Rock Ride」文・アートワーク=桑原茂一Smile Rock Ridehttp://www.clubking.com/smilerock/index.html← Diary-T 207~212購入はこちらからhttp://ckstore.shop-pro.jp/?pid=39380152
Diary-T 211 ざわついている。

Diary-T 211 ざわついている。

Diary-TDiary-T 211 ざわついている。文・アートワーク=桑原茂一背後から女の声がした。気のせいか…どうもさっきから心がざわついている。それにしても、さっきから聞いてるこのRadio局の選曲はなかなかいい感じだ。セルビアのラジオの選曲がいいなんて、どんなにうれしい時代だ。つまりさ、選曲で、その街のことが分かるというもんだ。Mi Swing Es Tropical Quantic & Nickodemus随分前にPIRATE RADIOで回した曲じゃないか、セルビア Serbiaだぜ。うん?いったい俺がセルビアのなにを知ってるっていうんだ。ブルドーザー革命 [編集]詳細は「ブルドーザー革命」を参照2000年10月5日、ユーゴスラヴィア連邦共和国大統領スロボダン・ミロシェヴィッチが退陣した。そのさいの一連のデモ活動はその後に続く暴力を伴わない革命の最初の例とみなされることが多い。しかしながら市民が原動力となって投票を促す運動が起こり、また野党が連帯したという点では...
Diary-T 212 どなるど開眼!

Diary-T 212 どなるど開眼!

Diary-TDiary-T 212 どなるど開眼!文・アートワーク=桑原茂一← Diary-T 207~212購入はこちらからhttp://ckstore.shop-pro.jp/?pid=39547182
Diary-T Vol.27 213~218|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.27 213~218|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

kDiary-T Vol.27桑原茂一が毎日デザイン!選曲家でありプロデューサーでありクラブキングの代表でもある桑原茂一氏が、ほぼ毎日Tシャツをデザインする「Diary-T」。ここでは6日分のデザインを、桑原茂一がその日の心象風景を綴ったエッセイとともにまとめて紹介していく。Diary-T 213~218Diary-T 218 The Last Night.Diary-T 217 土曜の午後のモ...Diary-T 216 難儀Diary-T 215 Too Old to RO...Diary-T 214 つかの間の白...Diary-T 213 Prestigious sex...桑原茂一|Moichi KUWAHARA選曲家/プロデューサー/クラブキング代表。米国『ローリングストーン』日本版を1973年の創刊号から運営、77年『スネークマンショー』をプロデュースしYMOと共演、同年『コムデギャルソン』のファッションショー選曲を開始する。82年原宿に日本で初のクラブ『ピテカント...
Diary-T 213 Prestigious sexual decoration

Diary-T 213 Prestigious sexual decoration

Diary-TDiary-T 213 Prestigious sexual decoration文・アートワーク=桑原茂一心理学者ジェフリー・ミラーが主張するところによると、人間性のとりわけ興味深く誇示的な側面の多くは、性選択によって進化した、自分の値打ちを他者に喧伝するための手段である。つまりは、子孫を残せるだけの適応度を備えていると誇示する方法であるわけで、ミラーに言わせれば、ダンスはもちろん、スポーツや芸術活動、慈善活動の多くもこれに含まれる。ミラーにとっては、脳は、”拡張高い性的装飾”なのだ。喜びはどれほど深い?心の根源にあるものポール・ブルーム著 小松淳子訳ふと思うのだけれど、この、ふと、は限りなく繰り返しているふとなんだが、自己とは、いったいなんだろうか?もし常日頃から私の脳が、高級な性的装飾を自分に催促し課しているのなら、つまり、常日頃から、何処かに良い女がいないかと物色し、好きあらば性的行動を発動する態勢にある。とするならば、どのぐらいの人がそれを認識しているのか?...
Diary-T 214  つかの間の白日夢

Diary-T 214  つかの間の白日夢

Diary-TDiary-T 214  つかの間の白日夢文・アートワーク=桑原茂一日本はこれまでいったい何を建設して来たのだ。熱砂の誓ひ(ステレオ)http://www.youtube.com/watch?v=ZyPavf9eU5g&feature=youtu.beこの歌に、強いメッセージのこの歌に、私は今へ繋がる大切なメッセージを感じた。李香蘭出演の映画「熱砂の誓ひ」のパブリシティ映画「熱砂の誓ひ」のパブリシティ。(クリックすると拡大してご覧いただけます) 1941(昭和16)年2月、李香蘭が東京・有楽町の日本劇場(日劇)に出演した時は、詰めかけた大勢のファンが劇場を7周半取り巻き、彼らを移動させるために消防車が出動、散水したというほどの人気ぶりでした。その1カ月ほど前に、佐賀県内でも李香蘭の映画「熱砂の誓ひ」が公開されましたが、公開直前には佐賀新聞にパブリシティ(記事体広告)が掲載されました。佐賀新聞http://www.saga-s.co.jp/koremade/ti...
Diary-T 215 Too Old to ROCK'N'ROLL Too Young to DIE

Diary-T 215 Too Old to ROCK'N'ROLL Too Young to DIE

Diary-TDiary-T 215 Too Old to ROCK'N'ROLL Too Young to DIE文・アートワーク=桑原茂一失ってみなければ分からない威力を感じた。つまらなくなる。世の中がもっとつまらなくなる。惜しい人をなくしたというが、昨今の、どの首相よりもまぎれもなく日本の損失という思いが沸き上がる。編集という職業は、編集者は、時代を動かしていたんだ。改めてそんな思いに駆られた。川勝さんの仕事を縦に積み上げて、過ぎ去った時代と並べてみたら、沢山印刷してお金を集積して、そしてそのためにゴミを大量に生産して、大量生産大量消費された文化と呼ばれるものと世間からはサブカルと呼ばれた川勝正幸の仕事を比べたときに、歴史はどちらを大切だった、と判断するのだろうか。人に愛されるのは鋭敏な感性よりも、もしかしたら律儀で誠実な人柄かもしれない。礼儀正しいということは、仕事をする準備があるということなのだろう。おしゃれな人とは、客観性のずば抜けた人のことをいうのかもしれない。繰り返...
Diary-T 216 難儀

Diary-T 216 難儀

Diary-TDiary-T 216 難儀文・アートワーク=桑原茂一車窓に映る青山墓地周辺には、萌える新緑は春風にそよいでいた。生命の力強さと残酷さが地べたから虚空に向かっていっせいに芽吹いている光景に、ちょっとした息苦しさを覚えた。俺は六十年間、いつもこの光景を見てきたはずだが、今年だけはこの季節の繰り返しが違ったもののように見える。ひとにどんな境遇が訪れようとも、あるいは想定外の天変地異があろうとも、春になれば確実に芽吹いてくる生命力は、残酷にも思えた。この生命力は、俺の身の上にも、原子力発電所の事故にも無関心である。自然はどこまでも、人間に無関心である。「俺に似たひと」平川克美著 一部抜粋母親の納骨のときは、まだ工事中で途中までしかできていなかった東京スカイツリーが、ほぼ完成した形で夏の空に向かってそそり立っていた。それは確かに繁栄の象徴のような建造物であったが、行く手の左側をくねるように流れる大川(隅田川)の光景の中では、ただ異様なものでしかないように思われた。人間はこうい...
Diary-T 217 土曜の午後のモナムール

Diary-T 217 土曜の午後のモナムール

Diary-TDiary-T 217 土曜の午後のモナムール文・アートワーク=桑原茂一← Diary-T 213~218購入はこちらからhttp://ckstore.shop-pro.jp/?pid=40021633
Diary-T 218 The Last Night.

Diary-T 218 The Last Night.

Diary-TDiary-T 218 The Last Night.文・アートワーク=桑原茂一smile rock again が終わった。そして、NEW BEGINING はここから…それにしても音楽の力はストレートだ。MADSAKI 伊藤陽一郎 佐々木潤 三人の強靭なDJの魅力をこの夜は存分に楽しんだ。パーティーの魅力は集まる人たちがつくる。その名の通り、clubkingはこれまでも数多くのpartyをオーガナイズしてきた。そして一年半ほど前にdictionary倶楽部を開校してからもこれまでとは違うclub,ART School=partyを模索してきた。しかし自由の国ニッポン、そこかしこに民主主義がはびこる希望の国となれば、それがいかにピンポイントからの近隣という名の苦情であれ、そのことを真摯に受け止め最大限に考慮しながらARTSCHOOLを運営することが東電のメンタリティーとは明らかに違う人の道だ。そのことで多少プランがすくみがちになるがその程度のことが我々の置かれた状況...
Diary-T 219 smile rock is not over,

Diary-T 219 smile rock is not over,

Diary-TDiary-T 219 smile rock is not over,文・アートワーク=桑原茂一smile rock is not over, It continues from here.  後、片付けが終わった。記念写真をあの三好耕三さんがカシャリ!なんと贅沢な記憶だろう。終わりはいつも少し寂しいものですが、未来への希望はあちらこちらに生まれ始まっています。今回ほぼ初の個展だったそうな尾関幹人の評価がうなぎ上り。この展覧会がきっかけでなんでもモナコのアートフェアーに参加することになったとか。 誠にうれしい希望です。そして明日はその尾関幹人の作品にベタ惚れになった、佐々木潤の紹介でお会いした濱中三朗(ROAR)くんのオフイスにmikitoと一緒に初訪問予定。で、今回の展覧会smile rock againを、18年前の前回に引き続き、アートディレクターを担当してくれた、最も信頼する古くからの友人永井誠治のafter311以降の動きには目を見張るものがある。友人として...
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