連載
「連載」に関する記事

MOVIE|全編手話のみで描かれるウクライナ発の衝撃作『ザ・トライブ』
MOVIE|カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリなど数々の賞を受賞全編手話のみで描かれるウクライナ発の衝撃作『ザ・トライブ』ウクライナの新鋭、ミロスラヴ・スラボシュピツキー監督が台詞や音楽、字幕までをも排除し、全編手話で描いた『ザ・トライブ』。4月18日(土)より、ユーロスペース、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi監督は、本作で長編デビューを飾ったミロスラヴ・スラボシュピツキーろう者の寄宿学校を舞台に、若者たちの衝動を描いた『ザ・トライブ』。登場人物はすべてろう者を起用、全編手話のみで構成されるという前代未聞の作品が到着した。監督を務めるのは、本作が長編デビュー作となるウクライナのミロスラヴ・スラボシュピツキー監督。2014年のカンヌ国際映画祭では、批評家週間グランプリなど3賞を受賞したほか、世界各国の映画祭で30以上の賞に輝くなど、大きな注目を集めた。キャストは主演も含め、全員ろう者を起用。若者たちの怒り、喜び、哀しみ、愛...

「トッド スナイダー・タウンハウス」でニック・ウースターのイベントを開催|TODD SNYDER
TODD SNYDER|トッド スナイダー一夜限りのスペシャルイベントニック・ウースターがトッド スナイダー・タウンハウスに来店4月22日(水)、東京・渋谷の「TODD SNYDER TOWNHOUSE(トッド スナイダー・タウンハウス)」に、ファッションディレクターのニック・ウースターが来店。トーク・セッションのほか、サイン会やパーティもおこなわれる。Text by KUROMIYA Yuzuウースターの素顔を知ることのできる絶好の機会トラッドやワーク、ミリタリーのウェアを解釈し、ディテールにクラシックな表情を残したモダンなアイテムを展開する「トッド スナイダー」。昨年、東京・渋谷に世界初の旗艦店「トッド スナイダー・タウンハウス」をオープンし、今年3月には1周年を迎えたばかりだ。独自のスタイルがファッション関係者たちから高い支持を集めているニック・ウースターは、高級百貨店「ニーマンマーカス」を経て、ニューヨークの「バーグドルフ グッドマン」のディレクターを務めた後、2011年に...

INTERVIEW|うじきつよし、小町渉が語る『ロックにはまだやれることがあるんじゃないのか』
INTERVIEW|子供ばんど『ロックにはまだやれることがあるんじゃないのか』発売記念うじきつよし×小町渉、アーティスト対談(1)圧倒的なライブパフォーマンスと高い演奏力で1980年代のロックシーンを席巻し、多くのミュージシャンに影響をあたえた、うじきつよし率いる「子供ばんど」。彼らは2011年から活動を再開させ、復帰後2枚目となるアルバム『ロックにはまだやれることがあるんじゃないのか』を5月5日(火・祝)に発売する。さらに今回は、迫力のコラージュ作品を武器にパリやロンドンなどで世界的な活動をおこなうアーティスト・小町渉が、ジャケットのアートワークで参加。ふたりの出会いからこのアルバムの制作秘話まで、話をうかがった。Photographs by ASAKURA KeisukeText by TOMIYAMA Eizaburoファーストコンタクトは少年期、世田谷区祖師谷にて ――まずはおふたりの出会いから教えていただけますか?「子供ばんど」のヴォーカル、ギターのうじきつよしうじきつよ...

ローマに「ヴァレンティノブティック」旗艦店がオープン|VALENTINO
VALENTINO|ヴァレンティノ“パラッツォ(宮殿)”のような雰囲気の新店舗ローマに「ヴァレンティノブティック」旗艦店がオープンイタリア・ローマのスペイン広場のすぐそば、16世紀に建設されたパラッツォ・ミニャネッリに、ヴァレンティノメゾンの創作活動の中心としての役割も担う新フラッグシップストアがオープンした。Text by KAJII Makoto (OPENERS)新店舗のコンセプトは “新旧の融合”あたらしい「ヴァレンティノ」の旗艦店は、ブランドのクリエイティブディレクター、マリア・グラツィア・キウリとピエールパオロ・ピッチョーリが、建築家のデイヴィッド・チッパーフィールドとともに展開する、革新的なストアコンセプトの開発をさらに推し進めたもの。“新旧の融合” をコンセプトに、パラッツォ(宮殿)のような雰囲気に仕上げられている。新店舗の見どころのひとつは、エントランス部分に広がる6メートルの壮大な吹き抜けのアトリウム。テラッツォ(人造石)と大理石からなるこの大空間は、極上の彫刻...

Diary-T 199 smile rock again 明日。
Diary-TDiary-T 199 smile rock again 明日。文・アートワーク=桑原茂一← Diary-T 195~200

Diary-T 200 smile rock again 尾関幹人
Diary-TDiary-T 200 smile rock again 尾関幹人文・アートワーク=桑原茂一「LIVE 切り抜き」 言葉にならない。みて気絶して下さい。 ディクショナリー倶楽部この週末です。 smile rockhttp://www.clubking.com/smilerock/index.html LIVE・MikitoOzekihttp://vimeo.com/5349903 ← Diary-T 195~200購入はこちらからhttp://ckstore.shop-pro.jp/?pid=38736637

Diary-T 201 茂木さんの言葉選 その一
Diary-TDiary-T 201 茂木さんの言葉選 その一文・アートワーク=桑原茂一ほじ(3)これも、小学校5年の頃に読んだアインシュタインの伝記で、ぼくは将来科学者になると決めてしまった。相対性理論のような革命的な理論をつくるということが、この世でもっとも深遠で、かっこいいことだと確信してしまったのだ。ほじ(8)だから、ぼくは思うのだ。人は、自分が読んだ本を積み重ねて、その上に立った高さから、世界を見るのだと。たくさんの本を読めば読むほど、それだけ高いところから、広く遠い世界をながめることができる。変化の触媒として、本ほどの体系性と持続性を持つものはない。えみ(9)熱帯雨林のホタルって、シンクロして光るんだよね。みんなでぱっ、ぱっ、というのは、生命としての本能の一つなのでしょう。今夜起きる皆既月食も、共同体験の一つのきっかけ。ふだんバラバラでも、つながる実感を、私たちはどこかで必要としている。にび(8)エリートの堕落。日本の問題点はおそらくこれに尽きる。クラブへの入会試験(...

Diary-T 202 わさび
Diary-TDiary-T 202 わさび文・アートワーク=桑原茂一そうなんだよ、電通のエリートくんに、こう言われたんだよ。”PIRATE RADIOへの桑原さんのこだわりに関してなんですが、ラジオ局の中でも、どマイナーなinterFMで、しかも、なんで手弁当で続けてるんですか?ラジオにはそれほどの魅力があるんですか”あるんだよ。メディアが小さい大きい有名無名は関係ないんだよ。ラジオが好きだ!その思いを伝えることの大切さは、合理的なものではなく、絶対数や尺度で計るようなものではないんだよね。つまり効率とか損得なんかはラジオへの思いには微塵も関与しないのですね。私の伝えたい音楽への熱い思いを受け止めてくれるリスナーがそこに存在することが行動のすべての動機なんです。〇からの始まりだからこそ、いつか必ず存在させるぞ!に夢中になれるのです。その為なら、なんでもやるよ。全身の毛穴から吹き出す智慧を使ってね。なんて偉そうだね、私は幸運だと思います。こうして今やらせてもらえてることが奇跡だし...

Diary-T 203 私の経験だ。
Diary-TDiary-T 203 私の経験だ。文・アートワーク=桑原茂一赤ん坊はかわいくて抱きしめたくなるが、まだ少し無生物のようだ。子供は三歳ごろから面白くなり始め、地獄の暗い霧が彼らを包み始める十二歳ごろまでそれが続く。そして二十歳前後で半文明化された人間として再び姿をあらわすのだ。それを見て自分が悪い親だとか、遺伝的な問題があるのではないかなどと思い悩むのはやめ、やっぱり自分の子供だと悟り、愛するのである。もちろん例外もあるが、これが私の経験だ。トニー・ブレア /私の履歴書 日経朝刊文化欄よりhttp://ja.wikipedia.org/wiki/トニー・ブレア英国の首相ともなる卓越した人の言葉の巧みさには、やはり、ただななる気配が潜んでいる。つまりものごとをみる視点や洞察力にもまるで将棋の名人のごとく先を先を読みとる奥行きも広がりをも含んでいるのだ。一見平易な事柄に思えなくはないが、言葉の隙間から溢れる品性と普遍の真理に凡庸な私などは思わず四股を踏んでしまう。人類の歴...

Diary-T 204 ムレータ
Diary-TDiary-T 204 ムレータ文・アートワーク=桑原茂一とあるフレンチレストランで見初めた闘牛のポスターをiphoneGした。なんでもそのフレンチ・レストランのオーナーが現地の居酒屋?で見初め、譲って欲しい旨を訪ねたところその土地の恒例行事を伝える大切なポスターだから、と断られたそうだ。ところが、そこで挫けないところがこだわりフレンチの真骨頂か、はたまた鴨の心臓焼きを食わせるオーナーシェフのガッツか。で何件かあったったものの結局良き返事とは出会えず帰国…しかし縁は異なもの良き仕事は良き偶有性を導くのか、ガッツ・シェフのポスターへの思いを果たしたのは、現地へ修行に出向いた、なんとご自分のお弟子さんだったとか…光にかざしても透けて見えない真っ黒なぶどうが生み出すのは、極濃く赤ワイン、そして堪らないブランデーを生み出すその土地とは、スペインの闘牛とは異なり牛は殺さない!闘牛。独自の言語と文化を守り世界へ誇る名産品「アルマニャック」(L'Armagnac、ガスコーニュ語:A...

Diary-T 205 達磨
Diary-TDiary-T 205 達磨文・アートワーク=桑原茂一朝に死し(あしたにしし)、夕べに生まるるならひ、ただ水の泡にぞ似たりける。知らず、生まれ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか去る…母「なんだえ、それは?「お文様」のようじゃないか?僕「これですか?これは「方丈記」ですよ。僕などよりもちょっと偉かった鴨の長明という人の書いた本ですよ。」昭和二年五月 本所両国 芥川龍之介ルヴァンの上田店の古本市で手に入れたこれを少しずつ開いているが、どこを開いても、これから自殺する人の遺書として読んでしまい、心がざわざわと毛羽立ってしまう。呑まないと自分に言い聞かせたにもかかわらず、また呑んでしまう不甲斐なさも手伝って、ぬかるみを歩くような心境だ。読み込みに時間がかかっているようです。スパムソフトが勝手につぶやいています。と忠告を受けているせいでもうダブルでダウナーだ。と書き記し気分を変えようという困難な魂胆だな私。そうだ、ニッポン放送の選曲が締め切りだ。しかも今日はディクショナリー倶...

Diary-T 206 サイズ。
Diary-TDiary-T 206 サイズ。文・アートワーク=桑原茂一帽子に穴があいた。ここ数年coeurの帽子の虜になっている。肌触りの柔らかいウサギの毛の黒いハットだ。ウサギの毛だから触り心地が実に気持ちがいい。で同じスポットを日々無意識に触っていると帽子にも穴が空くのだね。想像もしていなかったので驚いたが、間、これも愛着の印だろう。で、気がつけば鼻毛ほどではないものの、ここ一二年で、自分でもハッとするほど、髪の毛に白いものが溶け込むようになった。もちろん精神的なものもないわけはないだろうが、年齢はつまり容赦ないのだ。その結果、帽子との相性もしっくりくる訳だからまったく歳を重ねるのはいいことだらけだ。それにしても、未だに私は自分の年齢とのしがらみに折り合いがつかない。いつまでもジタバタと諦めが悪いぞ…と言い聞かせてみても、相変わらず聞く耳をもたないから始末に困る。だから話は、帽子に穴が開いたのだ。縁あって、こうして暫くcoeurの帽子と暮らしているが、ま、秋冬は黒いウサギで...