インド随一のコスモポリタンシティ、ムンバイのいまと未来を探る旅|特集

インド随一のコスモポリタンシティ、ムンバイのいまと未来を探る旅|特集

特集|インド随一のコスモポリタンシティムンバイのいま、そして未来を探る旅(1)旅人にとって、インドは常に特別な場所だ。とくにポルトガル語の“よい港”(ボン・バイア)に由来するという名前をもつムンバイは、大航海時代にポルトガルの船乗りたちを魅了し、1534年に譲渡されて以来、エキゾティックで活気あふれる港町として、賑わいをみせてきた。変わりつづけるこの街のいま、そして未来を探しに出かけた。Text by MAKIGUCHI JuneTO SEE:ムンバイで訪れたいふたつの注目エリアTO BUY:外せないショッピングスポットは?TO EAT:カレーだけじゃない、ムンバイの絶品グルメTO STAY:伝統と格式、現代インドが融合した至極のステイPage02. TO SEE:ムンバイ建築を見に訪れたいふたつの注目エリア特集|インド随一のコスモポリタンシティムンバイのいま、そして未来を探る旅(2)TO SEE:ムンバイで訪れたいふたつの注目エリア1661年、ポルトガルの女王が英国のチャールズ2...
TRAVEL|多様に発展するインドで見つけたヨーロッパのようなブティックホテル

TRAVEL|多様に発展するインドで見つけたヨーロッパのようなブティックホテル

TRAVEL|インド・デリーの女性一人旅に最適なホテル「Scarlette hotel」多様に発展するインドで見つけた瀟洒なブティックホテル(1)埃っぽい空気、膨大な交通量、色とりどりのサリーやトラック、騒がしい話し声とクラクション ―― 街のパワーに圧倒されて、そこにいるだけで体力を奪われていくような気がする。ここはインドの首都デリーだ。Text by NAKANISHI Hiromi街中の移動にはオートリキシャが一番便利街中には圧倒的に男性が多く、外国人女性は遠慮のない好奇の目で見られ、快適に出歩けるとは言い難い。女性の姿ももちろんあるが、集団やふたり以上ということが多く、これは人懐こいインド人の性格だけではなさそうだ。そうでなくとも広い道路はあまりに交通量が多く、歩道も駐車中の自動車に占拠され、信号待ちをしていると物乞いや物売りが寄ってくる。あたらしい路線を建設中のメトロやスマートフォンアプリでの配車サービスが浸透しつつあるタクシーなど交通網にはさまざまな選択肢があるが、デリ...
Secrets behind the Success|連載第12回「ヴァナ マルシ エステート」創設者 ヴィール・シンさん

Secrets behind the Success|連載第12回「ヴァナ マルシ エステート」創設者 ヴィール・シンさん

ビジネスパーソンの舞台裏第12回|ヴィール・シンさん(「ヴァナ マルシ エステート」創設者)インド発、現代人のための幸福論(1)ビジネスで成功を収めた成功者たちは、どう暮らし、どんな考えで日々の生活を送っているのだろう。連載「Secrets behind the Success」では、インタビューをとおして、普段なかなか表に出ることのない、成功者たちの素顔の生活に迫ります。2014年1月、神々が住むという聖なるヒマラヤを望むインドのデュハラデュンに21エーカー(約2万5700坪)という広大な敷地を有するリトリート「ヴァナ マルシ エステート」(以下、ヴァナ)がオープン。創設者は、言語学、フラメンコ、音楽、アート、有機農業に関心を寄せ、イギリス、スペインで暮らした経歴をもつヴィール・シンさん。彼が独自のコンセプトをもつリトリート経営に行き着いた理由とは。経営哲学から見えてくるウェルビーイングへの思いに迫ります。Photographs (portrait) by NAKAMURA To...
MOVIE|耳が聞こえない青年をめぐるインド発のラブストーリー『バルフィ!人生に唄えば』

MOVIE|耳が聞こえない青年をめぐるインド発のラブストーリー『バルフィ!人生に唄えば』

MOVIE|耳が聞こえない青年バルフィと恋に落ちた二人の女性との出会いと別れインド発のラブストーリー『バルフィ!人生に唄えば』生まれながらに耳が聞こえない青年バルフィが、二人の女性の人生を変えてゆくインド映画『バルフィ!人生に唄えば』。8月22日(金)より全国公開される。Text by YANAKA Tomomiインド映画界の中核を担うアヌラーグ・バス監督が原作、脚本も担当豊かな感情を眼差しと身振り、手振りだけで完璧に伝える心優しい青年バルフィ。そんなバルフィと恋に落ちた二人の女性との出会いと別れを描いた、切なくも爽やかな涙を誘う感動作がインドから到着。監督とともに、原作、脚本も手がけたのは、若き頃からその才能を発揮し、10年以上にわたり、インド映画界の中核として活躍するアヌラーグ・バス監督。インドを代表するストーリーテラーであり、フィルムメーカーとして名を馳せる彼ならではのラブストーリーが誕生した。主演のバルフィには、俳優一家に生まれ、ボリウッドの若手俳優のなかでもトップクラスの...
MOVIE|インド映画の枠を超えた至高のエンターテインメント『女神は二度微笑む』

MOVIE|インド映画の枠を超えた至高のエンターテインメント『女神は二度微笑む』

MOVIE|予測不可能な展開の果てに訪れる驚愕の真実!インド映画の枠を超えた至高のエンターテインメント『女神は二度微笑む』『きっと、うまくいく』『マダム・イン・ニューヨーク』といった“歌わない、踊らない”新世代インド映画が相次いで大ヒットを記録。あらたなインド映画のブームが到来しつつあるいま、満を持して『女神は二度微笑む』が登場。2月21日(土)より全国順次公開される。Text by KUROMIYA Yuzuハリウッドも認めた巧妙なストーリーに思わず息をのむ『女神は二度微笑む』は、混沌とした熱気が渦巻く巨大都市コルカタ(旧名:カルカッタ)を舞台に、失踪した夫を捜すためにやってきたヒロインの想像を絶する過酷な運命を描いた本格派サスペンス・エンターテインメント。本作の面白さは、至るところに緻密な伏線が張り巡らされ、その裏に壮大なトリックが仕組まれたストーリーの妙にある。謎が謎を呼び、意外な事実が次々と浮かび上がってくる予測不可能な展開にぐいぐい引き込まれ、その果てに待つ衝撃的なラスト...
BOOK|「東京スパイス番長」が綴る、笑いあり、涙ありの88編のエピソード『インドよ!』

BOOK|「東京スパイス番長」が綴る、笑いあり、涙ありの88編のエピソード『インドよ!』

BOOK|インド通の彼らにしか語ることのできない笑いあり、涙ありの88編のエピソード日印混合料理集団「東京スパイス番長」から届いた紀行文『インドよ!』長年インドと向き合ってきた料理集団「東京スパイス番長」が送る、いままでになかった“紀行文”『インドよ!』。1月26日(月)にマイルスタッフより発売された。Text by YANAKA Tomomi東京や浜松などで発売記念のイベントを開催「東京スパイス番長」は2008年に結成されたシャンカール・ノグチ氏、ナイル善己氏、メタ・バラッツ氏、水野仁輔氏のメンバーからなる日印混合料理集団。当初は毎月1回、都内でメンバーが集まりインド料理の研究に打ち込んでいたが、2010年からは研究の場をインドに移行。以来、毎年1回テーマを決め、みなでインドに渡り、活動をつづけてきた。そのテーマはとてもユニーク。ある年は乳製品テーマに、バッファローの乳を搾りに行ったり、ベンガル料理がテーマとなればガンジス川の下流で魚釣りという具合。最終日にようやく現地のキッチン...
MOVIE|全米やヨーロッパで大ヒットを記録したインド映画『めぐり逢わせのお弁当』

MOVIE|全米やヨーロッパで大ヒットを記録したインド映画『めぐり逢わせのお弁当』

MOVIE|全米やヨーロッパで大ヒットを記録したインド映画誤配送をきっかけに男女が出会う『めぐり逢わせのお弁当』インドの大都会ムンバイを舞台に、夫の愛情を取り戻すため料理に腕をふるう主婦と、早期退職を控えた男がお弁当の行きちがいから出会う『めぐり逢わせのお弁当』。情感あふれるストーリーでインドはもちろん、全米やヨーロッパで異例の大ヒットを飛ばした話題作が8月9日(土)より、シネスイッチ銀座ほかで全国公開される。Text by YANAKA Tomomi監督は本作が長編初挑戦のリテーシュ・バトラインドで広く利用されているという弁当宅配システム。お昼どきともなるとダッバーワーラー(弁当配達人)が慌しく、しかしそのお弁当を間違えることなく配り歩くという。間違って配られる確率はなんと、600万個に1個という非常にまれな数字。そんな偶然の誤配送をきっかけに出会う、孤独な男女を描いたのが『めぐり逢わせのお弁当』だ。小規模な予算でつくられた本作は、インド映画の歴史を書き換えたと評され、昨年のカン...
EAT|南インドの朝ごはんで暑さを乗り切る!

EAT|南インドの朝ごはんで暑さを乗り切る!

EAT│南インドの朝ごはんで暑さを乗り切る!7、8月のワールド・ブレックファスト・オールデイはインドがテーマ世界各地の伝統的な朝ごはんをとおして多彩な食文化を伝える神宮前のワールド・ブレックファスト・オールデイの7月、8月のテーマはインド。暑さ厳しい南インドの朝ごはんをしっかり食べて、日本の酷暑を迎え撃つ。Text by YANAKA Tomomi米と豆を発酵させて蒸し上げた「イドゥリ」をスパイスたっぷりのスープにからませて多様な民族、言語、宗教によって構成され、12億人ものひとびとが暮らす南アジアの大国、インド。日中は喧騒に包まれるインドだが、日の出前の90分は「ブランマムフルタ」と呼ばれ、散歩をしたり、沐浴をしたり、インドのひとたちにとって大切で穏やかな時間が流れていく。そんなインドでは、朝ごはんも手間ひまをかけた手の込んだものを食べる習慣があるという。広い面積を有するインドでは地域により、気候や食文化も大きくことなる。北部の主食は小麦だが、南部は日本とおなじ米が主食。今回、ワ...
EAT
MOVIE|インド“黄金寺院”で毎日振舞われるカレーの舞台裏を追うドキュメンタリー『聖者たちの食卓』

MOVIE|インド“黄金寺院”で毎日振舞われるカレーの舞台裏を追うドキュメンタリー『聖者たちの食卓』

MOVIE|インド“黄金寺院”で毎日振舞われるカレーの舞台裏を追うドキュメンタリー『聖者たちの食卓』インドのシク教の総本山にあたる“黄金寺院”で毎日10万食もの食事が巡礼者や旅行者のために無料で提供されている様子を描いたドキュメンタリー『聖者たちの食卓』。9月27日(土)より渋谷アップリンクほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi2012年の東京国際映画祭のナチュラルTIFF部門でグランプリを獲得黄金寺院とも呼ばれるハリマンディル・サーヒブはインド北西部、パキスタンとの国境付近にあり、毎日10万人分もの食事を訪れた巡礼者や旅行者に振舞うことで知られるシク教の総本山だ。このインドの聖なるキッチンの舞台裏を追い、2012年の東京国際映画祭のナチュラルTIFF部門で見事グランプリに輝いた『聖者からの食事』が『聖者たちの食卓』と改題され日本でもいよいよ公開される。監督はみずからも移動式キッチンのシェフとして腕を振るうベルギーのフィリップ・ウィチュスと、ヴァレリー...
9 件