BASEL WORLD(バーゼルワールド)
「BASEL WORLD(バーゼルワールド)」に関する記事
アンジェラス|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|ANGELUS
ANGELUS|アンジェラス1891年創業の伝説の時計メーカー「アンジェラス」が前衛的なトゥールビヨンで復活アンジェラスは1891年創業の名門メーカーであり、優雅な3針仕様からクロノグラフまで、多彩な時計を製造していた。かつてはムーブメントを外部に供給するほどで、とくに1940年代からパネライにムーブメントを供給していたことでも知られている。1970年代後半にクォーツショックの余波を受けて操業を停止していたが、2015年、ついに復活を遂げることになった。その復活第1号モデルがバーゼルで発表された。Text by KAWADA Akinori1970年代のインダストリアルデザインがモチーフその姿を見て驚かされるのは、大型の横レクタンギュラーのスタイルである。横幅は62.75mmにもおよぶ。この大型ケースの約3分の1のスペースは、トゥールビヨンキャリッジを格納するスペースだ。ケースの前後および右側面はサファイアクリスタルで覆われたシースルーとなっており、その精緻な動作をどこからでも鑑賞...
ブローバ|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|BULOVA
BULOVA|ブローバ伝統を継承するアメリカブランドが140周年振動数が8倍のクォーツムーブメントを開発(1)ブローバはニューヨークに本社を置くアメリカブランドだ。そのブローバが創業から140年を迎え、本社をニューヨークの象徴とも言うべき、エンパイアステートビルへ移転、そして、アポロ計画への貢献など自社のヒストリーを改めて回顧し、“A HISTORY OF MODERN"をテーマにメモリアルイヤーをトリビュート。記念の限定モデルはもちろん、“UHF”という独自の技術による新機軸のクォーツムーブメントが登場し、大きな注目を集めている。Text by KAWADA Akinori新しいクォーツテクノロジーを新作ダイバーズに搭載ブローバが記念の年に用意していたのは、“UHF”(Ultra High Frequency)と呼ばれる新しいクォーツ技術だ。これは時計の規則正しい動きを制御する電子信号を生む基となるクォーツ振動子を通常の2本から3本に増やすことで、振動数が通常の8倍(262KHz...
エテルナ|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|ETERNA
ETERNA|エテルナ人類学の発展に寄与したコンティキ号のオマージュモデルが完全復活エテルナは2010年、伝説的な名声を誇る「スーパー コンティキ」を復刻した。1947年にペルーと南太平洋諸島との文化的なつながりを証明するために、インカ帝国時代の筏帆船“コンティキ”号で航海にチャレンジした人類学者トール・ヘイエルダールとそのクルーたちが、エテルナの時計を使用していたことに由来する。2015年は、「スーパー コンティキ」のさらなる限定モデルが用意されただけでなく、レギュラーモデルもラインナップされた。Text by KAWADA Akinoriオールブラックの精悍なスタイル「コンティキ」の名を冠したモデルは1950年代に誕生、「スーパー コンティキ」は1960年代に登場し、現在まで続く定番モデルだ。新作の「スーパー コンティキ」は、オリジナルのテイストを現代に甦らせたものだ。このオールブラック仕様は、世界限定888本のモデルである。ブラックのなかに、オレンジのルミノバの彩りが差し色と...
コルム|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|CORUM
CORUM|コルム創業60年目に華を添えたのはあのバブルウォッチが復活!コルムは、ユニークな時計を次々に発表し、大きな成功を収めてきた。フラッグシップモデルである国際信号旗でインデックスを描いた「アドミラルズカップ」では、ヨットの世界観を、「ゴールデンブリッジ」では、縦長の直列型ムーブメントで人気を得た。本物の金貨・銀貨をケースとする「コインウォッチ」も、いまやコルムの独壇場だ。だが、なにかが足りないと思っていたファンも多いのではないだろうか。それが、2000年に特異なフォルムで時計界を席巻した「バブル」だ。文字通りのドーム状の風防を装備した独創的なデザインで熱い支持を受け、いまだに探している熱心なファンがいるという伝説的なモデルだ。創業60周年を飾るにふさわしい名作たちが誕生した。Text by KAWADA Akinoriその風防はまさにバブルでありドーム型あの「バブル」が、現行の「ヘリテージ」コレクションの一作「ヘリテージ バブル」として帰ってきた。コルムを以前から知るファン...
クエルボ・イ・ソブリノス|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|CUERVO Y SOBLINOS
CUERVO Y SOBLINOS|クエルボ・イ・ソブリノススイスのハートにキューバのスピリットカクテルとシガーが似合う腕時計ブランドクエルボ・イ・ソブリノスは、ブランドのルーツがキューバ・ハバナにあった時計宝飾店に遡る。ブースは、まるでラテン系のホテルやバーを訪れたかのような錯覚に陥る愉快な空間だ。今回は、自らの名を冠したクラッシクカーレース、クエルボ・イ・ソブリノス カップに出場するクラシックカーも展示するなど、演出に一段と力が入っていた。2015年の新作は、かつての本店に由来するデザインや縁のあった偉人に関わるモデルが登場し、ヒストリカルなエピソードからブランドのアイデンティティを表現。独特の世界観に広がりを見せていた。Text by KAWADA Akinori独特の唐草模様の彫金が映える腕時計の内部機構が透けて見えるシースルーモデルは、機械式時計の面白さを堪能させてくれる。ゼンマイが徐々に解け、歯車が連動して、アンクルやテンプがけなげに動いて、それに応じて針が回る。そんな...
ラドー|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|RADO
RADO|ラドーラドーが目指した美しいセラミックス素材の追求(1)2015年のラドーは、コンセプトを“現代の錬金術”と定め、得意とするハイテクセラミックス製の時計を大挙登場させた。ラドーは他のブランドとは異なり、金属ではないセラミックス素材を駆使し、より強く、より軽快な時計を紡ぎ出そうとしている。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori縦横にあたらしいセラミックス時計を生み出すラドーの歴史は、異素材との格闘の歴史と言っても過言ではない。ハイテクセラミックスへの取り組みも、最初に取り組みをしたブランドとして知られており、2015年は、そんなハイテクセラミックスウォッチが次々にリリースされる予定だ。注目したいのは、チョコレートブラウンのセラミックスモデルであり、これは従来にはまったく見られなかったカラーリングで、あたらしいエレガンスを腕時計にもたらすものだ。これらにくわえ、メタリックカラーのプラズマセラミックスモデルの充実...
ディオール|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|DIOR
DIOR|ディオールレディスウォッチの新境地“舞踏会”をイメージしたディオール ユィットディオールは、メンズの定番コレクション「シフル ルージュ」を2015年もリリース。今回は実用性の高い、オーソドックスなGMTウォッチを発表した。一方、レディスでは、「ディオール ユィット」に大きな注目が集まった。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori逆転の発想、文字盤を美しいローターで魅了ディオールのメンズの定番「シフル ルージュ」の限定モデルが登場。基本のシルエットを崩すことなく、今年はゼニスのエリートを搭載したGMTウォッチで、より実用性の高いコレクションをラインナップした。また2015年モデルの中で特筆したいのは、レディスである。新展開の「ディオール ユィット」は多くのバリエーションがあるなか「ディオール ユィット グランバル」のフェイスには目を奪われた。文字盤の上には美しい装飾を施した回転ローターが配されている。通常、自動...
BASELWORLD 2015|バーゼルワールド速報
機械式腕時計の基本技術がさらに向上2015年のトレンドは「スマートウォッチ」と「薄型化」世界最大の時計見本市「バーゼルワールド2015」が、今年も3月18日から3月24日までスイスのバーゼルで開催された。今年は、あらたな腕時計のジャンルとして、スマートウォッチに取り組みを始めるブランドが目立った。また機械式腕時計では、サイズの小型化、薄型化にくわえてパワーリザーブの長時間化など腕時計本来の基本技術の向上も見受けられた。さまざまな新しい価値が生まれる現代において、いまどのような創意工夫がなされているかを各ブランドごとにご紹介していこう。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinori[newRelatedPosts relation=series-tag id=2724 offset=100]
オーガスト・レイモンド|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|AUGUSTE REYMOND
AUGUSTE REYMOND|オーガスト・レイモンド手巻き機械式ムーブメント「ユニタス」を製造していた老舗オーガスト・レイモンドは、1898年創業の老舗時計ブランドで、手巻き機械式ムーブメントの傑作「ユニタス」を製造していたことでも知られる。そのオーガスト・レイモンドが今年、力を注ぐシリーズは、ジャズをテーマにした「コットンクラブ」コレクションだ。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinoriよりモダンさを増したオーソドックスなクロノグラフ「コットンクラブ」はケースの造形が非常にクラシカルだ。ベゼルはステップトベゼル、リューズは大振りなオニオン型で、まさに懐中時計から腕時計への移行期のような意匠である。ラグにも立体的な造形がくわえられ、古き良き時代の時計らしさを残している。「コットンクラブ」は2014年にもキャリバー7750ベースのクロノグラフが発表された。それに続き、今回はその文字盤のバリエーションが追加された。「コット...
ハミルトン|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|HAMILTON
HAMILTON|ハミルトン共同開発によるエクスクルーシブなムーブメントが一段と充実エルヴィス・プレスリーが愛した時計ブランド「ハミルトン」(1)ハミルトンのアイコンモデル「ベンチュラ」が、今年はメモリアルイヤーを迎えた。それは「ベンチュラ」のオリジナルモデルの熱狂的愛好者だったアメリカのロックスター、故エルヴィス・プレスリーの生誕80年である。2015年は、エルヴィスをトリビュートする「ベンチュラ」の新作が用意されており、最もインパクトの強いオールブラックモデルに注目したい。Text by KAWADA Akinoriクラシカルな時計のモダンなスケルトン仕様ハミルトンが創業した19世紀後半から20世紀初頭には、アメリカで誕生した腕時計は、世界最高水準だった。その大きな理由が抜群の信頼性と精度を持つ鉄道時計の発達にあった。ハミルトンの腕時計はその代表格であり、現行の「レイルロード」はそんな過去の懐中時計にインスパイアされている。ケースは当時の懐中時計を思わせる丸みを帯びたスタイルで...
ガガ ミラノ|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|GAGA MILANO
GAGA MILANO|ガガ ミラノスイスメイドになって強烈なイメージとメカニズムが高次元で融合ガガ ミラノは2014年に創業10周年。あらたなブランドの出発点を迎え、ロゴを一新。“GAGA”のロゴに流れるような疾走感が漂い、 よりシャープなデザインとなった。2014年からは、全面的にスイスでの生産へと変更するなど、さらなるクオリティ向上に向けて改革が進んでいるようだ。イタリアンデザインとスイスムーブメントの融合によって、定番が一新された。Text by KAWADA Akinori懐中時計をモチーフにしたシースルーウォッチガガ ミラノは、腕時計の心臓部に本格的なスイスメイドのムーブメントを採用し、今後さらにユーザーが広がると期待されている腕時計ブランドだ。シースルーのケースバックはもちろん、文字盤もシースルー化。ムーブメントには、裏側まで繊細な模様が施されている。駆動させているゼンマイが解ける様子から、秒針が1秒ごとに歯車が刻んでいく様子まで、腕に着けたまま眺めることができる。透...
ショパール|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|CHOPARD
CHOPARD|ショパールジュネーブとフルリエの二元体制で自社ムーブメントを展開(1)主にジュエリーで知られるショパールだが、実は、時計専門家も唸る本格的な腕時計製造工房をもっている。ジュネーブの工房で自社ムーブメントを製造するいっぽう、厳しい製造規格で知られるスイスのフルリエにも工房を置いている。今回は毎年登場する「ミッレ ミリア」コレクションに、このフルリエの工房の公認クロノメータームーブメントを搭載するモデルを発表した。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinoriジュネーブとフルリエ、いずれも高度な自社ムーブを製造ショパールの創業者、ルイ-ユリス・ショパールのイニシャルを冠した自社製ムーブメント、L.U.Cキャリバーはジュネーブの工房で生産されている。厳しい製品規格として有名なジュネーブシールを取得している。いっぽう、ショパールはフルリエにも工房があり、そちらでも自社製のショパール・キャリバーを製造する二元体制を取っ...
エム・シー・ティー|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|MCT
MCT|エム・シー・ティ複雑すぎる腕時計ブランド独創的な複雑機械式腕時計を開発し続けるMCTは、2007年に、ハリー・ウィンストンのオーパスシリーズのプロダクト部門責任者などを務めたデニ・ジゲ氏が創立。新しい機械式による計時方式は、多くの時計ファンを驚かせた。そんなMCTは、2015年に「フリクエンシャル ワン」を登場させた。Text by KAWADA Akinori大胆、センターにテンプを配置時計ファンなら、これを隅々まで分解してみたい衝動に駆られてしまうのではないだろうか。なにしろメカニズムのレイアウトが異彩を放っている。文字盤のセンターには、毎時1万8000振動で左右に往復運動を繰り返すチラネジ付きのテンプが配置されている。ケースバックもシースルーなのだが、メカニズムはミステリアス。時計の精度を司る脱進機は、文字盤のセンター部分に搭載されていて、それを取り巻くように装着されたリングによって時刻が表示される。この特異なメカニズムでも、通常の時分を指し示すことができる。時計のメ...
オメガ|BASELWORLD 2015 バーゼルワールド速報|OMEGA
OMEGA|オメガあたらしい腕時計の品質規格が発足耐磁性と精度を保証する規格“マスター クロノメーター”(1)昨年、1万5000ガウス以上の耐磁性と長期メンテナンスフリーの画期的な脱進機コーアクシャルを搭載したモデル“マスター コーアクシャル”を発表して話題となったオメガだが、今年はそのマスター コーアクシャルがひとつの品質規格となってしまった。計測の第三者機関と提携し、新規格“マスター クロノメーター”が発表された。その規格をクリアした新製品や記念モデルなどをご紹介しよう。Photographs by NAGASHIMA TohruText by KAWADA Akinoriオメガだから実現した技術革新オメガという時計ブランドの技術力の高さをつくづく思い知らされるようなニュースが飛び込んできた。あたらしい腕時計の品質規格“マスター クロノメーター”が発表されたのだ。これはオメガと計測の第三者機関“メタス”が共同して発表した、あたらしい腕時計に関する品質基準である。品質規格には、完...