日常のパートナーとなる軽EVのN-ONE e:が誕生
CAR / NEWS
2025年9月18日

日常のパートナーとなる軽EVのN-ONE e:が誕生

Honda N-ONE e:|ホンダ N ワン e:

ホンダは、新型軽乗用EV(電気自動車)の「N-ONE e:」を発売した。一充電あたりWLTCモードで295km走行可能かつ、給電も可能といい“日常のパートナー”となるよう開発された1台だ。

Text by YANAKA TOMOMI

薄型バッテリーを搭載し、大人4人が快適に乗車可能に

ホンダの軽自動車シリーズ「N-ONE」にBEVモデル「N-ONE e:」が登場した。N-ONEの特長でもある室内の広さや使い勝手の良さを継承しつつ、フロア下に搭載したバッテリーを薄型化することで大人4人が快適に乗車できるよう構成。
ダイブダウン機構によりリアシートを倒すことで、荷室から続くフラットな床面が登場し、座面を跳ね上げると背の高い荷物も積載できるなど多彩なシートアレンジが可能だ。
より自然な運転姿勢が取れるレイアウトを実現するため、乗車位置はこれまでのN-ONEそのままに、ステアリングを37㎜ドライバーに近づけることでステアリングとアクセル操作の安定感が追求された。
このほかにもフロントフードの形状を工夫して運転席からの視界を良くし、取り回しの良さも向上したという。
給電口はフロントグリルに設けられ、充電しながらもスムーズな乗り降りも可能。ハイトワゴンとしては車高が低めのため、多くの立体駐車場にも駐車ができるという。
エクステリアデザインは、N-ONEをベースにEVならではのクリーンさを表現。インテリアはインストルメントパネル上部をすっきりさせることで室内の広がりが感じられる空間とした。
また、ホンダが掲げる環境負荷ゼロ社会の実現に向けた取り組みとして、フロントグリルには廃棄されたホンダ車のバンパーをリサイクルした「バンパーリサイクル材」を使用。
インストルメントパネル上部のベージュの加飾には植物由来のバイオ樹脂を、そしてフロアカーペットには使用済みペットボトルを再資源化した素材を活用した。
バッテリーの総電力量は29.6kWh。小型化したパワートレーンをはじめ、モーターや制御機器などの高電圧部品を効率よくまとめて配置することで、一充電あたりWLTCモードで295㎞の航続距離を達成。
AC外部給電器「ホンダ パワーサプライコネクター」を使うことで最大1,500Wまで出力が可能といい、キャンプなどのアウトドアをはじめ、非常時の電源としても活用できる。
最高出力は47kW(64ps)、最大トルクは162Nmを発生し、FFで駆動。走りの点では、EVならではの静かでスムーズな加速に加え、ホンダの乗用車として初めてシングルペダルコントロールが採用された。
安全装備には衝突軽減ブレーキや歩行者事故低減ステアリングなどを含む「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を標準装備。さらにホンダの軽自動車として初めて「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」も搭載されている。
スマートフォンのアプリからは「N-ONE e:」のバッテリー残量の確認をはじめ、最大電流量や充電待機感などの設定も可能。さらに有料のサブスクリプションサービスを利用すれば自動地図更新やデジタルキーなども利用もできるという。
ボディカラーは新色のチアフルグリーンはじめ、プラチナホワイトパールなど5色を展開。グレードはディスプレイレス(ナビレス)仕様の「e:G」と、ディスプレイがあり14インチホイールや急速充電などを標準装備した「e:L」の2種類。
価格は「e:G」が269万9400円、「e:L」は319万8800円となる。
Honda N-ONE e:|ホンダ N ワン e:
ボディサイズ|全長3,395×全幅1,475×全高1,545㎜
ホイールベース|2,520㎜
トレッド|1,305㎜
車両重量|1,030kg
最高出力|47kW(64ps)
最大トルク|162Nm
一充電走行距離(WLTCモードで)|295㎞
ブレーキ|前:ディスク 後:リーディングト・レーリング
サスペンション|前:マクファーソン式 後:車軸式
価格|e:G 269万9400円、e:L 319万8800円
問い合わせ先

ホンダお客様相談センター
Tel.0120-112010
https://www.honda.co.jp/

                      
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