ドキュメンタリー
「ドキュメンタリー」に関する記事
「経済成長」への答え求め、電動車いすで縦横無尽に駆け巡る|MOVIE
MOVIE|「経済成長」への答えを求め、電動車いすで縦横無尽に駆け巡るドキュメンタリー『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』92歳と86歳のおばあちゃんふたり組が、「経済成長」への答えを求め、果てはウォール街にまで“突撃”するドキュメンタリー『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』。9月19日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomiチャーミングでユーモラスなおばあちゃんを見出したホバルト・ブストネス監督新聞やニュースなどでもよく見かける「経済成長」というキーワード。しかし、なんとなくわかっているつもりでも、深く考えたことはないというひとも多いのではないだろうか。そんな「経済成長」についての素朴な疑問をもったおばあちゃんふたり組が、好奇心のおもむくまま質問を重ね、どんどん知識を吸収し、周囲を巻き込んだ騒動を起こしながらその実体に迫る『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』が、日本...
バレエに打ち込む3人の少年たちの成長、苦悩、葛藤に密着『バレエボーイズ』|MOVIE
MOVIE|バレエに打ち込む3人の少年たちの成長、苦悩、葛藤に密着北欧発の青春ドキュメンタリー『バレエボーイズ』プロのバレエダンサーになる夢を叶えるため、日々努力を重ねる3人の少年の姿をおさめたドキュメンタリー『バレエボーイズ』。8月29日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi監督はノルウェー出身のケネス・エルヴェバックバレエに打ち込む同級生の3人の少年。彼らの12歳から16歳という、もっとも多感な4年間をカメラが追ったドキュメンタリーが到着した。監督は、ノルウェーを拠点にこれまでにも数多くのドキュメンタリーを手がけてきた、ケネス・エルヴェバック。夢を追いかける彼らの熱いおもいはもちろんのこと、友情、葛藤など、心の内に秘めた機微までをも織り込んでいる。3人のうちルーカスにのみ届くオーディションの招待状ノルウェーの首都オスロ。ルーカス、シーヴェルト、トルゲールの3人の少年は、男子では珍しい...
アイスランド「ペニス博物館」で繰り広げられる珍騒動に密着|MOVIE
MOVIE|アイスランド「ペニス博物館」で繰り広げられる珍騒動に密着ドキュメンタリー『最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~』アイスランドにある世界で唯一の「ペニス博物館」を舞台にしたユニークなドキュメンタリー『最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~』。8月8日(土)より、新宿シネマカリテほかで順次ロードショーされる。Text by KUROMIYA Yuzu本人たちは大真面目! 男性器の魅力に取りつかれた人びと2011年にアイスランドでも話題になった、ペニス人類代表の展示の裏側を描く本作。世界の映画祭に出品され“驚愕の1本”(Twitch Film.Com)と注目された珍ドキュメンタリーだ。アイスランドの港町フーサヴィークにある世界で唯一の「ペニス博物館」は、1997年に館主シグルズル・“シッギ”・ヒャールタルソン氏が個人博物館として開館。男性器の魅力に取りつかれたシッギが、40年間にわたり収集した、アイルランドの海と陸に生息するさまざまな哺乳類のペニスが標本展示されてい...
ヴィム・ヴェンダース監督『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』|MOVIE
MOVIE|“神の眼”をもつ世界的な報道写真家の足跡をたどるドキュメンタリーヴィム・ヴェンダース監督『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』死や内戦などのテーマを扱ってきた世界的な報道写真家、セバスチャン・サルガドの人生をたどるドキュメンタリー『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』。これまで名作を数多く送り出してきたヴィム・ヴェンダース監督と、サルガドの息子であるジュリアーノ・リベイロ・サルガド監督が共同で手がけた作品が、8月1日(土)より全国公開される。Text by YANAKA Tomomiふたりの監督がそれぞれの切り口により、希代の写真家を掘り下げる1944年にブラジルに生まれ、“神の眼”ともいわれる奇跡的な構図、そしてモノクロを基調とした荘厳なまでに美しい写真で死や破壊などの“現実”を切り取ってきたセバスチャン・サルガド。報道カメラマンとして、ユージン・スミス賞をはじめ、多くの賞を受賞しているほか、近年では大自然の保全や復元に尽力する環境活動家としても知られ...
チベットを舞台にした池谷薫監督によるドキュメンタリー『ルンタ』|MOVIE
MOVIE|“非暴力の闘い”に込められたチベット人の心を探る旅池谷薫監督によるドキュメンタリー『ルンタ』チベットの現状を映し出すとともに、圧政をおこなう中国政府に対し、非暴力の闘いをつづけるチベットの人たちを捉えた、池谷薫監督によるドキュメンタリー『ルンタ』。7月18日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムで公開、順次全国上映される。Text by YANAKA Tomomi“ダライ・ラマの建築家”中原一博が水先案内人中国の圧政に対し、いまも住民の多くが困難な生活を強いられているチベット。チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世をはじめ、多くのチベット人が故郷を追われ、インドやネパールなどに亡命している。そして「ほかに害をなさぬこと」というチベット仏教の教えに従いながらも、この圧政に抗議するために、みずからに火をはなつ“焼身抗議”はいまもあとを絶たない。そんなチベットの現状を映画化したのが、『延安の娘』(2002年)や『蟻の兵隊』(2005年)など、さまざまなドキュメ...
ドキュメンタリー『ウィークエンド・チャンピオン~モンテカルロ1971』|MOVIE
MOVIE|ロマン・ポランスキーと伝説のF1レーサーが過ごした特別な週末ドキュメンタリー『ウィークエンド・チャンピオン~モンテカルロ1971』映画界の巨匠、ロマン・ポランスキー監督と伝説のレーサー、ジャッキー・スチュワート。友人同士である彼らが1971年、モナコで過ごした週末を記録し、当時のモーターレースの熱狂を伝えるドキュメンタリー『ウィークエンド・チャンピオン~モンテカルロ1971』。40年の時を経て発見されたフィルムに、現在のふたりが当時を振り返る映像が追加された作品が、7月18日(土)よりシアター・イメージフォーラムで公開される。Text by YANAKA Tomomi倉庫に埋もれていたフィルムを40年ぶりに奇跡的に発見モーター・レースファンとして知られるロマン・ポランスキー監督。1971年、友人のジャッキー・スチュワートとともに、F1最大のビッグイベントでもあるモナコ・グランプリの週末をともに過ごしたことから、1本の映画へと昇華されたドキュメンタリー。この作品は1972...
『アクト・オブ・キリング』のジョシュア・オッペンハイマーがふたたび問う|MOVIE
MOVIE|『アクト・オブ・キリング』のジョシュア・オッペンハイマーがふたたび問う被害者側から大虐殺を見つめ返すドキュメンタリー『ルック・オブ・サイレンス』インドネシアで1960年代に起こった100万人規模の大虐殺を、被害者の弟である眼鏡技師の青年の目をとおして見つめるジョシュア・オッペンハイマー監督によるドキュメンタリー『ルック・オブ・サイレンス』。7月4日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi青年アディの静かな眼差しで大虐殺に隠された“責任なき悪”に迫るベルリン国際映画祭で2部門に輝くなど、全世界で70以上の受賞を果たした前作『アクト・オブ・キリング』で、インドネシアの虐殺の実行犯たちが罪の意識をもつこともなく、嬉々として自分の殺人を再現して映画をつくるという前代未聞の手法でその残虐性をあぶりだしたジョシュア・オッペンハイマー監督。今度は被害者側からの視点で生み出された新作『ルック・オブ・サイレンス』で...
三宅洋平が挑んだ17日間の選挙運動を追ったドキュメンタリー『選挙フェス!』|MOVIE
MOVIE|ミュージシャンで“新人候補”三宅洋平が挑んだ17日間の選挙運動杉岡太樹監督によるドキュメンタリー『選挙フェス!』2013年の参議院選挙で緑の党から推薦を受けて立候補したミュージシャン、三宅洋平。彼の17日間の選挙運動に杉岡太樹監督が密着したドキュメンタリー『選挙フェス!』が7月4日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi杉岡監督が“アウトサイダー”として三宅の選挙に密着レゲエ・ロックバンド「犬式」のボーカルギターとして活動し、ソロミュージシャンとして活動してきた三宅洋平。緑の党から推薦を受けて挑んだ2013年の参議院選挙では、独自の「選挙フェス」と称した“街頭ライブ型政治演説”がインターネットからうねりをあげ、落選候補のなかで最多得票数を獲得するなど、反響を巻き起こした。その全貌をカメラに収め『選挙フェス!』として映画化したのは、杉岡太樹。彼は東日本大震災による原発事故のあとに起こった脱原発デモに密着したドキュメンタリ...
「フランス映画祭2015」フランス映画の“いま”をそのまま日本に|MOVIE
MOVIE|団長はセザール賞女優のマニュエル・ドゥヴォス今年も初夏の祭典「フランス映画祭2015」が開幕最新のフランス映画がいち早く上映されるとともに、フランスから多くの映画人も来日する「フランス映画祭2015」が今年も華やかに開幕。6月26日(金)から29日(月)にかけて12作品の上映のほか、さまざまなイベントが繰り広げられる。Text by YANAKA Tomomi「フランス映画祭2015」主催者への貴重なインタビューはこちらからセザール賞を席巻した『ティンブクトゥ(仮題)』も一般公開に先駆け上映日本でその年に上映予定のフランス映画から、上映されない作品までいち早く観ることができる「フランス映画祭2015」。フランスの“いま”がそのまま日本に輸入される、初夏の祭典が今年も幕を上げる。フランスからの豪華ゲストを象徴する今年の団長となるのは、セザール賞主演女優賞に5度のノミネート、2度の受賞に輝く女優のマニュエル・ドゥヴォス。彼女がパリ文学界に衝撃をあたえた実在の女性作家を主演し...
MOVIE|銀座久兵衛三代目ら総勢60名以上の和食関係者が出演『和食ドリーム』
MOVIE|銀座久兵衛三代目ら日米60名以上の和食関係者が出演和食に人生をかけた人びとのドキュメンタリー『和食ドリーム』和食に人生をかけた人びとが切り開いた未来、そして日米からみた和食の本質に迫る映画『和食ドリーム』が、4月11日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショーされる。Text by MATSUOKA Wutami(OPENERS)シェフが語る和食の信念、哲学、未来像2013年12月4日に和食がユネスコ無形文化遺産に登録された。異文化の食べ物である和食が、世界中でここまで認知されるようになったのは、和食の普及に人生をかけた人びとの熱意があったからにほかならない。ドキュメンタリー映画『和食ドリーム』に出演するのは、和食の普及を食材の面から支援した共同貿易会長の金井紀年氏をはじめ、和食の普及に尽力した日米60名以上の人びと。本作では国境を越え、和食に向き合う彼らの和食に対する信念、哲学、未来像が綴られる。日本からは「銀座久兵衛」三代目の今田景久氏や「美濃吉本店竹茂楼」若主人の...
MOVIE|三ツ星に輝いた87歳の鮨職人、小野二郎の技と生き方に迫る『二郎は鮨の夢を見る』
MOVIE|三ツ星に輝いた87歳の鮨職人、小野二郎の技と生き方に迫る全米で大ヒットとなったドキュメンタリー『二郎は鮨の夢を見る』銀座の地下にあり、わずか10席ながらミシュランガイドの三ツ星に5年連続で輝く鮨の名店「すきやばし次郎」。初代店主であり、その技と心で世界中の食通を唸らせ、87歳のいまも現役で板場に立ちつづける職人小野二郎の生き方に迫る『二郎は鮨の夢を見る』が、2月2日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ユーロスペースから全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi若きデヴィッド・ゲルブ監督が3カ月にわたり、密着取材を敢行昨年3月、ニューヨークにあるわずか2館のスクリーンで公開された『二郎は鮨の夢を見る』。しかし、瞬く間に口コミで評価を広げ、異例の大ヒット作へと成長。今年のアカデミー賞にもっとも近いとうわさされるドキュメンタリーが舞台となった日本へとついに凱旋を果たす。撮影当時まだ26歳だったデヴィッド・ゲルブ監督は、メトロポリタンオペラの総...
サーファーが自分探しの旅に出るドキュメンタリー・ロードムービー『ベラ・ヴィータ』|MOVIE
MOVIE|イタリアの血を引くサーファーが自分探しの旅に出るドキュメンタリー・ロードムービー『ベラ・ヴィータ』イタリアの血を引くアメリカ人サーファーで環境活動家のクリス・デルモロが、自分探しの旅に出るドキュメンタリー・ロードムービー『ベラ・ヴィータ』。6月13日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかでロードショーされる。Text by YANAKA Tomomiサーフィンの美学を追いつづけてきたジェイソン・バッファ監督の新境地“モダン・サーフィン・フィルム”というジャンルを確立した『ワン カリフォルニア デイ』などのドキュメンタリー作品で知られるジェイソン・バッファ監督。彼がイタリアを舞台に撮り降ろした『ベラ・ヴィータ』が日本に到着。主人公は、バッファ監督とおなじくイタリア人の血をひくプロ・サーファーであり、環境保護主義者のクリス・デルモロ。自身のルーツであるイタリアへと旅をすることで、家族や文化を大切にするイタリアン・ライフを情緒たっぷりに魅せるとともに、“地中海にいい波は...
MOVIE|ダライ・ラマ14世の知られざる姿が浮き彫りに
MOVIE|若者たちの質問にもユーモアを交えて答えるなど、知られざる姿が浮き彫りに6年間にわたり僧侶に密着したドキュメンタリー『ダライ・ラマ14世』チベット仏教の最高指導者であり、ノーベル平和賞などを受賞してきたダライ・ラマ法王14世。6年間にわたり彼に密着し、法王の知られざる姿を追うとともに“本当の平和”について考えるドキュメンタリー『ダライ・ラマ14世』が、5月30日(土)よりユーロスペースほかで全国順次ロードショーされる。Text by YANAKA Tomomi『大阪ハムレット』の光石富士朗監督が構成・編集などを担当2歳のときにダライ・ラマ13世の転生者として認定され、中国のチベット侵攻によりインドに亡命するなど激動の人生を生きてきたダライ・ラマ14世。観音菩薩の生まれ変わりとされる僧侶の素顔に迫り、東京の若者たちが投げかける質問に真摯に、ときにユーモアを交えて答える、これまでに見たことのない姿を映し出す映像がドキュメンタリーとして完成した。製作を手がけたのは、「世界平和に...
MOVIE|ドキュメンタリー『みんなのアムステルダム国立美術館へ』
MOVIE|世界でも人気の美術館が10年間も閉ざされた“事件”の顛末を追うドキュメンタリー『みんなのアムステルダム国立美術館へ』 オランダのアムステルダム国立美術館の大規模な改修工事を巡る騒動の顛末を描いた、ウケ・ホーヘンダイク監督によるドキュメンタリー『みんなのアムステルダム国立美術館へ』。12月20日(土)より、渋谷・ユーロスペースで公開。その後順次全国公開される。Text by YANAKA Tomomi2008年の『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』の続編として誕生レンブラントの『夜警』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』など、数多くの有名美術作品の収蔵でも知られるアムステルダム国立美術館。2004年に開館以来最大の全面的な改修がおこなわれることになったものの、市民からの反対やさまざまなトラブルにより、当初の2008年の開館予定が大幅に延期。ようやく2013年に開館を迎えた。足掛け10年にも及ぶ騒動の行方をウケ・ホーヘンダイク監督が描いたドキュメンタリー『みんなのアムステル...
MOVIE│巨匠フレデリック・ワイズマン最新作『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』
MOVIE│巨匠フレデリック・ワイズマンが“世界最高峰の美術館”の秘密を解き明かすドキュメンタリー『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』イギリスを代表するナショナル・ギャラリー。この美術館でもカメラが立ち入ったことのない領域に、84歳にして踏み込んだフレデリック・ワイズマン監督によるドキュメンタリー『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』。1月17日(土)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショーされる。 Text by YANAKA Tomomiベネチア国際映画祭の栄誉金獅子賞を受賞『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』や『パリ・オペラ座のすべて』などで知られるフレデリック・ワイズマン監督。ドキュメンタリーの巨匠として知られる彼が30年間にわたって「いつか撮影したい」と切望していたのが、イギリスの国立美術館ナショナル・ギャラリーを舞台にした映画の撮影だった。ついにその願いが叶い、ワイズマン監督は3カ月間にわたり、ナショナル・ギャラリーに密着。通常は入ることの...