アカデミー賞
「アカデミー賞」に関する記事
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第12回『ムーンライト』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第12回 人生を照らす月光のような愛『ムーンライト』今年、米国アカデミー賞受賞式で起きた珍事のおかげで、例年の作品賞受賞作よりも数倍も強烈なインパクトを持って世界にその名を知らしめた映画『ムーンライト』。ともすれば、華やかな『ラ・ラ・ランド』の陰に隠れてしまいそうだったこの良作にとっては、ある意味で運命的なアクシデントだったと言えるかもしれない。Text by MAKIGUCHI June人生を照らす月光のような愛主人公は、マイアミで母とともに暮らすシャロン少年だ。学校では“リトル”と呼ばれている。内気なため、いじめの標的になっており、“オカマ”とからかわれているが、同級生のケヴィンだけが唯一の理解者だった。そんな彼が出会った父親がわりのような男性ファンとその恋人テレサとの関わり、麻薬に溺れていく母親との関係、静かに募らせていくケヴィンへの特別な思いなどが、少年期、青年期、成人期の3つの時代に分けて描かれていく。貧困やネグレクト、麻薬問題、いじめ...
エディ・レッドメインが、プラダの2016年秋冬メンズ広告キャンペーンに登場!|PRADA
PRADA|プラダアカデミー俳優エディ・レッドメインが、2016年秋冬メンズ広告キャンペーンに登場!PRADA(プラダ)の2016年秋冬メンズ広告キャンペーンの主役は、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したエディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)。世俗的な旅を大胆な自己認識および曖昧な独自思考と合わせ、現代的な男性らしさが表現されている。Text by OPENERSクレイグ・マクディーンが撮影したキャンペーンビジュアルプラダの2016年秋冬メンズ広告キャンペーンの主役を務めるのは、俳優のエディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)。ビジュアルを撮影したクレイグ・マクディーンの写真は、19世紀の新古典主義の絵画を彷彿とさせる。ニュートラルなグレー、あるいはロマン主義者が理想化する自然の風景によって分断された深紅を背景に、レッドメインが「英雄」、「悪人」、「革命家」という複数の役を表現している。まるで彫刻のような毅然としたポーズには、歴史および...
映画史に残る作品、『レヴェナント:蘇りし者』の魅力に迫る|MOVIE
MOVIE|アカデミー賞3部門を受賞! 実在の人物をモデルにした壮大な物語悲願のオスカーを手にしたディカプリオ主演作第88回アカデミー賞で悲願の主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオ。受賞作、『レヴェナント:蘇りし者』が4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほかにて全国でロードショー上映される。Text by MIYANO Sayakaイニャリトゥ監督のカリスマ性と独創性を再認識第88回アカデミー賞でレオナルド・ディカプリオが主演男優賞、アレハンドロ・G・イニャリトゥが史上3人目となる2年連続の監督賞、エマニュエル・ルベツキは3年連続の撮影賞に輝き、大きな注目を集める今作。日本公開を控え、プロモーションのため来日したディカプリオは、「以前からイニャリトゥ監督の大ファンだった。特別で独創的な撮影方法が素晴らしく、自然光のみを使い限られた時間のなかで撮影をした本作は、まるで演劇の舞台に挑んでいるような感覚でアドレナリンが出た」と語った。また、『インセプション』で共演したトム・...
アカデミー賞主演女優賞受賞! 閉ざされた「部屋」からの脱出の先に…『ルーム』|MOVIE
MOVIE|本格派女優と天才子役の誕生!アカデミー主演女優賞! 『ルーム』並みいる巨匠の新作やハリウッドスターの主演作を押しのけ、アカデミー賞の行方を占うと言われる、トロント国際映画祭で観客賞(最高賞)に輝いた大注目作『ルーム』。その快進撃はとどまるところを知らず、連日のように栄誉ある賞を獲得し、米国メディアの予想通り、アカデミー賞でも堂々主要4部門へのノミネートを果たし、主演女優賞を獲得した 。4月8日(金)より、TOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー。Text by OPENERS「部屋」から脱出して終わりではない、そこから物語は始まるこの映画に、これほどまでに人々が熱狂する理由は、“人生で初めて出会う衝撃と感動”にある。この映画のテーマは、事件でも脱出でも、監禁パニックでもない、“母と息子の絆”という、よくある普遍的な題材だ。しかし、その切り口を少し変えることで、アカデミー賞審査員たちも体験したことのない、世紀の愛の物語へと昇華させた。よくある監禁映画のように、“外に脱出...
MOVIE|アカデミー賞作品賞など5冠を獲得 現代に新鮮な感動を呼び起こす『アーティスト』
MOVIE|アカデミー賞作品賞など5冠を獲得現代に新鮮な感動を呼び起こす『アーティスト』異色のモノクロ、サイレント映画として多くの映画賞を席巻し、第84回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、衣装デザイン賞、作曲賞と最多5冠に輝いた『アーティスト』が4月7日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi頭ではなく心で感じるサイレントならではの感情のエッセンスアカデミー賞作品賞初のフランス映画となったことでも話題となった本作。カンヌ国際映画祭での主演男優賞をはじめ、イギリスアカデミー賞の作品賞、監督賞など7部門の制覇など、世界の映画賞100部門以上を受賞するという、とどまることのない快進撃をみせる話題作が日本についに上陸する。「サイレント映画にはセリフがない。観客は生きた感情を心で感じる。そんな経験を2012年に贈りたかった」とミシェル・アザナヴィシウス監督が語るように、白黒サイレントという大胆な手法を用い、新鮮な感...
MOVIE|28歳の新鋭デイミアン・チャゼル監督が描く才能と狂気『セッション』
MOVIE|助演男優賞などオスカー3部門、サンダンス映画祭グランプリを受賞28歳の新鋭デイミアン・チャゼル監督が描く才能と狂気『セッション』名門音楽大学を舞台に鬼教師とドラマーとの狂気に満ちた師弟関係を描いた、28歳の新鋭デイミアン・チャゼル監督による『セッション』。今年のアカデミー賞で助演男優賞など3部門、さらに2014年のサンダンス映画祭のグランプリ、観客賞などに輝いた話題作が4月17日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほかで全国順次公開される。Text by YANAKA Tomomi監督のトラウマが生み出した“音楽×心理スリラー”という新ジャンル撮影当時ほぼ無名だった28歳の映画監督デイミアン・チャゼルが、長編2作目でありながら、サンダンス映画祭で作品賞、観客賞のダブル受賞、さらにはアカデミー賞3部門という金字塔を打ち立てた『セッション』がついに日本上陸。じつは本作は、デイミアン・チャゼルの自伝的な物語。音楽の才能に恵まれた彼は、高校の名門バンドでジャズドラマーとして活躍して...
特集|アカデミー受賞式から紐解くハイジュエリーのいま
ダイヤモンドカフやカラージュエリーに視線が集中アカデミー賞に見るハイジュエリーのトレンドロサンゼルスのドルビーシアターでおこなわれた第87回アカデミー受賞式。世界最大規模の映画祭だけあって、アカデミーのレッドカーペットはとびきり華やかだ。オートクチュールドレスにまばゆいばかりの宝石。世界中に配信される女優達のスタイルから、次なるトレンドが生まれることも。今回は、ハイジュエリーに注目してみよう。Text by IKEGAMI Hiroko(OPENERS)人気急上昇のダイヤモンドカフこのところレッドカーペットで人気のダイヤモンドカフがアカデミーでも大流行。『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で脚光を浴びるダコダ・ジョンソンやエマ・ストーンをはじめ、ベテランのリース・ウィザースプーンやニコール・キッドマンまで。カフとしてつくられたジュエリーのほか、太めのブレスレットを何本か重ね付けし、ボリュームある手元に仕上げた人も。ネックレスはあえてせず、デコルテをヘルシーに見せ、手首にダイヤモン...
祝オスカー! ジュリアン・ムーアのドレスができるまで|CHANEL
CHANEL|シャネルオスカーを見事受賞! ジュリアン・ムーアの美しさを際立たせたアカデミーを飾ったシャネルのドレスができるまで現地時間の2月22日におこなわれた第87回アカデミー授賞式。一説には世界で7億人もの人が視聴するというだけあって、式の内容だけでなく、誰がどのメゾンのドレスを着たかも大きな話題になる。今回は、見事オスカー主演女優賞に輝いたジュリアン・ムーアが着用した、ため息がでるほど美しいドレスに注目。パリのアトリエで多くの職人たちの手によって特別な1着がつくりだされていく過程をレポートしよう。Text by IKEGAMI Hiroko(OPENERS)カール・ラガーフェルドが特別にデザインした世界に一着のドレス今年のアカデミーのなかでも大きなニュースは、ジュリアン・ムーアが初の主演女優賞に選ばれたことだろう。実力派として過去に5回もノミネートされていながら、なかなか受賞できなかったが、若年性アルツハイマーに冒される女性を描いた『アリスのままで』で見事オスカーを獲得。世...
ボーズ創立50周年記念特別シネマ『DREAM + REACH』上映会開催|Bose
Bose|ボーズアカデミー賞受賞のモーガン・ネヴィル監督によって製作された特別シネマ創立50周年記念『DREAM + REACH』上映会開催「Bose(ボーズ)」50年の軌跡を描いた特別シネマ『DREAM + REACH』(約20分)が完成。12月から2015年1月まで下記スケジュールで少人数での無料上映会を開催する。先着登録制で特設サイト(http://listenforyourself.jp/event/50/)から応募できる。 Text by KAJII Makoto (OPENERS)上映にはボーズの最新シアターシステムを使用ボーズ創立50周年を記念して製作された特別シネマ『DREAM + REACH』の監督を務めたのは、『バックコーラスの歌姫たち』で今年のアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したモーガン・ネヴィル氏。 アマー・G・ボーズ博士の生い立ちから、1964年のボーズ・コーポレーション設立、そして2013年の死去、さらに現在にいたるまでを、創業メンバ...
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