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2015年3月4日
特集|アカデミー受賞式から紐解くハイジュエリーのいま
ダイヤモンドカフやカラージュエリーに視線が集中
アカデミー賞に見るハイジュエリーのトレンド
ロサンゼルスのドルビーシアターでおこなわれた第87回アカデミー受賞式。世界最大規模の映画祭だけあって、アカデミーのレッドカーペットはとびきり華やかだ。オートクチュールドレスにまばゆいばかりの宝石。世界中に配信される女優達のスタイルから、次なるトレンドが生まれることも。今回は、ハイジュエリーに注目してみよう。
Text by IKEGAMI Hiroko(OPENERS)
人気急上昇のダイヤモンドカフ
このところレッドカーペットで人気のダイヤモンドカフがアカデミーでも大流行。『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で脚光を浴びるダコダ・ジョンソンやエマ・ストーンをはじめ、ベテランのリース・ウィザースプーンやニコール・キッドマンまで。カフとしてつくられたジュエリーのほか、太めのブレスレットを何本か重ね付けし、ボリュームある手元に仕上げた人も。ネックレスはあえてせず、デコルテをヘルシーに見せ、手首にダイヤモンドをたっぷりとコーディネート。潔いさじ加減が、ゴージャスなドレススタイルに若々しい印象をもたらしてくれる。
Tiffany & Co. for Emma Stone
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で助演女優賞にノミネートされていたエマ・ストーン。彼女の両手首を飾ったのは、ティファニーの新作「ブルーブックコレクション2015」のカフブレスレットだ。19世紀のジャパネスクデザインからインスパイアされたカフが、きらびやかなロングスリーブドレスにいっそうの輝きをプラス。

© Tiffany & Co.

HARRY WINSTON
for Nicole Kidman
プレゼンターとして登場したニコール・キッドマン。プリズムのような光沢が美しいビスチェドレスには、ハリー・ウィンストンのジュエリーを合わせた。レースのようなモチーフが美しいカフタンダイヤモンドブレスレットは、82 .14カラットものダイヤモンドを使用したゴージャスの極み。

Forevermark
for Dakota Johnson
映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で大ブレイク中のダコタ・ジョンソンは、真っ赤なワンショルダーのドレスに、ダイヤモンドカフをコーディネート。フォーエバーマークの「センター・オブ・マイ・ユニバース」ブレスレットにさらに2本ダイヤモンドブレスを重ねづけし、ボリュームを演出。

Tiffany & Co.
for Reese Witherspoon
『ワイルド』で主演女優賞にノミネートされていたリース・ウィザースプーンは、ラウンドブリリアントやバケットカットなど、異なるシェイプのホワイトダイヤモンドを組み合わせたブレスレットを。また、指には4億円を超える貴重な天然のブルーダイヤモンドリングをつけていたことでも話題に。
Jason Merritt/Getty Images
ダイヤモンドカフやカラージュエリーに視線が集中
アカデミー賞に見るハイジュエリーのトレンド
カラージュエリーをいち早く身に付けた女優たち
今回のアカデミー授賞式では、レッドカーペット常連のトレンドセッターである女優たちが、大振りのカラージュエリーを身に付けていたことにも注目。ダイヤモンドが主流のレッドカーペットに、特別な存在感を放っていた。いつもシックなケイト・ブランシェットはミニマルなブラックドレスにブルーのネックレスをコーディネート。スタイルアイコンでもあるグウィネス・パルトロウも大粒のルベライトのイヤリングで登場し、話題となった。ドレスアップに慣れたセレブリティたちの間で、カラージュエリーがあらたなトレンドとなりそう。
Van Cleef & Arpels for Margot Robbie
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のナオミ役で一躍スターの仲間入りを果たしたマーゴット・ロビー。彼女の胸元には、贅沢なヴァン クリーフ アンド アーペスのネックレスが輝いていた。「ジップ アンティーク コロンビン」は、その名のとおり、ジッパーとして開閉ができる仕掛けを持ち、形を変えてブレスレットとしても着用できるジュエラーの意匠が詰まった逸品。ジップエンドにはサファイヤがたっぷりと飾られている。

© Van Cleef & Arpels

Tiffany & Co.
for Cate Blanchett
シンプルなブラックのドレスにティファニーのネックレスを身につけたのは、主演男優賞のプレゼンターとしてステージに立ったケイト・ブランシェット。洗練された大人のスタイルに魅了さえた観客も多い。ターコイズ、アクアマリン、ダイヤモンドをふんだんにあしらったネックレスは、彼女の透明感をさらに引き立たせていた。
Jason Merritt/Getty Images

Anna Hu Haute Joaillerie
for Gwyneth Paltrow
主演女優賞を受賞したときと同じピンクのドレス姿が話題となったグウィネス。16年前はダイヤモンドの繊細なネックレスをコーディネートしていたが、今年は大粒のルベライトをゴールドの鳳凰が囲む個性的なイヤリングで登場。デザイナーのアン・フーはコロンビア大の学位も持つ才媛で、ロマンティックかつ異国情緒漂うジュエリーはハリウッドでも人気だ。

Anna Hu Haute Joaillerie
for Naomi Watts
美しいブロンドから大粒のサファイアを覗かせたのはナオミ・ワッツ。アールデコ調のイヤリングには、50カラットもの大粒のサファイヤを使用し、オーバルカットのまわりをダイヤモンドで縁取っている。写真では見えないが、手元はバケットカットのダイヤモンドをセットしたカフブレスをコーディネートし、2大トレンドを早速とりいれていた。
次なるトレンドはダイヤモンドイヤーカフ!?
アカデミー授賞式のような晴れの場で、圧倒的に支持されているのがシャンデリアタイプのイヤリング。クラシックなアップヘアとの相性もよく、ハイジュエリーの定番でもある。だか、今回は若手の代表クロエ・グレース・モレッツのイヤーカフに注目が。先にファッションアイテムとして若い世代に人気を博しているイヤーカフを、贅沢にもダイヤモンドでアレンジ。次の映画祭では、イヤーカフをしたセレブリティが増えるかもしれない。



