THEATER TOKYO Tips
「THEATER TOKYO Tips」に関する記事
THEATER|振付家 フィリップ・ドゥクフレの集大成『PANORAMA-パノラマ』
THEATER|アクロバットかつファンタジックなダンスで描く摩訶不思議な世界振付家 フィリップ・ドゥクフレの集大成『PANORAMA-パノラマ』フランスを代表する振付家であり、演出家フィリップ・ドゥクフレと彼が率いる「カンパニーDCA」による最新作『PANORAMA-パノラマ』が、6月13日(金)から15日(日)まで、彩の国さいたま芸術劇場で公演。アクロバットでファンタジック、軽やかかつ大胆な不思議の世界が出現する。Text by YANAKA Tomomi彩の国さいたま芸術劇場の20周年を飾る舞台20代前半で自身のダンスカンパニーDCAを設立し、映像や漫画、サーカスを独自に配合したユーモラスな舞台で、若くからその才能を遺憾なく発揮してきたフィリップ・ドゥクフレ。彼の名声を一躍世界に知らしめたのは、31歳のときに演出した1992年「アルベールビル・オリンピック」の開会式と閉会式。巨大なスタジアムに現れた摩訶不思議な生き物が躍動するスペクタクル、そして幻想的な情景は、世界中の人たちを...
THEATER|青山円劇カウンシルの最後を飾る舞台『赤鬼』
THEATER|主演はベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した黒木華!青山円劇カウンシルの最後を飾る舞台『赤鬼』野田秀樹×中屋敷法仁という豪華な作・演出陣と、黒木華をはじめとするいまもっとも勢いのある実力派俳優たちが集結。青山円劇カウンシルファイナル『赤鬼』が、6月4日(水)から6月15日(日)まで青山円形劇場にて上演される。Text by KUROMIYA Yuzu有終の美にふさわしい豪華な顔合わせ2008年にスタートした、新進気鋭の劇作家と組んで、あらたな円劇(円形劇場×演劇)をプロデュースする「青山円劇カウンシル」。2015年3月の劇場閉館に伴い、ファイナル作品として公演されるのが『赤鬼』だ。1996年、人種間における差別という普遍的なテーマを、巧みな言葉遊びと軽快なテンポで痛快に描き出し話題を呼んだ本作。その後、2004年にタイ版、ロンドン版、日本版の3バージョンで上演。現地でのワークショップを経て創作されたタイ版とロンドン版では、赤鬼役を野田秀樹自身が演じて、再び注目を集めた...
THEATER|レッキンクルーオーケストラ最新作『DOOODLIN’』
THEATER|音が見える、驚愕の身体芸術レッキンクルーオーケストラ最新作『DOOODLIN’』YouTubeでの動画再生回数が2500万回以上を記録し、全身を使った光のダンスで話題のレッキンクルーオーケストラの最新作『DOOODLIN’(ドゥードゥリン)』が、4月3日(金)から12日(日)までZepp ブルーシアター六本木にて上演される。Text by ENOMOTO Kozue(OPENERS)史上最大規模で仕掛ける、大掛かりな“イタズラ”レッキンクルーオーケストラは、創造性の高いパフォーマンスと斬新な切り口で、ストリートダンスがもつ無限の可能性を示す、日本を代表するダンスアーティスト集団だ。国内のみならず海外公演でも高い評価を得るなど、結成から10年以上にわたり毎年新作のオリジナル舞台を発表、精力的に活動の場を広げている。彼らが2011年に舞台公演の一部演目として考案した光のダンスは、発表とともに動画再生回数2500万回を突破。ELワイヤーの光でダンサーの身体能力を表現したパ...
THEATER|浅野忠信をナレーターに迎えた舞台『二重ノ裁ク者』
THEATER|海外で絶賛された日本のストリートダンスユニットによる待望の最新作浅野忠信をナレーターに迎えた舞台『二重ノ裁ク者』世界が注目するストリートダンスユニット、DAZZLE(ダズル)による最新作『二重ノ裁ク者』が2月14日(金)から16日(日)まで、東京芸術劇場・プレイハウスで開催。ナレーターに俳優の浅野忠信を迎え、これまでにないスケールで迫力の舞台が繰り広げられる。Text by YANAKA Tomomiスピーディーな動きと余韻を織り交ぜた独自の世界©Akira Wachi" ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合させ、芝居やミュージカルはもとより、アニメやゲームなどの要素も盛り込んだ独自の舞台で多くの人たちを魅了してきたダズル。2011年には、世界三大演劇祭のひとつとして知られるルーマニアのシビウ国際演劇祭にも日本人としてはじめて出演。高い芸術性をもった作品はスタンディングオベーションで迎えられたという。その後も日本はもちろん、海外でも積極的に公演をおこない、...
THEATER|世界がもっとも注目する振付家、アクラム・カーンのソロダンス最新作『デッシュ』
THEATER|踊りと言葉で自身のルーツをたどる旅アクラム・カーンのソロダンス最新作『デッシュ』いま、世界がもっとも注目する振付家のひとり、アクラム・カーンによるソロダンス最新作『DESH-デッシュ』が1月26日(土)、27日(日)、彩の国さいたま芸術劇場で開催される。Text by YANAKA Tomomiコンテンポラリーダンスとインドの古典舞踏を融合コンテンポラリー・ダンスとインドの古典舞踏「カタック」を融合させた独自のスタイルで、異文化を越境するバングラディシュ系イギリス人のアクラム・カーン。歌姫カイリー・ミノーグたっての希望で振付をおこなったほか、今年のロンドンオリンピックでは、ダニー・ボイル率いる演出チームの一員として、開会式の一場面を振付し、出演も果たすなど、イギリスを代表するコンテンポラリー・ダンスのアーティストとして世界中に多くのファンを持つ。これまでにも『ゼロ度』など、自身のアイデンティティを見つめる作品を手がけてきた彼が、ふたたび自らのルーツをたどり、存在につ...
THEATER|バンジャマン・ミルピエ率いる新鋭ダンス・カンパニー待望の初来日公演
THEATER|バンジャマン・ミルピエ率いる新鋭ダンス・カンパニー「L.A. Dance Project」待望の初来日公演決定!今秋、パリ・オペラ座バレエ団芸術監督に就任が決定したバンジャマン・ミルピエ率いる新星ダンス・カンパニー「L.A. Dance Project」。11月8日(土)、9日(日)の2日間、彩の国さいたま芸術劇場で日本初公演をおこなう。Text by KUROMIYA Yuzuバレエ新時代を予感させるステージは必見巨匠ジェローム・ロビンスに見出され入団した「ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)」で長年プリンシパルとして活躍。2010年、アカデミー賞受賞作品『ブラック・スワン』で振付を担当、自らも出演し、一躍脚光をあびたバンジャマン・ミルピエ。この映画で主役を演じたナタリー・ポートマンと結婚。さらに37歳という若さながらパリ・オペラ座バレエ団の次期芸術監督に抜擢され、いまやバレエ・ファンに留まらず世界中の注目を集めている。「L.A. Dance Project」...
THEATER|海老蔵、獅童共演の六本木歌舞伎、脚本は宮藤官九郎で2月3日(火)から
THEATER|市川海老蔵、中村獅童共演の六本木歌舞伎、2月3日(火)から舞台『地球投五郎宇宙荒事(ちきゅうなげごろう うちゅうあらごと)』歌舞伎役者・市川海老蔵、中村獅童が共演、脚本に宮藤官九郎、演出は映画監督の三池崇史という豪華な出演者、制作陣による舞台『地球投五郎宇宙荒事(ちきゅうなげごろう うちゅうあらごと)』。2月3日(火)から2月18日(水)まで、東京・六本木のEXシアター六本木で上演される。Photograph by LESLIE KEEText by HAMADA Masaru(OPENERS)宇宙生命体が江戸を襲来?宇宙生命体の襲来で江戸幕府は機能を失う。浅草・雷門付近に飛来した宇宙船から、宇宙人の悪の親玉(中村)が降り立つ。そこに正義の味方(市川)が登場して……という、元禄時代を舞台に繰り広げられる物語は歌舞伎らしからぬもの。きっかけは2014年1月、通し狂言『壽三升景清(ことほいでみますかげきよ)』で共演した2人が「新しい歌舞伎の時代を築くためにふたりでなにか...
THEATER|日本初演『バベル BABEL(words)』に注目
THEATER|世界のダンス界が注目する振付家シディ・ラルビ・シェルカウイの傑作!日本初演『バベル BABEL(words)』に注目ダンス、音楽、美術が一つになったあたらしいアート ―― 森山未來出演で日本でも大ヒットした『テ ヅカ TeZukA』を手がけ、コンテンポラリーダンス界に圧倒的な存在感を示す、現在世界のダンスシーンでもっとも注目されている振付家シディ・ラルビ・シェルカウイ(Sidi Larbi Cherkaoui)とダミアン・ジャレ(Damien Jalet)による注目作『バベル BABEL(words)』。8月29日(金)から3日間、東急シアターオーブで東京特別公演がおこなわれる。Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by Koen Broos 乱れ飛ぶ異質な言葉、触れ合いとコミュニケーションの希求、ともに踊る喜び坂本龍一氏が、「恐るべき才能! 今、正に、日本でもたくさんの人に観て体験していただきたい!」と賞賛し、札幌国際...
THEATER|教授が感銘を受けた『バベル BABEL(words)』東京公演
THEATER|坂本龍一が感銘を受けた『バベル BABEL(words)』が日本初演『バベル BABEL(words)』をいますぐ目撃せよ!彫刻家アントニー・ゴームリーによる5つの大きな直方体フレームの舞台装置が、パフォーマーたちによって次々とフォーメーションを変え、領土、陣地、自室、リングなど、自と他を分かつ見えない壁や境界となる ―― 問題作『Foi』、『Myth』につづくシェルカウイ三部作の完結編となる『バベル BABEL(words)』が、今夜、札幌国際芸術祭2014でのパフォーマンス公演を迎え、東京公演を8月29日(金)~31日(日)に開催する。Photographs by Koen BroosText by KAJII Makoto (OPENERS)教授が『バベル BABEL(words)』を熱く語る以下、坂本龍一氏によるコメントを掲載する。「アートが中心なんですけど、パフォーマンス部分も、もちろんあります。前回の番組でも紹介しましたけども、私がほんとに感銘を受けて、...
THEATER|ダンスカンパニー「コンドルズ」による新作舞台『アポロ』
THEATER|“日本のモンティ・パイソン”がみせるエネルギッシュな舞台ダンスカンパニー「コンドルズ」による新作舞台『アポロ』ダンサーで振付家としても知られる近藤良平氏率いるダンスカンパニー「コンドルズ」による新作公演『アポロ』が、5月18日(土)と19日(日)に彩の国さいたま芸術劇場で開かれる。笑いとダンスがひとつになったステージは必見!Text by YANAKA Tomomi学ラン姿の男たちが魅せるダンス、コント、そして生演奏ダンスカンパニーでありながら学ラン姿でダンスや生演奏、人形劇、映像、コントなど多彩なステージを展開する「コンドルズ」。NHK総合テレビの『サラリーマンNEO』での「サラリーマン体操」などでご存知の方も多いのではないだろうか。そんなユニークなコンテンポラリー・ダンスカンパニーを主宰するのは近藤良平氏。野田秀樹作・演出のNODA・MAPによる『パイパー』に振付出演したほか、2004年の朝日舞台芸術賞寺山修司賞を受賞するなど、幅広い活動で知られている。「コンド...
THEATER|森山未來企画・出演、太宰治の短編をベースにしたパフォーマンス作品のジャパンプレミア
THEATER|太宰治の短編をベースにしたパフォーマンス作品のジャパンプレミア森山未來企画・出演の舞台『Judas,Christ with Soy』ダンサーであり、俳優としても活躍する森山未來が企画・出演する『Judas,Christ with Soy(ユダ、キリスト ウィズ ソイ)~太宰治「駆込み訴え」より~』のジャパンプレミアが7月11日(土)、12日(日)、愛媛県内子町の芝居小屋「内子座」で開催。森山や競演するアーティストらが滞在制作をおこない、由緒ある芝居小屋で作品が上演される。Text by YANAKA Tomomi愛媛県の由緒ある芝居小屋で開催2013年にダンサーの文化交流使として1年間イスラエルに滞在していた森山未來。彼が2014年にイスラエル人アーティスト、エラ・ホチルド(Ella Rothschild)とともにテルアビブで上演した舞台『Judas,Christ with Soy』が日本でも公演される。『Judas,Christ with Soy』は、裏切り者とし...
THEATER|フラメンコの女王、待望の来日公演決定!
Ballet Flamenco Eva Yerbabuena|エバ・ジェルバブエナ フラメンコ舞踊団名実ともに頂点に君臨するフラメンコの女王エバ・ジェルバブエナ、待望の来日公演決定!ピナ・バウシュをも虜にした現代フラメンコ界のミューズ、エバ・ジェルバブエナが5年ぶりに来日決定。3月22日(土)と23日(日)は新宿文化センター 大ホールにて、3月26日(水)は兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールにて公演をおこなう。Text by KUROMIYA Yuzu出産・休養を経て、全世界待望の復帰作を日本で初演伝統と完璧な技術に裏付けされた情熱的な踊りで、若くして女性フラメンコ舞踊家としての地位を築いたエバ・ジェルバブエナ。1998年28歳で舞踊団を旗揚げし、2作目『5ムヘーレス5』(2000年)で、フラメンコ従来の動きに縛られないあたらしい舞踊世界を創出する。『雨(LLUVIA)』(2009年)では権威あるマドリード・サルスエラ劇場の150周年のシーズン開幕を華々しく飾り、20...
THEATER|フラメンコ界の女王が舞う新時代のカルメン
THEATER|フラメンコ界の女王が舞う新時代のカルメン現代フラメンコ界の最高峰、マリア・パヘス来日公演決定2013年の来日時に多くの会場を沸かせ、大喝采を浴びたマリア・パヘス舞踊団が帰ってくる。4月24日(金)、25日(土)、26日(日)Bunkamura オーチャードホールにて『Yo, Carmen―私が、カルメン―』の公演が決定。地方公演も開催される。Text by KUROMIYA Yuzu成熟を重ねたいまだから表現できる“カルメン”フラメンコの伝統と革新的なアイデアで、いままでにない作品を創りつづけているマリア・パヘス。スペイン舞踊を伝統舞踊からパフォーミング・アートへと昇華させた第一人者アントニオ・ガデス率いる舞踊団に15歳で入団。1990年に自身の舞踊団を設立。爆発的なブームを巻き起こした『リバーダンス』に主演ダンサーとして出演し、一躍スターダンサーへの仲間入りを果たした。以降、舞台だけにとどまらず映画などにも出演し、フラメンコの魅力を積極的に伝えている。『カルメン』...
THEATER|森山未來主演、強力キャストで送る舞台『プルートゥ PLUTO』
THEATER|現代舞台芸術を牽引する天才振付家、シディ・ラルビ・シェルカウイが演出世界初、強力キャストで送る舞台『プルートゥ PLUTO』手塚治虫原作の鉄腕アトム「地上最大のロボット」を、熱烈な手塚ファンである漫画家の浦沢直樹とストーリー共同制作者の長崎尚志がリメイクし、手塚眞の監修のもとあらたな命を吹き込み誕生した漫画『PLUTO(プルートウ)』。20以上の言語に翻訳され、全世界に愛読者をもつ人気漫画が、舞台『プルートゥ PLUTO』として、東京・Bunkamuraシアターコクーンと、2月には大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。 Photographs by KOBAYASHI YoshieText by KAJII Makoto (OPENERS)「どこを切り取っても美しい」「ワンシーンワンシーン、一つひとつの動きがすべて大きな絵画のような形で進行していくので、どこを切り取っても美しいと思います。身体と言葉と音楽と映像、そして舞台装置などを駆使したトータルアートのような作...
THEATER|象の鼻テラス/パークで新作パフォーマンス「bow-wow」上演
THEATER|“ユーモア”とはなにかを主題に展開される身体表現グラインダーマン、横浜「象の鼻テラス/パーク」で『bow-wow』上演須藤元気率いるダンスパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」のライブ公演演出や振付協力をしていることでも知られるタグチヒトシ氏。彼が主宰するパフォーマンスグループGRINDER-MAN(グラインダーマン)が、9月20日(木)から23日(日)にかけて、横浜・象の鼻テラスにて新作パフォーマンス「bow-wow」を発表する。Text by KAJII Makoto (OPENERS)うれしいから吠えるのではない、吠えるからうれしいのだ現代アートからのパフォーマンスユニット、GRINDER-MAN(グラインダーマン)は、身体とテクノロジー、身体とサイエンスといった異分野とのコラボレーションに積極的に取り組み、独創的なアプローチによるユニークなパフォーマンス作品をつぎつぎに生みだしている。2011年に金沢21世紀美術館で発表した「SONAR」では、観客...