日本初の360°回転劇場が魅せるシェイクスピア『メタルマクベス』disc3
LOUNGE|劇団☆新感線「メタルマクベス disc3」
劇団☆新感線によるシェイクスピア「メタルマクベスdisc3」
2006年に劇団☆新感線で初となるシェイクスピア「メタルマクベス」が公演されてから12年。ことし、この劇にアレンジを加えた舞台の最終シリーズ“disc3”が12月31日まで、豊洲のIHIステージアラウンド東京にて公演されている。
Text by OPENERS
特殊な舞台で展開される物語
1980年の旗揚げ以降、独自のエンターテイメント性をもって広く支持される劇団☆新感線。彼らが2006年に宮藤官九郎と初タッグを組んで上演した初のシェイクスピア劇「メタルマクベス」を、アジア初となる360度全部が舞台の「IHIステージアラウンド東京」向けにキャストやストーリーのアレンジを加えた、新しい「メタルマクベス」が今年一杯公演されている。7月のdisc1、9月のdisc2に続いて、このdisc3がシリーズ最終公演だ。
ストーリーは、マクベスの話を、戦争で荒廃した西暦2218年に置き換えて展開。一方でバンドブームに沸く1980年代のバンド「メタルマクベス」の話も同時に進行し、いずれ両者のストーリーが交錯してゆく。フェンダー国、ギブソン国、ランダムスター、マホガニーなど楽器やバンドにまつわる名称を固有名詞に散りばめるなどユーモアをふんだんに散りばめた設定、そして客席を真ん中に、周囲360度全部が舞台という特殊な装置のなかで、生ロックバンドやダンス、アクロバットや軽やかな芝居に囲まれる、あっという間の4時間だ。
メタルマクベス disc3はIHIステージアラウンド東京にて12月31日(月)まで開催。期間中、12月17日(月)にはキャストである長澤まさみ、峯村リエ、右近健一、12月26日(水)に浦井健治、柳下大、粟根まこと、橋本じゅんによるアフタートークも予定されている。
ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc3
Produced by TBS
作:宮藤官九郎 演出:いのうえひでのり
出演:浦井健治 長澤まさみ ほか
期間:2018年12月31日(月)大晦日まで
会場:IHIステージアラウンド東京(豊洲)