カムカムミニキーナ公演「狼狽~不透明な群像劇~」|THEATER
THEATER|その刹那、彼らは一様に、狼狽の色を隠せなかった
カムカムミニキーナ作品64作品目
劇団カムカムミニキーナの新作公演「狼狽~不透明な群像劇~」が東京、大阪、三重で開催する。三重での公演は初めてのこと。また姜暢雄氏、新谷真弓氏、多田香織氏らカムカムミニキーナ作品初出演のゲストを迎える。劇団旗揚げ27年目の今年は、挑戦の年となる。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
新たな挑戦を盛り込んだ今作
1990年に早稲田大学演劇サークル「演劇倶楽部」のメンバーを中心に旗揚げされた劇団、カムカムミニキーナ。旗揚げ以来、主宰の松村武氏が全作品の作・演出を担当している。八嶋智人氏、山崎樹範氏ら映像でも活躍する個性的な役者が顔を揃える。
ハイテンションかつテンポのよい笑いで壮大な物語へ観客を連れ去る独特の作風と、演劇ならではの表現にこだわった演出に定評があり、2016年には劇団初のホラー大作に挑むなど、演劇に対してあらゆるアプローチでその魅力を表現している。
64作目となる新作「狼狽~不透明な群像劇~」は、松村武氏が「狼狽」の2つのオオカミの文字からなる“ロウバイ”を描く。
人気作家のゴーストライター疑惑を追う一人の記者がたどりついた関東奥地の山村。時代から取り残されたその狭い地域には、狼に命を救われたという、都落ちの悲劇の皇子の伝説が色濃く残る。
どこか後ろめたい空気を漂わせる村人たちは一様に犬を飼っていて、四六時中、村には犬の遠吠えが鳴りやまない・・・。古民家に滞在し、不気味な日々を過ごしながら、記者は件の作家を追い詰めていく。
やがて『狼谷にもう一つの村』があるというメモをこのして、その記者は忽然と姿を消したのだった・・・。
旗揚げから27年目を迎える2017年は、カムカムミニキーナにとって新たな挑戦の年。三重県四日市市に初公演を実施する。そのほかゲストに姜暢雄氏、新谷真弓氏、多田香織氏らカムカムミニキーナ作品初出演のゲストを迎える。
劇団に新たな風を吹き込む今作「狼狽~不透明な群像劇~」は、注目すべき新たな試みが満載だ。
狼狽~不透明な群像劇~
三重公演
日程|2017年6月2日(金)
時間|19:00~
前売|(一般)3800円~ (学割)1800円~※大学生以下
当日券|(一般)4000円~ (学割)2000円~※大学生以下
会場|四日市市文化会館 第2ホール
三重県四日市市安島2-5-3
Tel|059-354-4501
大阪公演
日程|2017年6月10日(土)~11日(日)
時間|(10日)12:00~、17:00~ (11日)14:00~
前売・当日|(一般)5500円~ (スペシャル割)4500円~
セット割引|2枚セット 1枚あたり500円割引 ※期間限定販売 詳細は劇団HPあるいはメルマガにて
U25割引|3500円~ ※当日身分証明書を提示
会場|近鉄アート館
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本展ウイング館 8F
Tel|06-6622-8802
東京公演
日程|2017年6月17日(土)~25日(日) ※19日、20日は休演日
時間|(17日)17:00~ (18日)12:30~、17:00~ (21日)14:00~、19:00~ (22日)19:00~ (23日)14:00~、19:00~ (24日)12:30~、17:00~ (25日)12:30~
会場|東京芸術劇場 シアターウエスト
東京都豊島区西池袋1-8-1
カムカムミニキーナ
Tel.090-6328-1076
http://www.3297.jp/