MAYBACH

1920年代から第二次世界大戦までのおよそ20年間、“ツェッペリン”に代表される約1800台のラグジュアリーサルーンを世に送り出したドイツの超高級自動車メーカーがMAYBACH(マイバッハ)だ。その名前を冠したモデルが再びわれわれの目の前に姿を見せたのは2002年のこと。ブランドの復活をはかったのは、マイバッハとゆかりの深いダイムラーだった。 19世紀末、ゴットリープ・ダイムラーがガソリン自動車の開発に躍起になっていた時代に、技術者として彼を支えていたのがウィルヘルム・マイバッハであった。ゴットリープとカール・ベンツの陰に隠れがちだが、ウィルヘルムなくしてダイムラー・ベンツ、そして、自動車の歴史ははじまらなかったといっても過言ではない。事実、そんなウィルヘルムを“king of design”として称える声もある。 ウィルヘルムは1908年にダイムラーを離れ、エンジン開発の会社を立ち上げる。ドイツの有名な飛行船ツェッペリン号のエンジンも同社のものであった。第一次大戦後にはウィルヘルムの息子であるカール・マイバッハが自動車メーカーを立ち上げる。これがくだんのマイバッハである。戦後は船舶や鉄道向けにディーゼルエンジンを供給したが、カールの引退に伴い、その株式の大半をダイムラー・ベンツが取得し、傘下に収めている。 この輝かしい歴史に敬意を表し、メルセデスを超える高級ブランドとして手がけるのがマイバッハなのだ。現在、「57」と「62」、そしてハイパフォーマンス版の「57S」「62S」をラインナップしている。

MAYBACH 57/62/57S/62S|マイバッハ 57/62/57S/62S

MAYBACH 57/62/57S/62S|マイバッハ 57/62/57S/62S

MAYBACH 57/62/57S/62Sマイバッハ 57/6257S/62S最上級のショーファードリブンカーとして1997年の東京モーターショーにおいてプロトタイプが披露されてから5年後のジュネーブにて、ついに姿を現した新生マイバッハが「マイバッハ57」と「マイバッハ62」だ。当初はメルセデス・ベンツ マイバッハを名乗るはずだったが、メルセデスのさらに上をいくブランドとして位置づけるために、独立した存在として展開することになった。しかし、その技術はメルセデスやAMGによって支えられている。名前の数字は全長を表し、マイバッハ57で5728mm、マイバッハ62では6165mmに及ぶそのボディは、メルセデスの最高級セダン「Sクラス」をはるかに上回る。ホイールベースはそれぞれ3390mmと3827mmで、とくにマイバッハ62はファーストクラス並みのシートとその余裕を活かして、最上級のショーファードリブンカーとして後席のパッセンジャーに快適な移動空間をもたらす。エンジンは5.5リッターV1...
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マイバッハ ランドレー

マイバッハ ランドレー

MAYBACH LAUNDAULETマイバッハ ランドレーきわめて贅沢なオープン新生マイバッハとしては5番目のモデルとなるのが「ランドレー」だ。ランドレーとは、運転手付きの優雅なオープンカーのことで、運転席は屋根でおおわれる一方、後席には折り畳み式の屋根が用意され、ゲストの気分次第で屋根の開閉ができるようになっている。かつてのマイバッハでもランドレーがつくられていたが、新生マイバッハでも贅沢なオープンモデルが復活することになった。ベースとなるのは、マイバッハのなかではもっともパワフルで、ショーファードリブン色の強い「マイバッハ62S」。サイドのルーフアーチとリアピラーを残したまま、ルーフのうしろ半分をソフトトップに置き換えることで、特徴的なスタイルを実現した。当然、ソフトトップの開閉はセンターコンソールのスイッチひとつで操作が可能。70km/hで自動的に立ち上がるウインドディフレクターも用意される。エンジンは、「マイバッハ57S/62S」とおなじ6リッターV12ツインターボを搭載。...
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MAYBACH Zeppelin|マイバッハの頂点

MAYBACH Zeppelin|マイバッハの頂点

MAYBACH Zeppelinマイバッハの頂点ダイムラーは、ジュネーブ国際自動車ショーにおいて、マイバッハの限定モデル「マイバッハ・ツェッペリン」を初公開した。文=ジラフ究極のラグジュアリーサルーンこのモデルは1930年代に世界中で名声を得た伝説のモデルの名を継承し、現代のマイバッハの頂点に位置づけられる究極のラグジュアリーサルーンとして開発された。そのベースとなるモデルは標準ボディの「57S」とロングボディの「62S」。パワーユニットは、ベース車とおなじ6.0リッターV12ツインターボが採用されるが、ここにチューニングをほどこすことにより、最高出力は28psプラスの640ps、最大トルクは102kgmを実現する。エクステリアの特徴は、ショルダーラインに明るい色を配した、2トーンのボディカラー。専用色として「ロッキーマウンテンライトブラウン」が設定されるが、現行のマイバッハと同様ボディカラーは豊富に用意されている。また外観上のベース車両とのちがいとして、クロームシャドウ仕上げの新...
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MAYBACH ZEPPELIN|マイバッハ ツェッペリン

MAYBACH ZEPPELIN|マイバッハ ツェッペリン

MAYBACH ZEPPELIN|マイバッハ ツェッペリン現代のマイバッハの頂点1930年代に世界中で名声を得た伝説のモデルの名を継承し、現代のマイバッハの頂点に位置づけられる究極のラグジュアリー・サルーン「マイバッハ・ツェッペリン」が発表された。文=ジラフ最高出力はプラス28psの640psマイバッハ・ツェッペリンは、標準ボディの「57S」とロングボディの「62S」がそのベース車両となるが、パワーユニットはベースのエンジンである6.0リッターV12ツインターボにチューニングをほどこし、最高出力は28psプラスの640ps、最大トルクで102kgmを実現する。エクステリアの特徴は、ショルダーラインに明るい色を配した、2トーンのボディカラー。専用色として「ロッキーマウンテンライトブラウン」が設定されるが、現行のマイバッハと同様ボディカラーは豊富に用意されている。また外観上のベース車両とのちがいとして、クロームシャドウ仕上げの新デザイン20インチアルミホイール、専用テールパイプ、ダーク...
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MAYBACH |マイバッハ 初の美術館とのパートナーシップ

MAYBACH |マイバッハ 初の美術館とのパートナーシップ

MAYBACH |マイバッハマイバッハがルーブル美術館のオフィシャルパートナーにドイツ・ダイムラーは、同社の最高級ブランド、マイバッハがパリ・ルーブル美術館のオフィシャルパートナーとなったことを発表した。文=松尾 大自動車ブランドとして初の美術館との提携毎年約850万人もの来訪者を招き、世界で3番目に大きな博物館にして、ヨーロッパの歴史ある美術館のひとつである、ルーブル美術館。古代エジプト、ギリシャ、ローマの美術品から16、17世紀のイタリア・ルネッサンス、オランダの絵画、15~19世紀にかけてのフランスの絵画などをはじめ、約38万点にもおよぶ所蔵品のなかから、3万6,000点が展示されている。そんな世界随一の美術館と2013年までの3年間にわたる長期のオフィシャルパートナー契約を結んだのがドイツ・ダイムラーのフラッグシップブランド、マイバッハだ。ダイムラー社の主任技師としてゴットリープ・ダイムラーとともにエンジン研究をおこなっていたヴィルヘルム・マイバッハが息子のカールとともに設...
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MAYBACH 2010|究極のオープンカー、ついに受注開始

MAYBACH 2010|究極のオープンカー、ついに受注開始

MAYBACH 2010|マイバッハ 2010年モデル究極のオープンカー、ついに受注開始(1)ドイツが生んだ最高級セダン、マイバッハ。仕様・装備を一新した新型がさきごろ発表され、2010年7月22日より受注開始となった。納車は2011年春の予定という。文=小川フミオマイバッハの新型は燃費も向上マイバッハ57、同57S、同62、同62Sというラインナップにくわえ、今回は後部座席のルーフをソフトトップとしたオープンリムジン「マイバッハ・ランドレー」が追加されたのもニュースだ。日本でのお披露目はメルセデス・ベンツ日本の手により、「東京コンクール・デレガンス2010年」の舞台である台場でおこなわれた。1920年代から30年代にかけて、ドイツでスーパーラグジュアリーカーの市場をメルセデスなどとともに争ったマイバッハ。そのかつての好敵手であるメルセデス・ベンツの手によって1990年代によみがえったのが現在のマイバッハとなる。今回のマイナーチェンジで、57Sと62Sは最高出力が従来より18psア...
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マイバッハ、第2のサブブランドとして復活|Mercedes-Benz

マイバッハ、第2のサブブランドとして復活|Mercedes-Benz

Mercedes-Maybach S 600|メルセデス・マイバッハ S 600マイバッハ、第2のサブブランドとして復活2011年にブランドの終了が宣言された「マイバッハ」が、メルセデス・ベンツのサブブランドとして復活する。「メルセデスAMG」につづく第2のサブブランドとして、個性的かつラグジュアリーなモデルをラインナップするという。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)三度産声をあげる、由緒あるプレミアムブランドダイムラーは、メルセデス・ベンツのサブブランドとして「マイバッハ」の名前を復活させる。もとは、ゴッドリープ・ダイムラーとともに最初期の自動車開発に携わったウィルヘルム・マイバッハを起源に、1920年代には超高級車を製造していた自動車メーカーの名前だ。第二次世界大戦後は縁のあるダイムラーが吸収していたが、1997年の東京モーターショーにてプロトタイプの披露とマイバッハブランドの再始動を宣言、5年後の2002年、ジュネーブモーターショーにてプ...
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