マイバッハ、第2のサブブランドとして復活|Mercedes-Benz
Mercedes-Maybach S 600|メルセデス・マイバッハ S 600
マイバッハ、第2のサブブランドとして復活
2011年にブランドの終了が宣言された「マイバッハ」が、メルセデス・ベンツのサブブランドとして復活する。「メルセデスAMG」につづく第2のサブブランドとして、個性的かつラグジュアリーなモデルをラインナップするという。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
三度産声をあげる、由緒あるプレミアムブランド
ダイムラーは、メルセデス・ベンツのサブブランドとして「マイバッハ」の名前を復活させる。もとは、ゴッドリープ・ダイムラーとともに最初期の自動車開発に携わったウィルヘルム・マイバッハを起源に、1920年代には超高級車を製造していた自動車メーカーの名前だ。
第二次世界大戦後は縁のあるダイムラーが吸収していたが、1997年の東京モーターショーにてプロトタイプの披露とマイバッハブランドの再始動を宣言、5年後の2002年、ジュネーブモーターショーにてプロダクションモデルが発表された。Sクラスを超えるスーパーラグジュアリーを謳い登場した「マイバッハ 57」「マイバッハ 62」は、最低でも4,000万円以上とされ、後年追加されたオープンモデル「マイバッハ ランドレー」は約1億4,000万円を超えた。
車両本体だけではなく、完全予約制の相談からはじまるその販売方法もふくめ、あらゆるところに贅沢の限りを尽くしたブランドであったが2011年には2年以内の終了が発表され、その言葉通り2013年には生産を中止している。
そして今年、ダイムラーはマイバッハの名称が三度登場することを発表した。
あらたなマイバッハは、以前のように独立したブランドではなく、またラインナップのモデル名でもない。メルセデス・ベンツのサブブランドという位置づけの「メルセデス・マイバッハ」とされた。これは、先ごろ「メルセデスAMG GT」とともに登場したスポーティサブブランド「メルセデスAMG」にたいし、個性的かつ最上級のプレミアム性をもつクルマに冠されるという。
そのメルセデス・マイバッハとしてはじめての車両は、今月開催されるロサンゼルス・モーターショーおよび広州モーターショーにてワールドプレミアを果たす。今回発表されるのは、「メルセデス・マイバッハ S 600」。名前のとおり、6リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載した「S 600」をベースに、ホイールベースを伸長したうえで、より広い空間と特別なシート、贅を尽くした内装をもつという。
新ブランドの今後の展開予定や、車両の具体的な詳細は現時点ではあきらかにされておらず、今月18日のプレスデイからはじまる、ロサンゼルスモーターショーを楽しみにしたい。