Excuse My Trash!
「Excuse My Trash!」に関する記事
田中凛太郎 『My Freedamn! Vol.8』とシックスティーズ(その1)
田中凜太郎、待望の最新作をリリース&独占インタビュー!『My Freedamn! Vol.8』と、シックスティーズ(その1)ハワイアンシャツをフィーチャーした『Vol.7』と、ハーレー・ダビッドソン記念本の同時発売から約1年、待望の最新作『My Freedamn! Vol.8』が6月15日に完成した。オウプナーズでは、新作発売を目前に控え6月初旬に来日していた田中凛太郎氏に単独インタビューを敢行。今回から全3回にわたり、新作の見どころや制作中のエピソード、今後への思いなどを語る田中氏の生の声をお届けする。写真・語り=田中凛太郎インタビュー・文=竹内虎之介(シティライツ)『Vol.8』のテーマは、ポップカルチャーの時代“シックスティーズ”──まずは完成したての『My Freedamn! Vol.8』の概要からお聞きしたいと思います。今回のテーマはどのあたりなんですか?田中 『Vol.5』が1940年代、『Vol.6』と全編ハワイアンシャツでお届けした前作『Vol.7』が50年代。で、...
田中凛太郎 『My Freedamn! Vol.8』とシックスティーズ(その2)
田中凜太郎、待望の最新作をリリース&独占インタビュー!『My Freedamn! Vol.8』と、シックスティーズ(その2)新世代のセンスに彩られたシックスティーズの古着たちを紹介する『My Freedomn! Vol.8』。表紙には、田中凜太郎氏がリスペクトしてやまない元シンガー、パール・ハーバーを起用。彼女との出会い、そして音楽のみならず古着にも造詣の深い彼女の横顔など、田中氏が彼女への熱い思いを語ってくれた最新インタビュー第2弾。写真・語り=田中凛太郎インタビュー・文=竹内虎之介(シティライツ)いいものだけを、じっくり見せたい──シックスティーズがテーマという今号の制作にあたり、見せ方の上でとくに意識したことはありましたか?フィフティーズをテーマに掲げた『Vol.6』までは物量を追求していたんですが、今回は「いいものだけが見たくなった」というのが、僕の気分としてこれまでとちがう点ですね。──それはこの年代のモノに、いいものが少なくなったという意味ですか?いえ、そういうわけでは...
田中凛太郎 『My Freedamn! Vol.8』とシックスティーズ(その3・最終回)
田中凜太郎、待望の最新作をリリース&独占インタビュー!『My Freedamn! Vol.8』と、シックスティーズ(その3・最終回)全3回の構成でお届けしてきた田中凛太郎氏への最新インタビューも、いよいよ今回が最終回。1960年代からはじまったベビーブーマーたちによるアメリカンポップカルチャーの終焉を感じさせる昨今のアメリカ事情。それを受け、古着やアメリカン・サブカルチャーの大きな転換期を感じる田中氏。話は、そんな彼の現在の心境から今後の展望へと広がっていった。写真・語り=田中凛太郎インタビュー・文=竹内虎之介(シティライツ)60年代からはじまったベビーブーマー時代の終焉──パール・ハーバーさん以外にも、今号には女性がけっこう登場していますね。このカークラブのお姉さんたちとか。あえて女性を出そうという狙いがあったんですか?田中 いえいえ、たまたまです(笑)。僕の写真の被写体はこれまで98%が男! もちろん女性をキレイに撮りたいという願望はあるんですが、技術的にもなかなか難しいんです...
田中凜太郎|『My Freedamn!』の発展系イベント「INSPIRATION」開催!(その1)
世界のヴィンテージファンが集まってモノや情報を売買できる場を――『My Freedamn!』 の発展系イベント 「INSPIRATION」 開催!(その1)2009年6月の『My Freedamn! Vol.8』完成時におこなったインタビューの際、「これからは本だけでなく、その世界観をさらに広がりのあるものへと押し進めていきたい」と語ってくれた田中凛太郎氏。彼にとって夢とは、あくまでも実現されるために存在するもののようだ。2010年2月には早くも、ロサンジェルス・サンタモニカで『My Freedamn!』の発展系となるイベントを実施するという。オウプナーズでは、イベントのプロモーションのために帰国した田中氏にさっそくインタビューを敢行。その主旨と彼のイベントに賭ける強い思い、さらにはイベントに合わせて発行されるスペシャル本についてお話をうかがった。インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)写真=田中凛太郎世界のヴィンテージファンが一堂に会せる場をつくるために──前回のインタビューの際...
田中凜太郎|『My Freedamn!』の発展系イベント「INSPIRATION」開催!(その2)
しっかりとしたコンテンツをもった濃い人たちによる、21世紀の正しいアウトプット『My Freedamn!』 の発展系イベント 「INSPIRATION」 開催!(その2)たんなる古い服ではなく、かといって、そぉ~っと鑑賞するだけの骨董品でもない、ヴィンテージウェアという20世紀の申し子たち。2010年、田中凛太郎氏によって始動するイベントは、そのヴィンテージウェアがもつ潜在的な力を最大限に引き出そうとする試み。前回に引きつづきお届けするインタビューでは『インスピレーション』というタイトルに込められた真意から、イベント成功の鍵を握るキーワードまで、さらに突っ込んだイベントの核心に迫る。インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)写真=田中凛太郎気分は、ビル・グラハムに挑戦!──『インスピレーション』というイベントのタイトルは、どういうところから出てきたんですか?文字どおり、この場でインスピレーションを売ったり買ったりするという意味なんですが、これはファッション業界でよく使われてきたセリフ...
田中凜太郎|『My Freedamn!』の発展系イベント「INSPIRATION」開催!(その3)
しっかりとしたコンテンツをもった濃い人たちによる、21世紀の正しいアウトプット『My Freedamn!』 の発展系イベント 「INSPIRATION」 開催!(その3)全3回にわたってお届けしてきた田中凛太郎氏へのインタビューも、いよいよ今回が最終回。話は、約7年におよぶ『My Freedamn!』制作体験を通して彼が感じた“次のステップ”へ行くことの重要性や、理想とするコミュニケーションのあり方など、イベント開催を決意したその根源へと遡る。インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)写真=田中凛太郎『ダラス・ギターショー』の古着バージョンをやりたかった──これから始まるイベント『インスピレーション』は、ある種、古着業界を再編成するようなものになりそうですが、こういうイベントってほかのジャンルには存在するんですか?ご承知のとおり僕はギターが大好きなんですが、ギターの世界には『ダラス・ギターショー』というイベントがあって、80年代の頭からアメリカでギターが好きな人は、毎年4月にダラスに...
田中凜太郎|古着イベント「インスピレーション 2011」開催(その1)
連載|田中凜太郎ヴィンテージファッションイベント「インスピレーション 2011」開催(その1)2010年2月、ロサンジェルスのサンタモニカエアポートで開催された田中凛太郎氏主宰によるヴィンテージファッションイベント「インスピレーション」から早一年。今年、2月11日(金)、12日(土)に第2回目となる「インスピレーション2011」が開催される。今回は会場を“空”から“海”へと移し、内容もより“祭典色”の強いものになるという。そこでOPENERSでは、イベント開催を目前に控えた田中氏にインタビューを敢行。本イベントの構想について聞いた。写真=田中凛太郎インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)会場の条件は気分がよくてヴィンテージ感のある場所──いよいよ来月11日(金)、12日(土)に迫った『インスピレーション2011』。今回は会場を前回のハンガー(飛行機の格納庫)から船上に移しての開催ということですが、なぜ船だったのでしょう?田中 空のつぎは海かな、という単純なアイデアもありましたが、僕...
田中凜太郎|古着イベント「インスピレーション 2011」開催(その2)
連載|田中凜太郎ヴィンテージファッションイベント「インスピレーション 2011」開催(その2)会場を“空”から“海”へと移し、さらにライブ感をプラスして開催されるという「インスピレーション2011」。今回も前回に引きつづき、イベント開催を目前に控えた田中凛太郎氏へのインタビューをお届け。「イベントが成功するにせよ失敗するにせよ、まちがった方向にだけは行きたくない」──話はイベントのテーマから、イベント主宰者としての、あるいはヴィンテージ業界に身を置く者としての彼の哲学へと迫っていく。写真=田中凛太郎インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)いまは“深さ”と“広がり”の折り合いをつけるのがむずかしい時代──たんに“ヴィンテージウェアのイベント”というだけでなく、“ヴィンテージ”というキーワードに反応するひとたちが集い、楽しむイベントにしたいと?田中 もちろん古着をいま以上に盛り上げたいという気持ちはありますが、最盛期であった1990年代の再来を望んでもうまくいかないでしょう。あくまでい...
田中凜太郎|古着イベント「インスピレーション 2011」開催(その3)
連載|田中凜太郎ヴィンテージファッションイベント「インスピレーション 2011」開催(その3)2月11日(金)、12日(土)にロサンゼルス・ロングビーチに浮かぶクィーンメリー号船内で開催される「インスピレーション2011」。その直前インタビューも、いよいよ今回が最終回。ここではイベントに先立ち日本で先行発売されたスペシャルブック『キング・オブ・ヴィンテージ Vol.2』あらため、『クィーン・オブ・ヴィンテージ』の話を聞くとともに、この本の主役であり、本イベントのメインゲストでもあるキャサリーン・シャーフ氏の横顔について語ってもらった。写真=田中凛太郎インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)最後に『マイフリーダム!』のクオリティを1ランク上げてくれるひと──イベントに合わせて発売される(日本では先行発売中)スペシャルブックについてですが、今回は人選が女性なのでタイトルも『キング・オブ・ヴィンテージ』ではなく『クィーン・オブ・ヴィンテージ』なんですね。田中 前回が『ヘラーズカフェ』のラ...
田中凜太郎|Excuse My Trash ! 『King Of Vintage Vol.3』(前編)
連載|田中凜太郎Excuse My Trash ! 『King Of Vintage Vol.3』(前編)2010年からはじまった田中凛太郎氏主宰のヴィンテージ・イベント「Inspiration」。そのプロローグ的存在として刊行された『King of Vintage』は、Vol.1、Vol.2(Vol.2は『Queen of Vintage』)ともに好評を博し、Vol.1にかんしてはすでにソールドアウトという人気ぶり。そして今月、『King of Vintage Vol.3』が日本先行で発売された。反響の大きかったVol.1の続編的存在として、ふたたびラリー・マックコイン氏の登場となった今回のVol.3。OPENERSでは、ラリー氏再登場の経緯もふくめ、その見どころについて田中氏に聞いた。写真=田中凛太郎インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)いま一番ノッてる人のオイシイ部分を凝縮した本──『King of Vintage』のVol.1、Vol.2(『Queen of Vintag...
田中凜太郎|Excuse My Trash ! 『King Of Vintage Vol.3』(後編)
連載|田中凜太郎Excuse My Trash ! 『King Of Vintage Vol.3』(後編)前回に引きつづき、今回も『King of Vintage Vol.3』の発売にさいしておこなった田中凛太郎氏へのインタビューの模様をお届けする。フィフティーズ以前の古い時代の古着を極めることで、現在古着界の頂点に君臨する“King of Vintage”ラリー・マックコイン氏。話は、古着業界の現状分析からアメリカの歴史、社会分析へと広がり、そこからラリー氏の“強さ”の秘密へと帰結する。写真=田中凛太郎インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)古い時代の服の人気は、アメリカ人がもつ“ハンブル”への憧れのあらわれ──先ほど(前回)古い時代のアメリカがウケてるのは、じつはいまのアメリカへとつづくフィフティーズへのアンチ、みたいな話がありましたが、それはなかなか鋭い分析だと思いました。アメリカ人は、この何年かすごくよく“ハンブル”という言葉を使うようになりました。日本語でいえば「質素」と...
田中凜太郎|Excuse My Trash ! 「My Freedamn!」ついに完結(前編)
連載|田中凜太郎Excuse My Trash !「My Freedamn!」ついに完結(前編)2012年6月30日。1年9カ月ぶりとなる待望の「マイフリーダム! Vol.10」が発売された。1980年代をテーマに、過去最大となる1000点超の写真で構成されたこの一冊は、同時に2003年4月の初刊行以来、約9年の歳月をかけてシリーズを重ねてきた「マイフリーダム!」の最終章でもある。オウプナーズでは、さまざまな思いが去来したであろう最終巻リリース直後の田中氏にインタビューを実施。本巻への思いや80年代という時代がもつ意味をうかがうとともに、シリーズ全体を振り返り、田中氏にとって「マイフリーダム!」とは何だったのかを語ってもらった。Photographs by TANAKA RintaroText by TAKEUCHI Toranosuke(City Writes)実はこれがやりたくてVol.10までやってきた──いよいよ「マイフリーダム!」も最終章まで来ましたね。まずは、Vol.1...
田中凜太郎|Excuse My Trash ! 「My Freedamn!」ついに完結(後編)
連載|田中凜太郎Excuse My Trash !「My Freedamn!」ついに完結(後編)前回に引き続きお届けする田中凛太郎氏へのインタビュー第2弾。「マイフリーダム! Vol.10」を彩る80年代という時代の意味からフリーダムそのものの意味へと展開していった話は、さらにポスト「マイフリーダム!」へと続く。「マイフリーダム!」全巻の制作を通して、進むべき方向がはっきり見えてきたと話す田中氏。“ヴィンテージ”“ロックンロール”“僕たちのジェネレーション”といったキーワードとともに語られるストレートな言葉の数々から、田中氏のクリエイティブの核心に迫る。Photographs by TANAKA RintaroText by TAKEUCHI Toranosuke(City Writes)“ヴィンテージ”は僕たちのジェネレーションの共通言語──「マイフリーダム!」は今回のVol.10をもって、一応ひと区切りついたわけですが、田中さん自身、ロックンロールなマインドをもってクリエイティ...
田中凜太郎|『My Freedamn! Vol.9』とセブンティーズ(その1)
『My Freedamn! Vol.9』 とセブンティーズ (その1)12年間のアメリカ生活と、内8年を費やして発表してきた『マイフリーダム!』。さらに今年2月にはコアなファンのための古着イベント「インスピレーション」を主催するなど、精力的な活動をつづける田中凛太郎氏。そんな田中氏から『マイフリーダム!』の最新作たるVol.9が完成したとの一報を受け、OPENERSではさっそくインタビューを敢行した。今回のテーマは70年代。バックボーンとしてファッションにも強い影響を与えた、あらたなスタイルのロックやサブカルチャーの話もふくめ、この時代のアメリカの魅力を語ってもらった。語り・写真=田中凛太郎インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)キーワードは“フリークアウト!”──まずは最新作の『マイフリーダム! Vol.9』についてお聞きしたいと思います。今回は70年代がテーマになっていますが、70年代のアメリカのファッションの特徴はどういうところにあるんでしょうか?最大の見どころはTシャツを筆...
田中凜太郎|『My Freedamn! Vol.9』とセブンティーズ(その2)
『My Freedamn! Vol.9』 とセブンティーズ (その2)前回に引きつづきお届けする、田中凛太郎氏へのインタビュー第2弾。“フリークアウト”がキーワードだった1970年代。一方で70年代は、いまなお古着ファッションに絶大な影響を与えるフィフティーズの最初のリバイバルがおこなわれた時代でもあったという。そして話は、『マイフリーダム!』制作をとおして田中氏が感じたこと、さらには、水面下ですでに進行中である来年の「インスピレーション」へとつながっていった。語り・写真=田中凛太郎インタビュー=竹内虎之介(シティライツ)フィフティーズの最初のリバイバル──また『マイフリーダム! Vol.9』の話にもどりますが、冒頭でおっしゃっていた“カラー”という要素にくわえ、セブンティーズファッションのおもしろさはどのあたりにあるんでしょう?今回の本は70年代のロックファッションが中心になりますが、一方で70年代ってフィフティーズの最初のリバイバルが起こった時代でもあるんです。古着の世界でいう...