CLUBKING|日替わりでデザインされるTシャツをまとめてご紹介

Diary-T 150  …of Many Orders

Diary-T 150  …of Many Orders

Diary-TDiary-T 150  …of Many Orders文・アートワーク=桑原茂一ピノキオのスタンドhttp://www.eatableofmanyorders.com/product/info/20/[Eatable of Many Orders]多摩美術大学で建築を学んだのちアントワープ王立美術アカデミーを卒業した新居幸治と、アントワープ、パリでベルンハルト・ウィルヘルムに師事、バルセロナでの革工芸経験ももつ洋子により、鞄、靴を中心として2007年にスタート。その名の通り「食べられる」ものづくりを理想とし、素材の価値やモノができるまでのストーリーへの執着を、食べ物の品質表示や料理のレシピのように表現し伝えようとする。熱海の海の近くに暮らしながら、ものづくりを続ける。いつか取り組もうとしていた宮沢賢治の世界。…of Many Ordersメイルのお誘いを開いてみたら、ピノキオだ、これはなんだかおもしろそうだ。久しぶりにRocketを覗いてみよう。つづいてミック・イタ...
Diary-T 151 日本人ってめちゃかっこいい。

Diary-T 151 日本人ってめちゃかっこいい。

Diary-TDiary-T 151 日本人ってめちゃかっこいい。文・アートワーク=桑原茂一アッ、ピノキオ発見![Eatable of Many Orders]あの遠藤治郎くんがその昔建築したrocketで開催中のEatable of Many Ordersの展示会にお邪魔した。Eatable of Many Ordershttp://www.eatableofmanyorders.com/product/info/20/Eatable of many orders「注文の多いエタブル(食べれる)」 ブランドの由来は、宮沢賢治の『注文の多い料理店』です。ご主人が木工を担当し、奥様が洋服をお作りになるとか、デザイナーの奥様に少しお話を聞かせていただいた。定期的にパリでも展示会をされてるとのこと。私がcomme des garconsの1982から1997に渡ってコレクションの音楽を担当したことをお話すると、そうした時代を体験したかったと目を輝かせていらっしゃった。私は洋服の専門家では...
Diary-T 152 A number 9

Diary-T 152 A number 9

Diary-TDiary-T 152 A number 9文・アートワーク=桑原茂一ナイン 九 9 という数字が子どものころから好きだ。十には、ひとつ足りない。満点ではない。完全ではない。もう一歩足りない。でも、なんだか、がんばった形跡がないこともない九という数字。もちろん末広がりの象徴である八でもなく、幸運のラッキーナンバーの七でもない。といって、六でなしと呼ばれることも、五託を並べることも、もちろん四角に潜むことも、だんご三兄弟や双子の世界には遙か遠く、一番になることなんか端から興味がない。そんな九番が私は好きだ。こうして、九という数字を見つめていると、なんだかとても愛おしくなっていつの間にか涙が溢れてくる。九番を強く想う気持ちは、いつまでも九番を忘れないでほしいに繋がるのだ。たぶんその切なさのもとにあるのは、別離だろう。時が来れば別れなければならいという定め。宿命。因縁。本来はひとつの塊だったものが目に見えない力によって引き離されてしまうとい生命の不条理。血を分けた家族という...
Diary-T 153 MT mas king tape

Diary-T 153 MT mas king tape

Diary-TDiary-T 153 MT mas king tape文・アートワーク=桑原茂一ディクショナリー倶楽部が変身している・MThttp://www.clubking.com/event/mt/index.htmlこれまでの習慣や慣習から脱皮し生まれ変わるには日々の生活環境をおもいきって大改造大変身させることも大層重要なことかもしれない。そんな大きな変化が今日からはじまった。誠に感謝である。で、水玉とストライプ。どちらも普遍のデザインだ。そう私も認識している。つまり私がiphonegrapherを表明することになったのも、もしかしたら、ストライプするアプリとの出会いが大きかったのかも知れないからだ。また訳の分からないことを言ってしまったが……ま、そんな気に、どんな気だ、ワクワクするほど見事に巧みなストライプが 、ディクショナリー倶楽部を mas king tape がまるごと私たちのいる場所を包見込んでいく。たとえば、あらたな自分と出会うための修行として滝に打たれ心身を清...
Diary-T 154 The Night of the Hunter

Diary-T 154 The Night of the Hunter

Diary-TDiary-T 154 The Night of the Hunter文・アートワーク=桑原茂一『狩人の夜』(原題:The Night of the Hunter)左手に HATE 右手に LOVE ロバート・ミッチャム扮するその男の両手の指に彫られた強烈な言葉の刺青を彷彿させる男に出会った。chim↑pomのサバイバル・ダンスに出向いた夜のことだ。タイプライターを愛しすぎた男ドナルドはタイプライターの文字をそのまま両手に刺青している。この男のしでかすことはいちいち危ない。2004年、パレスチナの分離壁をテーマにした映像作品「LOVIT」と国内外のアーティストがデザインした戦えないミリタリーウエアをTOWER RECORDやセレクトショップなどで展開。この作品は間もなくhttp://www.clubking.com/で公開するので乞うご期待。ドナルドのつくるアクセサリーの強烈な個性もさることながら、このケースに入っているのはドナルドの父親の葬儀場で焼いた骨だ。しかもそ...
Diary-T Vol.16 149~154|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.16 149~154|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.16桑原茂一が毎日デザイン!選曲家でありプロデューサーでありクラブキングの代表でもある桑原茂一氏が、ほぼ毎日Tシャツをデザインする「Diary-T」。ここでは6日分のデザインを、桑原茂一がその日の心象風景を綴ったエッセイとともにまとめて紹介していく。Diary-T 149~154Diary-T 154 The Night of t...Diary-T 153 MT mas king...Diary-T 152 A number 9Diary-T 151 日本人ってめち...Diary-T 150 …of Many Or...Diary-T 149  機械 それに...桑原茂一|Moichi KUWAHARA選曲家/プロデューサー/クラブキング代表。米国『ローリングストーン』日本版を1973年の創刊号から運営、77年『スネークマンショー』をプロデュースしYMOと共演、同年『コムデギャルソン』のファッションショー選曲を開始する。82年原宿に日本で初のクラブ『ピテ...
Diary-T 155 中洞牧場へ その一

Diary-T 155 中洞牧場へ その一

Diary-TDiary-T 155 中洞牧場へ その一文・アートワーク=桑原茂一dictionary12月10日発行 143号「「NEW WORKER」 第二弾 中洞牧場」新幹線で盛岡へ そこからクルマで約三時間、途中日本で一番寒い場所の看板の掲げてある白樺林の奥に湖? でトイレ休憩話がプレイバックするが帰りの新幹線は取材で疲れていた所為もあり、狭いシートで身動きもままならない状態での二時間あまりと都会ではもちろん、ここに、いま、来なければ見る味わうことのできないうつくしい紅葉を讃えながら移動する三時間との、時間のもつ意味は明白である。うん? だから、楽しい時間はすぐ終わる。で、第一印象。人間も動物である。そのことを忘れてしまうことで見失うものが思いのほか大きいのかもしれまいということ。もう少し補足すれば、生きることは動くこと。動くと腹が空くから食べること。食べればそれを排泄すること。そして人間はお腹が一杯になると気持ちよくなって眠ること。そうだから、これがちゃんと循環していない...
Diary-T 155 中洞牧場へ その二 bomgo

Diary-T 155 中洞牧場へ その二 bomgo

Diary-TDiary-T 155 中洞牧場へ その二 bomgo文・アートワーク=桑原茂一まるでバンビのようにかわいいまだうまれて一週間ほどの小牛に魅了された。が、オスに生まれた牛はどんなにかわいくても種づけが終わればお肉になってしまう運命だ。とか・ここに来てかれこれ二年目になるという、目のキラキラと元気オーラで私たちを迎えてくれたその名も幸山くんによると、オスはこの牧場では当然のように少なく、牧場で働く若者の男女比が二対八で女性の王国。なんとなくオスの生態と自分たちとが重なるところがあるらしく、なんとも切ないとこぼしていた。すてきな女性に囲まれていて幸せに見えたのだが、仕事仲間となるとそうもいかないらしい。これまで牛のイメージは牛乳のパックに描かれているように、かわいい耳をした牛ばかりだが、じつは角があるのが当たり前だそうで、危ないからといって小さい内に焼いてしまうとか……もしかしたらそれはオスとしての能力を去勢されることにもなるのだろうか。なんとも胸の詰まる話ではないか。が...
Diary-T 156 KATHYの仮面舞踏会 その一

Diary-T 156 KATHYの仮面舞踏会 その一

Diary-TDiary-T 156 KATHYの仮面舞踏会 その一文・アートワーク=桑原茂一KATHY'S MASQUERADEKATHYの仮面舞踏会HOTEL NEW GRAND フェニックスルーム横浜から150年が経った今、KATHYからの指令をうけた三人はあらたな社交場を創り出す任務を受け、かの地にふたたび降り立つ。さて、追っかけをiphone grapherを自認する私は三台のカメラを駆使してこの夜会に臨んだが、体裁がわるくて書き記すことも忍びないのだが結果生きていたのは一台のカメラ故にこのような編集映像に相成ったことをお許しいただきたい。ではまず、KATHYの仮面舞踏会の夜にお集まりの方々のお姿を顧みることにいたしましょう。← Diary-T 155~158購入はこちらからhttp://ckstore.shop-pro.jp/?pid=36543565
Diary-T 156 なぜ私はこんなにも KATHY が好きなのか?

Diary-T 156 なぜ私はこんなにも KATHY が好きなのか?

Diary-TDiary-T 156 なぜ私はこんなにも KATHY が好きなのか?文・アートワーク=桑原茂一なぜ私はこんなにも KATHY が好きなのか?もうこれは、恋をしているといったほうが的を射た言いまわしかもしれない。しかし、KATHYは存在するが存在はしないのだから、手を繋ぐことも身体を抱きしめることも唇を奪うこともできない。そしてデジタル写真機やiphone等を駆使して録画し編集しそのことではしゃぎ過ぎて心が浮かれてしまったとしても、そこに写し取られているものは所詮私の頭の中で推し量る世界だからどこまで求めようとも行き着く先は、いずれ私が向かう墓場の如く、まごうことなき そこではなにも起こりはしないのであります。良く良く良く良く良く良く 考えてみると、恋愛というものも、真相はそんなものではないだろうかなどと戯言をつぶやいてみる。それ故、万が一、匂いをかいだり、触ったりすることがその恋愛相手とできたとしても、それはユートピアであって、実態なんてものは、ははは、ありはしない...
Diary-T 157 「噛む」

Diary-T 157 「噛む」

Diary-TDiary-T 157 「噛む」文・アートワーク=桑原茂一デザイナーの草野剛と久しぶりにランチだった。自分の四歳になる息子がいうことを聞かないので怒ったら噛みつかれたそうだ。で、草野がすごいのは、息子に噛みつかれて痛いと思った瞬間今度は自分が息子に噛みついたそうだ。で当然痛いから四歳の息子も泣き出す。そこからの記憶が曖昧だが、”うゎ~ん、パパ、今、僕を、噛んだでしょう~””う、うんううん、噛んでないよ~パパが噛むわけないよ~”で、そう息子に嘘をついた草野は、そのあと子どもの顔をまともに見られず、遂に、嘘をついたことを四歳の息子にあやまったそうだ。これまでも息子に嘘ついたらいけないと諭している自分が思わずついてしまった「嘘」にさいなまれるという草野くんの心根話もなかなかいいのだが、私は、思わず噛みつき返した草野の感性に愛を感じたな。つまり、普通親は理性で子供に接しようとするのが当たり前だが、草野のように、感情をむき出しにして子どもに接するのも、本来動物でもある人間の性を...
Diary-T 158 fascismo

Diary-T 158 fascismo

Diary-TDiary-T 158 fascismo文・アートワーク=桑原茂一2009年DICTIONARY130号 「山のひとは賢い」ファッション・デザイナー(remimx)小林節正にインタビューさせていただいてからもう二年以上の月日が経つ。先賢の目、先見の目、があるひと。ファッションは、そこ だと思うが、ファッションの役割そのものがここ5、6年で大きく変わった今では、生き方そのものがファッションという思想は残されたもののファッションから「ン」を、運を、溫を、抜いたら、とつぜん、「ファッショ」になってしまうように、日本の社会のファッショ的傾向がここまで顕著に露見する時代には、ファッションの役割も、自由な創造性と高貴なクオリティから生まれる権威ではなく、フラットな合理性、つまり、ほどほどでいい……利便性のあるユニホーム化へとその役割が大きく変化してしまったのも致し方ないことかも知れない。「ファシズム」(伊: fascismo)の語源はイタリア語の「ファッショ」(束(たば)、集団、...
Diary-T Vol.17 155~158|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.17 155~158|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.17桑原茂一が毎日デザイン!選曲家でありプロデューサーでありクラブキングの代表でもある桑原茂一氏が、ほぼ毎日Tシャツをデザインする「Diary-T」。ここでは6日分のデザインを、桑原茂一がその日の心象風景を綴ったエッセイとともにまとめて紹介していく。Diary-T 155~158Diary-T 158 fascismoDiary-T 157 「噛む」Diary-T 156 なぜ私はこんな...Diary-T 156 KATHYの仮面...Diary-T 155 中洞牧場へ 二Diary-T 155 中洞牧場へ 一桑原茂一|Moichi KUWAHARA選曲家/プロデューサー/クラブキング代表。米国『ローリングストーン』日本版を1973年の創刊号から運営、77年『スネークマンショー』をプロデュースしYMOと共演、同年『コムデギャルソン』のファッションショー選曲を開始する。82年原宿に日本で初のクラブ『ピテカントロプス』をオープン、89年フリーペーパー『dict...
Diary-T 159  YONEちゃん

Diary-T 159  YONEちゃん

Diary-TDiary-T 159  YONEちゃん文・アートワーク=桑原茂一YONEちゃんのインタビューがシャープだった。編集者としての企画力も抜群だったが、そこからの飛躍が驚異的で、結果として写真家としての才能が開花した作家なのだと思った。やばいところへ突っ込んでいく。というのはコメディーに限らず、表現者の資質としては一番求められている姿勢なのだとまったく感心した。エロは確かに男に限らず人間の本能に訴えかけるから、誤解を招きやすいのだが、あえてその誤解を全面的に引き受け、やばいところへ突っ込んでいく精神と技量もさることながら時代をシャープに切り取る批評性を兼ね備えている写真家は稀ではないだろうか、つまり、男なら誰もが羨む甘エロい世界を独自の視点でドキュメントする行為は間違いなくクリエイティブな表現のひとつであり、まだ誰も踏み込んでいない領域があることを信じ、これでもかとやりつづけていなければ、到底到達することのできないアートの領域なのである。“なんだただのエロ写真じゃないか”...
Diary-T 160 THE CRAFTIVISM taishi nobukuni

Diary-T 160 THE CRAFTIVISM taishi nobukuni

Diary-TDiary-T 160 THE CRAFTIVISM taishi nobukuni文・アートワーク=桑原茂一THE CRAFTIVISM taishi nobukuniNEWLY OPEN / FR 11.11.2011小雨降る銀座の街角をいくらか迷い、忽然と現れた真実一路の駐車監視員にフラッシュをたかれ風を食らって迅速移動し、地下にはイタリアン・レストランのフラッグのあるコンパクトなビルの五階で開催中のTHE CRAFTIVISM taishi nobukuni内覧会にどうにか到着した。まず受けつけに頭を垂れ、見上げれば、ハッとするほど仕立ての良い三つ揃いのスーツをビシッ(最大音量で)と決めた。いつもの信国くんが笑顔のオーラで辺りを照らしていた。“特注で作らせたんですよ。”こだわりのオーディオ。これも男の夢だ。思い起こせばもう十年以上前になると思うが、九州福岡博多天神?のマンションの一室で初めて彼にインタビューした時と変わらず。変わらずというのは彼の落ち着いたオー...
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