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2024年11月25日
15年の歳月がシャンパーニュをどう変えたか
Dom Pérignon|ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2006 プレニチュード 2
シャンパーニュブランド「ドン ペリニヨン」から、2025年1月より「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2006 プレニチュード 2」がリリースされる。本品は2006年に収穫されたブドウから生まれ、15年以上の熟成を経て完成した。
Text by WASEDA Kosaku
時間の力が生み出す革新と深み
「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2006 プレニチュード 2」は、成熟プロセスにおいて重要な転換点を迎えることになる。このワインは、最初の「プレニチュード」に到達した後、更に7年間もの時間をかけて熟成を続け、第二の熟成段階「プレニチュード 2」に到達した。
注目すべきは15年という歳月を経て、ようやく熟成のエネルギーがピークに達し、ワインの味わいにさらなる深みと複雑さが加わったところにある。瓶内での発酵と熟成が進むことで、かつてないほど力強く、優雅な味わいがもたらされた。
使用されたブドウの収穫年は2006年。この年は、シャンパーニュ地方において非常に特徴的な気象条件が続いた年でだった。春から夏にかけては比較的穏やかな気候が続いたものの、8月には異常なほど涼しく、雨も多く降った。しかし、9月には再び温暖な天候が続き、夏のような陽気が到来した。この時期の気候が、ブドウの成熟に好影響を与え、最終的に高品質の収穫を可能にした。
ドン ペリニヨンのテイスティングノートによると、2006年のワインはその当初から非常に官能的で、リッチでまろやかなテクスチャーを特徴としていた。特に、ブドウの収穫期に適した長期間の熟成を経た結果、その味わいはより引き締まり、深みを増していったという。
「プレニチュード」という言葉は、ドン ペリニヨンがワインの熟成を2つの異なる段階に分けて捉える重要な概念を表している。最初の「プレニチュード」はワインが瓶内で初めて十分に発展し、安定した時期を迎える段階であり、次に訪れるのが「プレニチュード 2」である。この段階は、ワインがより深い複雑さと長い余韻を得る時期であり、2006年ヴィンテージはその象徴的な例といえる。
ヴィンテージ2006は、特に長い収穫期間を要した年であり、その影響でブドウは非常に濃密で、豊かな風味を蓄えていた。これにより、最初の「プレニチュード」の段階を超え、さらに7年間の追加熟成を経て、深みと複雑さが一層際立つ結果となった。
「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2006 プレニチュード 2」の魅力は、その香りと味わいに凝縮されている。ワインの香りは非常に華やかで、温かみのある甘美なブーケが広がる。ミネラル感のあるフローラルな印象から、桃やシトロン、カリソン、モカなどの複雑な香りへと変化していく。時間が経過するごとに、その香りはますます深みを増し、飲み手を魅了し続ける。
味わいにおいては、豊かな香りが広がり、口当たりは柔らかく、複雑さが増すにつれて引き締まっていく。特に、塩味やドライフルーツ、カカオ、ローストしたヘーゼルナッツの風味が絡み合い、見事な成熟と心地よい苦味が余韻となって長く残る。
神の思し召しともいえるブドウの出来栄え、そしてメゾンの確かな審美眼で15年熟成された「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2006 プレニチュード 2」は、シャンパーニュの豊かな味わいと魅力を改めて実感できる1本に仕上げられている。
ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2006 プレニチュード 2
度数|12.5度
容量|750ml
価格|8万2,720円
販売時期|2025年1月
販売場所|全国の小売店
度数|12.5度
容量|750ml
価格|8万2,720円
販売時期|2025年1月
販売場所|全国の小売店
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