CLUBKING|日替わりでデザインされるTシャツをまとめてご紹介

Diary-T 187 “ゆう然”

Diary-T 187 “ゆう然”

Diary-TDiary-T 187 "ゆう然"文・アートワーク=桑原茂一縁あって小布施に出向き、図らずも高井鴻山を知ることになった。高井鴻山(文化3年~明治16年/1806~1883)鴻山は、幕末維新の激動期に、その時局の変化に対応しつつ、陽明学(儒学の一派)の教え「知行合一」の精神で“国利民福”の信条をつらぬいた人である。知行合一(ちこうごういつ)は、中国の明のときに、王陽明がおこした学問である陽明学の命題のひとつ。論語の為政第二にある「先ず其の言を行い、而して後にこれに従う」が元になっている。王陽明は、知って行わないのは、未だ知らないことと同じであることを主張し、実践重視の教えを主張した。ここ数年江戸時代の文化を書籍を通じて楽しんでいるが、…事業家としては無能であり、京や江戸では勉学の傍ら、花柳界で金持ち・御曹司と乱痴気騒ぎをし、自ら「放蕩宗」と称して多くの友人を作っていった。「放蕩宗」高井鴻山のことをもっと知りたいと思った。その豪快な書に心が躍ったからだ。今なら世間様は”芸...
Diary-T 188 謹賀新年

Diary-T 188 謹賀新年

Diary-TDiary-T 188 謹賀新年文・アートワーク=桑原茂一2012 謹賀新年。皆様、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。人生を学び尽くし、遊び尽くし、愛し尽くしましょう。桑原茂一今年最初のiphone grapherは薔薇。初詣の帰りに、よそ様のお家から、にょっきり、こんにちはって手招きされました。まさに花は植物の○器かも。今年最初のお神酒は、小布施の白金です。もちろん酒の味も美味しいのですが、このボトルのデザインの美しさを堪能させていただきました。和紙に書かれた文字もステンレスのデザインも頗る美しいのです。飲み終えてもこのボトルは大切の保管したいものです。昔の人の顔はいつみてもなぜか見飽きない。人の顔に残された記憶の膨大さに息をのみます。さて百年後の私たちの顔はどうだろうか。こんな掛け軸のかけられたお部屋で、優しいレディーとしっぽりと酒を酌み交わしたいものです。これがほんまの、足るを知る。← Diary-T 183~188購入はこちらか...
Diary-T Vol.22 183~188|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.22 183~188|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.22桑原茂一が毎日デザイン!選曲家でありプロデューサーでありクラブキングの代表でもある桑原茂一氏が、ほぼ毎日Tシャツをデザインする「Diary-T」。ここでは6日分のデザインを、桑原茂一がその日の心象風景を綴ったエッセイとともにまとめて紹介していく。Diary-T 188 謹賀新年Diary-T 187 “ゆう然”Diary-T 186 贈り物Diary-T 185 ”なるように...Diary-T 184 Tenga太平Diary-T 183 つぼ焼き桑原茂一|Moichi KUWAHARA選曲家/プロデューサー/クラブキング代表。米国『ローリングストーン』日本版を1973年の創刊号から運営、77年『スネークマンショー』をプロデュースしYMOと共演、同年『コムデギャルソン』のファッションショー選曲を開始する。82年原宿に日本で初のクラブ『ピテカントロプス』をオープン、89年フリーペーパー『dictionary』を創刊、96年東京SHIBUYA FMにて「c...
Diary-T 189 花言葉

Diary-T 189 花言葉

Diary-TDiary-T 189 花言葉文・アートワーク=桑原茂一「毛の如き茎の先に白色五瓣の小輪を多数に叢り咲かせ、遠くから、見れば置き忘れし女神のヴェールか、カスミの掛かった様に見えるのでカスミ草といいます。最も作りよい一年草で切り花として他の花の添え花に多く使われ、投入盛花の分野においては艶麗誇るダリアも一歩を譲る風情です…。」「ペチュニア、和名つくばね草と称してミせられ愛せられしは紫紅色の小輪のものなりしかど、近頃の進化せる交配種は花茎10cm位にも及び花色も又多彩美麗となり、切り花としてもなかなか悦ばるるにいたりぬ…」「蒔き時、春は彼岸より五月頃までに苗床に蒔き付け…。花言葉、あなたと一緒なら自然と心が和らいでくる。ずいぶん長い花言葉だな。…サルビア、花言葉、私の心は燃えている、か。」彼の表情が、その二つの花言葉を読み上げると、曖昧になった。吉行淳之介著 砂の上の植物群 より抜粋。昭和三十九年三月一日 初版 定価三八〇円上田のルヴァンの二階で催されていた古本市で閃いて...
Diary-T 190 温泉でも、

Diary-T 190 温泉でも、

Diary-TDiary-T 190 温泉でも、文・アートワーク=桑原茂一硫黄の匂いが記憶を呼び起こすから、いつもの熱い温泉を意気込んだら拍子抜けするほどやわらかくまろやかで体温のような温度にいつしか心もゆるんだ。というわけにはいかなかった。ここは小布施温泉だ。タクシー代の半分の六百円のお風呂が高いか安いかはさておき、地方都市に無数に生まれた健康ランド的な、いなたいムードの施設に少量の切なさもなかったわけではない。都会の半額ほどのマッサージに惹かれれ、覗いたら、施術師がマッサージ機に座って自分を解していたので遠慮した。うん?この言葉の感じは…もしかしてこんなところにも働きに来ているのか、たぶん東南アジアからと思われる数人の年配の女性たちがビニール袋をぶらさげて楽しげに会話しながら通り過ぎる。つかの間休息か。きっと日々きつい仕事をこなしているのだろうな、良いお正月を…。なんだ露天風呂もあるのか、しかしたどりつくまでのこの階段は寒いな。そこに、こじんまりとした湯船に三人の先客がいた。寝...
Diary-T 191 ルヴァン上田店

Diary-T 191 ルヴァン上田店

Diary-TDiary-T 191 ルヴァン上田店文・アートワーク=桑原茂一空が抜けて気持ちがいい。青い空が広がっている。ここで干されたスタッフのまくらも、きっと気持ちがいいだろう。薪の燃える匂いが漂っている。パンを焼いているのだ。ため息が出るような異空間だ。日本のファンタジーってこれかも。良い匂いがする。身体が欲しがっている匂いだ。もう一度都会に住むことの意味を問い直した方がいいかもね。働くこと。生きること。誰の人生を私たちは生きているのか、と。さりげなく、こんな感じが、甲田さんの世界だな。さりげなくみえるのは、ずっと、ずっと、そんな生き方をしているからだもんね。学ぶことの多い感じる空間だ。売り物ではない干し柿をいただいた。これこそがお土産。たぶんだが、忘れられてしまっている日本の地方都市は、今か今かと心待ちしているのではないか?ここに存在するルヴァンのような優雅な空間と同じような、生きることの、日々の美しさを、目覚めてしまった都会生活者たちの新たな人生がそうしてまもなく始まる...
Diary-T 192 金魚

Diary-T 192 金魚

Diary-TDiary-T 192 金魚文・アートワーク=桑原茂一いよいよ明日から仕事始めだ。やるべきことが目の前にある。本当にありがたいことだ。高校一年生から働き始めてずっと働き通しだ。途中図に乗って暫く遊んだ時期があったが、にわか不良はすぐぼろが出て様にならなかった。その一二年のエピキュリアン的な日々は結局その後の人生を厳しいものに変えてしまい、今もその余震に悩まされている。あのとき覚えた自堕落な自分をどう飼い慣らすかを未だに消化できず思い悩んでいる。バイオリンの練習を一日休んだら、もとに戻すにはその何倍もの日数が必要だと聞いたことがある。死ぬまで働くことはもう分かっているが、そう簡単に操作出来ないのが日々の煩悩だ。肯定的に考えればあの頃の自堕落な時間も栄養の時間ともいえなくもない。食にしても酒にしてもあれにしても音楽にしても映画にしてもあのあれにしても、存分に時間があればこそ会得出来たこともあっただろう。言いたかったことは、目の前にやるべきことがはっきりしている。ということ...
Diary-T 193 smile rock

Diary-T 193 smile rock

Diary-TDiary-T 193 smile rock文・アートワーク=桑原茂一げっ!なんじゃいこの阿修羅のごとくかっこいいCARは、野村訓一くんがkanari遅れてアポイントに到着、あの訓一くんからは、この車は、映画、あのAmerican Graffitiに出てくるあの車と教えてもらった。なんだって、それは、snakemanshowを閃いた私のdo好き映画ではないか!!で、なんでも同じ車種のオープンカーを所有しているのが、なんと同じ日のアポで御来校になるNEIGHBORHOODのドン、滝沢伸介君だとか…人生を満喫する才人達のお遊びに思わずため息がでる。[1932 Ford Deuce]1932Fordhttp://www.youtube.com/watch?v=eWDOmrut_T4&feature=youtu.beで、野村訓一くんがディクショナリー倶楽部へご来校になった理由はもちろんこれから始まるSMILE ROCK.”それいいですね。うちも賛同しますよ。”なんとあ...
Diary-T 194 自由

Diary-T 194 自由

Diary-TDiary-T194 自由文・アートワーク=桑原茂一「クリエーターというものは真面目にやれば、たいていは貧乏になってしまうものです」朝日新聞デジタル「ファッションで前に進む」より朝日新聞デジタル無断cutupしてます。http://digital.asahi.com/20120107/pages/shasetsu.html#なんとも心強い発言ではないか。これは、貧乏であることに甘んじるという意味ではなく、金がないから出来ない。という「詭弁」を真っ正面から封印した。という意味だ。本当にやりたいなら出来るでしょう。川久保さんの言葉を私はそう理解した。やりたいことがない。のに、あるふりは駄目。しかし、やる気があるなら、強気のふりは必要だと。「強気のふりも時には必要です。ふりでいいのです。そうしないと前に進めないから。大変だな、どうしよう、としょんぼりしているだけでは何も変わらない。私も毎シーズン、自分の発表した作品が不十分だったのではないかと一度は落ち込んで、それからなんと...
Diary-T Vol.24 195~200|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.24 195~200|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.24桑原茂一が毎日デザイン!選曲家でありプロデューサーでありクラブキングの代表でもある桑原茂一氏が、ほぼ毎日Tシャツをデザインする「Diary-T」。ここでは6日分のデザインを、桑原茂一がその日の心象風景を綴ったエッセイとともにまとめて紹介していく。Diary-T 195~200Diary-T 200 S.R.A. 尾関幹人Diary-T 199 S.R.A. 明日。Diary-T 198 年賀状。Diary-T 197 smile rock aga...Diary-T 196 八十六歳Diary-T 195 満喫桑原茂一|Moichi KUWAHARA選曲家/プロデューサー/クラブキング代表。米国『ローリングストーン』日本版を1973年の創刊号から運営、77年『スネークマンショー』をプロデュースしYMOと共演、同年『コムデギャルソン』のファッションショー選曲を開始する。82年原宿に日本で初のクラブ『ピテカントロプス』をオープン、89年フリーペーパー『dic...
Diary-T Vol.23 189~194|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.23 189~194|桑原茂一が毎日デザインするTシャツコレクション!

Diary-T Vol.23桑原茂一が毎日デザイン!選曲家でありプロデューサーでありクラブキングの代表でもある桑原茂一氏が、ほぼ毎日Tシャツをデザインする「Diary-T」。ここでは6日分のデザインを、桑原茂一がその日の心象風景を綴ったエッセイとともにまとめて紹介していく。Diary-T 189~194Diary-T 194 自由Diary-T 193 smile rockDiary-T 192 金魚Diary-T 191 ルヴァン上田店Diary-T 190 温泉でも、Diary-T 189 花言葉桑原茂一|Moichi KUWAHARA選曲家/プロデューサー/クラブキング代表。米国『ローリングストーン』日本版を1973年の創刊号から運営、77年『スネークマンショー』をプロデュースしYMOと共演、同年『コムデギャルソン』のファッションショー選曲を開始する。82年原宿に日本で初のクラブ『ピテカントロプス』をオープン、89年フリーペーパー『dictionary』を創刊、96年東京SH...
Diary-T 195 満喫

Diary-T 195 満喫

Diary-TDiary-T 195 満喫文・アートワーク=桑原茂一昨年末、稲垣商店の稲垣さんから自分のコレクションをすっかり出すから興味があればぜひ、稲垣商店http://www.inagakishoten.com/products/photo/611-989.htmlその初日の午前中に日本民芸館へ伺った。撮影は当然禁止だから、 日本民芸館のホームページで紹介している写真を勝手に拝借するしかないが、私の惚れたお皿がこれだ。藍絵紋章図皿 スペイン 18世紀 8.0x 42.普段から稲垣さんの事務所に無造作に置いてあったものだが、なんど拝見してもため息が出る。圧倒された。唸った。しゃがんだ。前から裏からじっくり嘗め回した。これまでにも稲垣さんのコレクションは稲垣商店の特別室でいくつか拝見して唸っていたが、こうして一同に介した稲垣コレクションの全貌を見渡すともうこれは誠に頗る壮観でごさる。しかも見て知っていたつもりのものも専門家による仕組まれた展示を前にするとまさしく新たな出会いであっ...
Diary-T 196 八十六歳

Diary-T 196 八十六歳

Diary-TDiary-T 196 八十六歳文・アートワーク=桑原茂一「成人式」なんとも恥ずかしい言葉だ。 どうあっても似合わないスーツを出来るだけ安価に新宿の東口にあった三峰で買った記憶すらも恥ずかしい。 「本人の中身が新しければ、着ているものも新しく見える。ファッションとは、それを着ている人の中身も含めたものなのです。」川久保玲 まさに中身の新しくない二十歳の人間の恥ずかしさの、 なにを祝うというのか? そもそも成人式は戦後食えない時代に若者を元気づけたのが始まりと聞いている。 いくつになっても、大人になれない私の中身も問題だが、どうせやるなら、年齢不問の自称成人式に電博して、青春万歳恋愛不滅祭りにでもしたらどうか?いくつになっても、繰り返し蒸し返し繰り越し年越し、 「恋をしましょう」 by ビームス風に。ね。 その日だけでもお年寄りをヨイショ!して、こちとら~宵越しの金をもたないだぜ!風、江戸っ子を気取らせ、あの世には持ってけないじゃんタンス貯金をその祭りに寄付散財させて、...
Diary-T 197 smile rock again あさって開催!!

Diary-T 197 smile rock again あさって開催!!

Diary-TDiary-T 197 smile rock again あさって開催!!文・アートワーク=桑原茂一MADSAKIの永井誠治コレクションがこれだ。 sage曰く、こいつ、子供で来たらあかぬけやがった。 なんでも永井のコレクションは、七、八年?前のMASAKIがまだMADSAKIになるまえで、NYで制作していた頃の作品だとか。 あの頃のMASAKIはNEWサイケだったよ。と。sage. それにしてもmasaki良い顔つきなったな。 あか抜けたMADSAKIのLIVEスケッチがまもなく始まる。 目の前で書いたものをそのまま手に入れる興奮は smil rockならではないだろうか。 同じく超絶技法の切り抜きLIVEも 今回のsmail rock以外では門外不出神聖不可侵だから 何があってもこれは肝要絶対見逃してはいけない。 それにしても尾関幹人の後ろ姿は柔道家のそれで、 険しエベレストを裏から眺めているような迫力がある。 なぜ、この身体からあの繊細な作品が生まれてくるのか ...
Diary-T 198 年賀状。

Diary-T 198 年賀状。

Diary-TDiary-T 198 年賀状。文・アートワーク=桑原茂一今年も沢山の愉快な素敵な美しい年賀状を頂いた。 私は今年も桑原茂一Diaryからのご挨拶を年賀状代わりにさせて頂いた。 本来なら年賀状ぐらい直筆でお出しするが本筋だとは思うが、私は軟弱に日々の思いをiphone grapherを気取りブログ形式で土日休みで記させて頂いている。ここはなんとかどうか、ご容赦願いたい。 さて、今年は、smile rock again が私たちの始まりです。 変わらなければ未来はないと断言すべき状況の中で、私たちの表現できることはあまりにも小さい。が、その小さな一歩を踏み出すことで、その次の歩幅が必ず大きくなると信じて…今年もやるよ!そう私は予感と直感を頼りに生きてユビキタっス。その頼りない頼りに導かれながら、動き始めた今年の予感は、 悪霊は退散しました。 ”すべて予期方向に変わるでしょう” で、代々木八幡の百円恋占い第三十八番/中吉 によれば、 「方位」  南西か東の人がよいが時によ...
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