Diary-T 194 自由
「クリエーターというものは真面目にやれば、
たいていは貧乏になってしまうものです」
朝日新聞デジタル「ファッションで前に進む」より
朝日新聞デジタル無断cutupしてます。
http://digital.asahi.com/20120107/pages/shasetsu.html#
なんとも心強い発言ではないか。
これは、貧乏であることに甘んじるという意味ではなく、
金がないから出来ない。
という「詭弁」を真っ正面から封印した。という意味だ。
本当にやりたいなら出来るでしょう。
川久保さんの言葉を私はそう理解した。
やりたいことがない。のに、あるふりは駄目。
しかし、やる気があるなら、強気のふりは必要だと。
「強気のふりも時には必要です。ふりでいいのです。そうしないと前に進めないから。大変だな、どうしよう、としょんぼりしているだけでは何も変わらない。私も毎シーズン、自分の発表した作品が不十分だったのではないかと一度は落ち込んで、それからなんとか立ち直ったつもりになるのです」
朝日新聞デジタル「ファッションで前に進む」より
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ここまで本音を話す川久保さんに驚愕した。
二十年近くファッションショーの選曲を担当させて頂いたが、
まさかこんなセリフを川久保さんから聞く時がくるとは…
それにしても、
川久保さんのお洋服は、永遠のロマンチックだと私は思う。
川久保さんのお洋服を見るたびに思い浮かぶ言葉は、
メロディーは「乙女の祈り」。
「新しいことイコール自由、自由イコール前に進むこと。
一歩前へ進めば、物事はかなり解決できるものですよ」
朝日新聞デジタル「ファッションで前に進む」より
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みたこともないもの。これは誠に難しい。
それゆえ、川久保さんが天才と呼ばれるのだろう。
見たことも無いような気がする。これなら難しいがなんとか…
新しいがよくよくよく見直す。と実はメビウスの輪のように輪廻転生している。一人の人間が作り続ける以上これは避けられない事実かもしれない。で、もちろん、
全体としては新しい感じがする。この連続性はもう奇跡です。
”新しいものは古いものより強いのです。”
これは何かの書籍からの引用だが誠に納得。
「もう負けかな、と思うこともあります。状況を変えられていないのは事実ですから。けれども、ファッションにはなお、人を前向きにさせて、何か新しいことに挑戦させるきっかけになる力があると信じています」
「ファッションはたった今、この瞬間だけのもので、それを今着たいと思うから、ファッションなのです。はかないもの、泡のようなもの。そんな刹那(せつな)的なものだからこそ、今とても大切なことを伝えることができるのです」
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生きるとは、たった今、この瞬間だけのもので…
そう私には聞こえる。
生きることは刹那的なものだからこそ、
今を大切に精一杯生きるのです、と。
ファッションにはなお、人を前向きにさせて、
恋愛にはなお、人を前向きにさせて、
新しいものに挑む気持ち、
前向きとは、挑む気持ちかも、このままでいいなら、
自由はいつまでも訪れることは無い、と。
「まずは身一つで世界に飛び出して、道ばたでもいいから作品を見せること。世界の人に見てもらうだけでも緊張するし、自分にハッパをかけられる。無駄や失敗があっても、それが次に突き当たった壁を乗り越える力になるのですから」
朝日新聞デジタル「ファッションで前に進む」より
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正しく今日の日本を知る為にも、
自ら世界を知る旅に行動に出ることは必然普遍だ。
動けば、一歩世界へ踏み出せば、
きっと、その土地からその土地の人々から
勇気や希望の明るいエネルギーを授かるに違いない。
しんどくても、どんなに気持ちが萎えていても、
痛みに耐えながらでも、まず動く、身体を動かすことできっと何かが変わる。
”青春を終わらせない”川久保さんの言葉は、
またしても私にはそう聞こえる。
「本人の中身が新しければ、着ているものも新しく見える。
ファッションとは、それを着ている人の中身も含めたものなのです。」
新しいことは自由。自由を作り出す人は眩しいほど美しい。
人の美しさの定義を身を以て創造する川久保さんの姿は
まことに美しい。
しかも年輪を重ねるたびにどんどん美しくなる。
生きることはどんどん自由になること。
ということは、自由を歌う人は、
絶対死んではいけないのだ。
絶壁にしがみついても…爪が剥がれても、
今日を生きよ~う。
明日の献立。
「自由」
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