Diary-T 191 ルヴァン上田店
Lounge
2015年5月7日

Diary-T 191 ルヴァン上田店

Diary-T

Diary-T 191 ルヴァン上田店

文・アートワーク=桑原茂一

空が抜けて気持ちがいい。青い空が広がっている。

ここで干されたスタッフのまくらも、
きっと気持ちがいいだろう。

薪の燃える匂いが漂っている。パンを焼いているのだ。

ため息が出るような異空間だ。

日本のファンタジーってこれかも。

良い匂いがする。身体が欲しがっている匂いだ。

もう一度都会に住むことの意味を問い直した方がいいかもね。

働くこと。生きること。

誰の人生を私たちは生きているのか、と。

さりげなく、こんな感じが、甲田さんの世界だな。

さりげなくみえるのは、

ずっと、ずっと、そんな生き方をしているからだもんね。

学ぶことの多い感じる空間だ。

売り物ではない干し柿をいただいた。

これこそがお土産。

たぶんだが、忘れられてしまっている日本の地方都市は、

今か今かと心待ちしているのではないか?

ここに存在するルヴァンのような優雅な空間と同じような、

生きることの、日々の美しさを、

目覚めてしまった都会生活者たちの新たな人生が

そうしてまもなく始まることを…

日本人のよきところのひとつは、

年が変わるたびに生き方も変わることを

誰もが祝福するところだ。

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