南アフリカ旅行記

連載|南アフリカ旅行記

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豊かな自然と隣り合わせの大都市ケープタウン。ここは、恵まれた環境が育む豊富な食材と多様な文化を礎とした多彩なフードカルチャーに出会える街でもある。南アフリカの美食に欠かせないものといえば、世界的にも評価が高まっているワインだ。ケープタウンからは、わずか90分のドライブで、南アフリカの一大ワイン生産地ワインランドを訪れることができる。旅行記の締めくくりは、土地の恵みを異なるアプローチでヴァリエーション豊かな美味へと昇華させていく、南アフリカの懐の深さをご紹介。またいつかこの地を旅することができる日を夢見て。
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南アフリカの美しき港町ケープタウン。アフリカ大陸最南端に位置する南アフリカ第二のこの街は、ヨーロッパからの入植者たちが開拓の起点とした場所であり「マザー・シティ」とも呼ばれている。街中には歴史的遺産が点在し、文化背景の異なる人々によって築かれた個性豊かな街並みがひとつの景色として融合。さらに、ウォーターフロントからは大西洋を望むことができ、中心地の背後には、垂直に切り立つテーブルマウンテンがそびえたつ。車で2時間ほど走るだけで、喜望峰(ケープポイント)から大西洋とインド洋がぶつかる、どこまでも碧く雄大な風景に出会うことができる。歴史と文化に彩られたこの街は、人間が生まれるずっと前から息づいてきたドラマティックな自然とともに生きる街でもあるのだ。
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アフリカ大陸を訪れる旅人にとって、最大のハイライトとなるのは、野生との出会いだろう。それは、南アフリカでも同じ。クルーガー・ナショナルパークをはじめとする国立公園や私営動物保護区が点在し、ゾウ、ライオン、バッファロー、サイ、ヒョウといったビッグファイヴと呼ばれる大型動物との遭遇も期待できる。19世紀初頭、産業革命によって富と余暇を手に入れ、冒険心旺盛な欧州のセレブリティたちはアフリカを目指した。彼らが愛した風景を見るために、サファリの地へと旅に出た。
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南アフリカの食事はすこぶる美味しい。旅に出る前、知人からそう聞いていた。具体的な料理などひとつも思い浮かべられないほどに南アの食事情には疎かったが、期待に胸を膨らませ実際に訪れてみると、そこはまるで楽園のようだった。ホテルで何気なく出されたコーヒーに目をみはったり、果物や野菜の味の濃厚さに舌を巻いたり。予想をはるかに超える美食体験が待っていた。日本にいると、南アフリカの食の豊かさにあまり気づくことはなかったが、実は多種多様な果物や野菜が育てられ、肉や魚介類にも恵まれ、酪農までも盛んな土地。さらには多民族国家であるため、多様な文化が互いに影響しあうことで美食大国にもつながっているのだ。自由に旅することができる日を夢見て、アフリカ大陸に思いを馳せたい。
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海外旅行はおろか、外出さえままならない今。だからこそ、平穏が再び訪れる日を夢見て、憧れの地に思いを馳せる。それもまた、旅好きができる“STAY HOME”の粋な心やりになるはずだ。それでは、大いなるアフリカ大陸への旅へ出るとしよう。成田からは、およそ18時間の空の旅。香港を経由し、ヨハネスブルグに到着する。ここは南アフリカ共和国最大の経済都市だ。多種多様な民族約390万人が暮らす同国最大の街でもある。金鉱が発見されゴールドラッシュが起きた1886年以降、急速に発展。今でもここは金融と経済の中心地だ。多くの人が行き交い、活気にあふれている。人が集まると、そこから音楽、演劇、アートなどのエンターテインメント・カルチャーが生まれ、熟していく。ヨハネスブルグが見せてくれる独自文化とは。
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2019年秋に行われ大成功を収めたラグビーワールドカップ。各国チームの活躍、ファン同士の交流を機に、優勝国である南アフリカ共和国への関心も高まっている。アフリカといえば、旅好きにとっては永遠の憧れの地。より身近になった国、南アフリカをラグジュアリーに旅して、かつて冒険家たちが魅了された雄大な大陸を体感するのはいかがだろう。アフリカを体験できるアドレスをご紹介する、自然あり、食あり、ワインありの全6回。初回は、南アを旅する際に知っておきたい歴史と魅力を、アパルトヘイト直後の同国を描いたクリント・イーストウド監督映画『インビクタス/負けざる者たち』を引用しながらご紹介したい。
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