Beautiful Masterpieces – 麗しの名品図鑑 – SERIES ARCHIVES
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麗しの名品図鑑|vol. 6 錬金術のようなプロセスで生まれるデ・マミエールのフェイシャルオイル
de Mamiel|デ・マミエールvol.6 シーズナル フェイシャルオイル季節によってスキンケアを変える、という考え方は決して珍しくない。けれど、美容オイルを春夏秋冬で4種類そろえているブランドなんて、これまであっただろうか。デ・マミエールのシーズナル フェイシャルオイルは、植物オイル+精油のブレンドが季節ごとにまったく違う。また、常時4種が揃っているわけではなく、しかるべきタイミングでそのシーズンのものが生産され、売り切れたらその年の分は終了となる。夏に冬のオイルを買うことはできない。なんだかワインのような、旬の果物のようなアイテムなのだ。ブランドの創始者アニー・デ・マミエールは、中医学や鍼灸療法、アロマテラピー、心理学などに造詣が深いセラピストである。彼女の顧客にはエグゼクティブが多く、シーズナル フェイシャルオイルは彼らとその友人たちのために開発されたという。アニーは中医学から「身体のバランスを取るためには季節と調和している必要がある」と学んでいたし、顧客たちを通して、キャ...
麗しの名品図鑑|vol. 2 メイクを落としたら、肌が以前より綺麗になるシュウ ウエムラのオイル
shu uemura|シュウ ウエムラvol.2 アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル“早すぎる人”がいる。着眼点が鋭く、見通せてしまう人。美容界において、植村秀とはまさにそういう人だったと思う。だから彼の美容界におけるパイオニア伝説は枚挙にいとまがない。たとえば1983年、表参道にオープンした「シュウ ウエムラ ビューティ ブティック」は、訪れた女性たちが製品すべてを自由に試せるオープンテスター形式を導入した初の店舗といわれる。「モードは掟を破る権利がある」「伝統とは、革新の連続である」と語り(彼の名言もまた数知れない)、メイクアップにモードのエッセンスを融合することや、自然の力を化粧品に応用することの大切さにいち早く気づいた人。その表現すべてが「世界中の女性を美しくしたい」という純粋な気持ちから生まれていたというから敬服してしまう。なかでも、美しい素肌をキャンバスと捉えて“洗顔の大切さ”を説き、W洗顔不要のクレンジング オイルという概念を日本に持ち込んだ功...
麗しの名品図鑑|vol. 1 ネイルの常識を塗り替えたシャネルの「黒い赤」
CHANEL|シャネルvol.1 ヴェルニ ロング トゥニュ 18 ルージュ ヌワール1995年といえば、日本ではネイリストなんて職業はまだまだ珍しく、セルフネイルが当然だった時代。ネイルの色はピンクやレッドが中心で、すらっと長く伸ばされた爪こそが美しいとされていた。そこに突如として現れたのが、シャネルのルージュ ヌワールだった。当時の衝撃は忘れることができない。黒を混ぜた、まるで血のような赤は、日本だけでなく世界中で瞬く間に有名となり、品切れ状態が続いた。何もかもが新しく、たとえば、子どものようにきちんと切りそろえられた短い爪に塗ってこそ美しさを発揮した。個人的には、こんなに黒さが立っているのに全然ゴスっぽくならず、たとえば白のロングシャツやボーダーのカットソー、ベージュのカシミアセーターなんかにしっくりとハマるのはなぜなのか、不思議で仕方なかった。このネイルが爆発的な人気を博してからというもの、多くのメーカーがこぞって近しい色を発表しているが、ここにある圧倒的な気品とモード感は...
麗しの名品図鑑|vol. 3 物語を内包した香りでメンテナンスできる、シゲタの至福のオイルたち
SHIGETA|シゲタvol.3 ブレンドエッセンシャルオイル日本においてオーガニック&ナチュラルコスメやホリスティックビューティといった概念が開花しはじめたのは2006年頃だと思っている。LOHASやエコロジーという言葉が市場を賑わし、ライフスタイルとビューティが密接な関係になりはじめていた。その代表的な売り場はもちろん、伊勢丹新宿店地下2階のBPQCであった。2年後、BPQCは地上2階にビューティアポセカリーとして生まれ変わった。それにともないオーガニック&ナチュラルコスメは感度の高い人のものとしてひろく認知されたように思う。肌にやさしいとか、癒しをもたらすといったイメージを持たれがちだったナチュラルな製品たちは、スポットライトを浴びてどことなくラグジュアリーな佇まいを見せていた。そこでひときわ眩しく光っているのがシゲタだった。シゲタはどこよりも早く、ライフスタイルを通して美容法を提案していた。植物のちからに食事法やセルフマッサージ、呼吸法などをあわせることで、...
麗しの名品図鑑|vol. 4 大人専用の「彩り」を教えてくれるスックのパレット
SUQQU|スックvol.4 デザイニング カラー アイズ大人は、堂々と目もとで色を遊んでいい。そう教えてくれるのがスックのデザイニング カラー アイズだと思う。たしかに大人になれば肌の血色感は失われていく。それに伴ってアイカラーもくすんで見えやすくなるし、目もとの皮膚が痩せてきて影が生まれ、色もよれやすくなる。さらに、色鮮やかな目もとをつくろうとすれば「派手なオバサン」「大人になれていないオバサン」に見える危険性もなくはない。だから、女たちは次第に色というものから遠ざかり、シックなブラウンや光を集めるベージュなど、スキンカラーの延長にあるアイカラーを選ぶようになるのかもしれない。逆をいえば、肌や瞳が明るく澄んで見え、浮くことも沈むこともない自然な発色で、美しい立体感が生まれていて、シックな品格やセンシュアリティを感じさせ、表情がいきいきと輝いていて、そしてその仕上がりが持続すれば、大人のアイメイクは合格なのだ。デザイニング カラー アイズはそのすべてを難なくやってみせるだけでなく...
麗しの名品図鑑|vol.5 永遠の美しさに挑むアルビオンのベストセラー化粧水
ALBION|アルビオンvol.5 薬用スキンコンディショナー エッセンシャルひとつの化粧品が時代や年代を超えて、あらゆる女性たちに支持され続けることは容易ではない。美の定義は移り変わっていくものだし、生活環境の著しい変化によって肌が受けるストレスも多様化してきている。さらに女性たちの肌質やライフスタイルが様々であることに加え、年齢を重ねれば肌悩みもまた変化していく。アルビオンの薬用スキンコンディショナー エッセンシャルは、1974年発売のロングセラーでありながら、ブランドのベストセラーを誇る化粧水だ。もっとも売れているのがビッグサイズのボトルだというから、リピーターがその地位を支えていることは自明。「スキコン」の名で愛され続け、3世代で愛用する顧客も多いという。かくいう私の、スキコンとの出合いは20代前半。あご周りにびっしりとできた吹き出ものに困っていたとき、本当にお世話になった。そしてその後歳を重ねても、スキコンに対する信頼が揺らぐことはない。ストレスで肌荒れに見舞われたとき、...
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