土田
アメリカン・クラシックの極み。「イントラマティック 68 オートクロノ」|HAMILTON
HAMITON|ハミルトン時流におもねらない硬派なルックス。いま注目したいヴィンテージ感!ハミルトンは現在、スウォッチ グループに属するスイスメイドブランドとなっているが、もともとはアメリカを代表する時計メーカーだった。アメリカが先陣となって切り開いたグローバル時代のなか、ハミルトンもまた彼の国を代表する時計ブランドとして、個性を強烈にアピールしたのだった。そんななかで、このクロノグラフはアンダーステイトメントなルックスを有しているところが珍しく、硬派である。時流におもねらない、このヴィンテージスタイルが、いまとても素敵に見える。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)没個性が鮮烈な個性。名付けて1960年代の“ムジ・クロノ”ハミルトンと言えば、数々のアイコニックモデルを抱えるブランドである。例えば、エルヴィス・プレスリーが愛した「ベンチュラ」。爆発的ヒットを飛ばしたLED式デジタルウォッチ「パルサー」もある。資本がスイスに移って以降も、ハミルトンは独創的...
ポイントはディテール! ヴィンテージデザインを盛り上げる技のオンパレード|Bell & Ross
Bell & Ross|ベル&ロスベル&ロスの原点を示すヴィンテージシリーズが誕生から20周年。久しぶりに登場した保守本流の定番顔!!「お待たせしました!」と言わんばかりに、ラウンドフォルムのヴィンテージシリーズが今年のバーゼルでは同時に10本も登場。今秋、いよいよ日本にも入荷されてくる。しかも単なる復刻ではなく、ディテールが刷新され、かつてのヴィンテージシリーズからさらに直球感が増しているのだ。なかでも最もシンプルさで際立つモデルが「BR V1-92 BLACK STEEL」である。26万5000円(税別)なのである。このご時世に、好感が持てる正直プライスが嬉しいではないか。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)「デザイン」「クオリティ」「プライス」のグッドバランスベル&ロスが大人の男たちの心を鷲掴みにする理由は、つまるところ上記に尽きる。ビッグメゾンのような派手さはなくても、ひと目見ると、ベル&ロスと分かる“引き算の美学”。「それ、どこのブラ...
ブレゲが本気で古典を追求したら、こうなった! 「クラシック 7147」|Breguet
Breguet|ブレゲ1775年の創業以来のアイデンティティを示す上品で洗練されたディテールの追求と、その編集やはり、神はディテールに宿るのである。この汚れなき美しさ、そして堂々感! 昨今のドレスウォッチの流行、そしてクラシック回帰のデザイントレンドを軽く一蹴するような、圧倒的な存在感が、この新作にはある。なぜだろう、決して派手さはないのに、今年のバーゼルで最も雄弁な1本に思えるのは……。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)5つのディテールが奏でる、優雅なハーモニー1.グランフー文字盤グランフーとは、大きな炎の意味。ガラス釉薬を塗ったダイアルを炉で焼成する段階で文字盤が炎に包まれることから、この名がある。エナメル製法の基本とされるグランフーは、一色使いで、ごまかしは効かず、工程が多岐にわたることから失敗するリスクが大きい。さらにこのモデルではスモールダイアルを凹面としているが、こうしたシンプルなディテールこそ職人のワザを要する。そして、文字盤中心から3...
時を哲学するエルメスが今年、表現するのは「待ちどおしい時間」|HERMÈS
HERMÈS|エルメス経年変化を経て、艶やかさを増すレザーのように、時に対して真摯に向き合うエルメスの精神がここにエルメスにとって、腕時計とは哲学を表現する場である。エルメスにかかると、時間もまたオブジェのひとつ。“時刻を正確に刻む”“時を計測する”こととは別の、もうひとつの“時間の表現”を求め、エルメスは数々のファンタジーを創造している。「アルソータンシュスポンデュ」は時刻表示を一時停止させ、楽しい時間を漫喫させるものだった。その系譜を継ぐのが、2017年のバーゼルワールドで披露された「スリム ドゥ エルメス ルゥール・アンパシアント」である。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)待ちどおしい気持ち、はやる気持ちを機械で、ウィットを効かせて表現この時計の使い方はこうだ。これから12時間以内に訪れる大切な時間を時計にセット。4時位置と5時位置の間のスモールダイアルは、カウントダウン計となっている。そして、残り1時間となった時に、隣の扇形針が連携。針は細や...
「スリム ドゥ エルメスGRRRRR!」エルメスの熊が文字盤に収まるっ!|HERMÈS
HERMÈS|エルメスエルメスのカレ“GRRRRR!”モチーフを時計の文字盤にした世界限定6本の激レアアイテム2016年秋冬のメンズカレ(スカーフ)で登場した、アリス・シャーリーがデザインした人気モチーフ“GRRRRR!”が、ついに時計の文字盤になった。しかもホワイトゴールドの文字盤にミニアチュール技法を用いてエナメルコーティングした、伝統工芸技術を生かしたモデルなのだ。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)とても愛くるしく、とても稀少で、とてもラグジュアリーエルメスの職人技が冴える逸品である。世界でたった6本しか作られず、しかもすべて手仕事ゆえに値段もかなりのもの。しかし、ひと目見て愛くるしい瞳にやられてしまった人は続出中なのである。かくいうワタクシも、そのひとり。この絶妙のトリミング感といい「ここから出してー!」と訴えかけてくるかのような瞳の力強さといい、もうメロメロなのだ。ホワイトゴールドの文字盤に、色の層を重ね、乾燥・焼成を幾度となく繰り返し、こ...
伝説のクロノグラフ「エル・プリメロ」は、ついに1/100秒計測の時代へ|ZENITH
ZENITH|ゼニスクロノグラフ針がビュンビュン回る。文句なく楽しい、この疾走感っ!2016年に襲った時計産業低迷の波を受け、2017年のバーゼルワールドは攻め組と守り組にクッキリ分かれた。いや、経済の落ち込み時期を無難にやり過ごし、再び好機が訪れるのを待つのは順当な姿勢である。しかしゼニスは違った。1/100秒計測を可能とした機械式クロノグラフの量産化にこぎつけ、このタイミングで発表したのである。びっくりだ。そのずば抜けた姿勢には、数々のブランドを大成功に導いたジャン-クロード・ビバー氏による強気の采配も垣間見える。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)2017年の目玉新作「デファイ エル・プリメロ 21」クロノグラフ針が、1秒間に1回転するのである。男の子は動くものに目を奪われるというが、その意味では、もう右目も左目も奪われまくりだ。もちろん過去にも1/100秒計測モデルは複数のブランドから誕生してきたが、それらは限定品もしくは、少量生産品だった。つ...
ALTIPLANO 60TH ANNIVERSARY アルティプラノと過ごす、マイアミでの週末|PIAGET
PIAGET|ピアジェ「Miami Soho Beach House」ピアジェが制作した4つのショートムービーアルティプラノの誕生60周年の夏を祝い、メゾンが発表したムービーには、人気のジュエリーコレクション『ポセション』のイットガール、オリヴィア・パレルモの夫であるヨハネス・ヒューブル(Johannes Huebl)氏が登場。注目を集めている。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)セカンドスキンは、あらゆるシーンに映えるモデルとして活躍する彼の友人たち、そしてフォトグラファーであり、スタイルアイコンであるヨハネス氏が、太陽のエネルギー溢れるマイアミにおいて、アルティプラノを祝福。60周年という節目にリリースされた極薄時計の限定コレクションは、シンプルなデザインとスタイリッシュなカラーで、あらゆるシーンとスタイルにフィットする。その極薄なフォルムは“セカンドスキン”(第二の肌)とも称され、ムービー内のヨハネス氏のよヨハネス・ヒューブル氏うにカクテルパーテ...
スマートフォンがハンドスピナーに! モバイルリング「iSpin」|ABSOLUTE technology
ABSOLUTE technology|アブソルートテクノロジースマートフォンがハンドスピナーに!モバイルリング「iSpin」アメリカで誕生し、今世界的にブームとなっているオモチャ「ハンドスピナー」。手で回すと高速で回転するという実にシンプルな玩具だが、これが癖になるほど面白く、気持ちいい。そんな人気に着目し、ABSOLUTE technology社は、手持ちのスマートフォンをハンドスピナーに変えるユニークなモバイルリングを発売した。Text by SHIMOJO Shingo(OPENERS)スマートフォンが高速回転!8月17日(木)より販売がスタートしたモバイルリング「iSpin」は、コンパクトなリングが横方向に360度回転することで、ハンドスピナーのようにスピンするという驚きのアイテム。インダストリアルグレードのベアリングが組み込まれており、スムースで心地よいフィーリングが得られる。通常の機能も完備「iSpin」は、遊び心だけでなく、スタンドやホルダーといった通常のモバイルリ...
ル マルシェ デ メルヴェイユ コレクションから登場したキャットヘッド|GUCCI
GUCCI|グッチこの秋、GUCCIからのリコンファーム。それは「L’AVEUGLE PAR AMOUR(盲目的な愛)」アイコニックなル マルシェ デ メルヴェイユ コレクションから発表される4つのシークレットウォッチは、キャットヘッドモチーフをスライドするとダイアルが現れるスタイル。GUCCIのクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレ氏のクリエイティブなビジョンを体現したモデルとなっている。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)ヘッドをスライドさせ、時刻を読み取るシークレットウォッチ最新作となる32mmバージョンでは、美しい色合いとコンテンポラリーなスピリットが融合。レッドレジン製のケースはグリーン・レッド・グリーン ウェブのナイロンストラップとの組み合わせだ。ル マルシェ デ メルヴェイユRef.|YA146409ムーブメント|クオーツケース素材|レッドレジン、回転式キャットヘッドカバーケース径|32mmクラウン|レッドサファイア スワ...