阿蘇・小国杉の間伐材を利用したSOCIAL&ECOなスタイルファニチャー|FIL
FIL|フィル
腰掛けた身体に柔らかくフィットする、快適な座り心地が秀逸
インテリア・ライフスタイルブランドFILの旗艦店「FIL STORE」が2017年8月、熊本県阿蘇郡南小国町にオープン。地元・南小国町の間伐材を使用した家具のほか、小国杉を活用したフレグランスアイテムなどを店舗およびウェブにて展開する。
Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)
そのフワッとした感触のヒミツは、小国杉の繊維密度の少なさ
MASSシリーズは、その名の通り「木の質量」が特徴の家具ライン。FIL製品は阿蘇・南小国町のブランド木材である小国杉から作られるが、この小国杉は繊維密度が少ない分、空気を多く含んでいる。「MASS Series Lounge Chair」は、北欧テイストと美しいカッパー色の金属フレームを融合させ、腰掛けた身体に柔らかくフィットする快適な座り心地を実現する。
小国杉は強さ、光沢、しなやかさの点で全国的に高く評価されている素材である。持ち運びも簡単で、室内のレイアウトを自由に変更できるのが嬉しい。FILでは椅子のほかに、ラウンドテーブルやコートハンガーも用意。シンプルで飽きのこないデザインは全アイテムに共通だ。
またFILでは小国杉の伐採時に不要となった枝葉を回収し、小国杉のエッセンシャルオイルを自社で抽出することにした。枝葉に価値を見出し、実際に買い取ることで木こりの方々とも協力体制ができ、山林の環境保全につなげようとしている。
そのフレグランスラインの注目は、ルームタイプ「Pot-pourri Susano」。ヨーロッパのポプリを小国杉で表現するべく、パリのMiya Shinma PARFUMSで調香し、FILオリジナルのフレグランスが誕生した。時間と手間をかけ、手作業で作られるポプリは、小国杉の精油にローズウッドやパチュリ、乳香など天然香料を加え、爽やかさの中に深みと温かさを表現している。
FIL STORE 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺30
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http://fillinglife.co