土田
ただシンプルであるのではなく、至高のユーザビリティを具現する|MORITZ GROSSMANN
MORITZ GROSSMANN|モリッツ・グロスマンジャンピング・デイト。視認性に優れ、いつでも日付を修正できる、ユーザーの行動を制限しない逸品たしかに顔だけ見ていては、その凄みは分からない。機械式時計の欠点である日付修正時のNG条件を見事に撤廃し、ユーザーが自由にリューズ操作できるようにしているのだ。時分針、およびブラケット型のデイトマーカーは手仕上げ。ブルースチールに焼きあがるわずかに手前、寸止めで得ることができるブラウンバイオレットカラーが、モリッツ・グロスマンらしさを示している。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)手仕事の温もりがなければ、高級時計もただの“機械”これは、モリッツ・グロスマンの主任設計者イエンス・シュナイダー氏の言葉である。温厚な表情でゆっくりと言葉を選び、優しく話す彼と話をしていると、その真剣さが伝わってくる。時計好きが時計のことを本気で考えたゆえのこだわりは、派手さはなくても重みがある。なるほど、こういう進化があるのか、と...
ロンジン初の日本限定! 研ぎ澄ましたプレミアム“ブラックアウト”|LONGINES
LONGINES|ロンジンブラックonブラックで格上の存在感を引き出した「ハイドロコンクエスト」限定アイテム創業185年を迎えたロンジンが、日本のユーザーに向けた500本のみの限定モデル「ハイドロコンクエスト“ブラックアウト”日本限定モデル」をリリース。スタイリッシュかつスポーティなデザインに、漆黒を纏ったモダンスタイルは、今夏、注目モデルとなること必至だ。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)かつてない黒艶が、TOKYOセレブリティたちを魅了「ハイドロコンクエスト」は、30気圧(300m)の防水性、ねじ込み式リューズやケース、そしてリューズの保護パーツなど、スポーツに情熱を持ちアクティブなライフスタイルを過ごす人々のためのハイパフォーマンスモデルだ。そのハイドロコンクエストをブラックPVDで包み込み、ブラックセラミック製ベゼルを装着するなど、黒にこだわり抜いた。シェイプされたブレスレットや、通常より蓄光性が高いスーパールミノヴァを塗布するなど、ディテー...
オメガが支援するチーム・ニュージーランドが第35回アメリカズカップを奪取|OMEGA
OMEGA|オメガ世界が熱狂した“空飛ぶヨットレース”はオメガがサポートするETNZが8勝1敗で圧勝!(1)世界最古のスポーツトロフィーとして知られる“アメリカズカップ”。この優勝杯をめぐり、世界を転戦してきた第35回アメリカズカップの本戦が、2017年5月より北大西洋のバミューダ諸島にて開催。防衛艇であるチームUSAとの一騎打ちでチーム・ニュージーランドが8勝を先んじ、2017年6月26日、見事、王者に輝いた。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)チーム・ニュージーランド、17年ぶり、3回目のアメリカズカップ優勝ヨットは普通、空を飛ばないが、バミューダ諸島では飛ぶように帆走した。オメガは、アメリカズカップの伝説的存在であった故ピーター・ブレイク卿がブランドアンバサダーに就任した1995年から、エミレーツ・チーム・ニュージーランド(ETNZ)を支援。以来20年以上にわたり、チームを支えてきた。そのオメガは、第35回アメリカズカップに先立ち、新しいタイムピ...
BLACK & WHITEの鮮烈なカラーコンビネーション|A.LANGE&SÖHNE
A.LANGE&SÖHNE|A.ランゲ&ゾーネ“クラシック”という名のモダニズム。伝統にもとづく普遍のデザインの極みA.ランゲ&ゾーネの1815シリーズに、ストップウォッチ機能を搭載する1815クロノグラフの新バリエーションが仲間入りした。18KWGのケース、ブラックダイヤル、そして脈拍計測用目盛りが見事に調和したモデルである。Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)脈拍を計測するためのクロノグラフ2004年に1815シリーズに加わった「1815 クロノグラフ」は、先進的な技術と昔ながらのデザインが理想的な形で融合した時計である。線路をイメージした分目盛りがダイヤルをぐるりと巡り、文字盤左側にスモールセコンド、右側に30分積算計を対称的に配置したデザインは、A.ランゲ&ゾーネがかつて製作した懐中時計を彷彿とさせる。ダイヤル外周の目盛りは、脈拍を計測するためのもの。この目盛りを使って、40から200までの脈拍数を求めることができる。1分あたり...
ジョン・ウィックとの“熱い関係”が再び日本上陸|CARL F. BUCHERER
CARL F. BUCHERER|カール F. ブヘラ映画「ジョン・ウィック:チャプター2」が東京・六本木でプレミア上映イベントを開催2017年6月13日、東京。待望のアクション映画続編、キアヌ・リーブス主演、チャド・スタエルスキ監督による「ジョン・ウィック:チャプター2」が、一般公開に先駆け、大勢のファンを集めてプレミア上映された。キアヌ本人、チャド監督も来日して開かれたこのイベントは、2月にロサンゼルス、ハリウッドで開催されたプレミアイベント同様に、スイスのマニュファクチュールブランド、カール F. ブヘラが協賛している。クレジット名Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)最高の仕事への情熱一作目から続いて監督を務めたチャド・スタエルスキ氏は、長くこの映画業界で、スタント&アクションのプロデュース会社「87eleven」を率いて、激しいスタント振付の世界をリードしてきた。彼の類まれな才能は「ジョン・ウィック」でのテンポの速いアクションシーンで見ることが...
ブライトリングDC-3、77年目の機体が来訪|BREITLING
BREITLING|ブライトリング「ブライトリングDC-3 ワールド・ツアー」リポート「航空史上でもっとも重要な旅客機」と称されるダグラスDC-3。1935年の初飛行以来、およそ10年の間に約1万6000機が製造されたベストセラー旅客機である。しかし時の流れは、その機体数を100分の1にまで減らし、現存するのは150機ほどだという。そのうちの貴重な一機が現在挑んでいるのが「ブライトリングDC-3 ワールド・ツアー」である。Text by KOIZUMI Yoko航空文化継承のために尽力スイスに本拠地を置く時計メーカー、ブライトリング。現在、航空界のパートナーとしての地位を不動のものとしているが、そのきっかけとなったのが、1931年に開発した「コックピット・クロノグラフ」だ。この時計はフライトタイムの正確な計算を可能とするだけでなく、耐久性、衝撃耐性、耐震性、視認性においても高いレベルを確保した。信頼性が命を左右する航空界において、ブライトリングの存在は絶大なものになっていくのだ。航...
シチズンブランド初のマニュファクチュール・トゥールビヨンがついに完成|CITIZEN
CITIZEN|シチズンこの稀有なウォッチピースはわずか2本のみ。記念すべき機械式腕時計「シチズン トゥールビヨン Y01」シチズン時計は、創業300周年を迎えた大丸松坂屋百貨店の記念モデルとして、シチズン ブランド初となるトゥ―ルビヨンを搭載した機械式腕時計「シチズン トゥールビヨン Y01」を2017年6月にリリースする。TEXT by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)大丸創業300周年記念数量限定モデルとして発売シチズン ブランド初となるトゥ―ルビヨンは、2014年に完成していたトゥールビヨンムーブメントをベースに、新たに製作したもの。つまり、このモデルは、すべて自社開発、自社製造となる。こだわりの設計ゆえに、製作に当たっては部品強度を上げるための卓越した磨き込みの技能が要求された。まず各部品を丹念に磨き込むために専用冶具を製作、マニュファクチュールだから成し得る手法によりムーブメントを作り上げている。トゥールビヨンは時計の向きの変化による精度の乱れを軽減す...