日本古来の伝統工芸とも融合して、ただひとつのミニマルな世界観を創造|T.A.S
T.A.S|ティーエーエス
“TEST AND SET”を繰り返し
綻びのない物作りを目指す
ブランド名の「T.A.S」とは、コンピュータのコマンド“TEST AND SET”に由来。テストを繰り返すコマンドのように、綻びのない物作りを目指す気持ちが込められている。ミニマルなデザインに伝統技術/最新技術を融合させるヨーロッパ的な手法に、日本古来の風合いを添え、今どきな物作りを具現する。
Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)
今季のNEWアイテムは、和のフレグランス
T.A.S(ティーエーエス)は、ファッションを“洋服”として捉えるのではなく、鞄や帽子、ルームフレグランス同様に、ライフスタイルアイテムとして提案している。したがってコレクション時期に合わせて新製品発表を行なっているが、その時期に洋服は作らない。音楽、写真と合わせて作品をコンセプチュアルに表現し、シーズンごとにトータルの空間を提案し、静謐かつミニマルな物作りを追求する。これがT.A.Sのアティチュードだ。
ディレクターの安藤哲也氏は、1979年生まれ。ドメスティックブランドJULIUSにて、2011年まで生産管理チーフとして経歴を積み、その後、2011年8月にT.A.Sを立ち上げた。
他ブランドにはない独創的なレザーアイテムに特徴を持ち、パリコレブランドのプロダクトコンサルタントや、アーティストとコラボレーションブランドを立ち上げるなど、その活動は多岐に渡る。
そして今季のNEWアイテムは、清涼感を与える柑橘系3種「甘橙(アマダイダイ)」「鳳梨(ホウリ)」「伊予柑(イヨカン)」のルームスプレー、ルームスプレー詰め替えボトル、キャンドル。
日本の四季を感じさせる香×西洋の妖艶な香を意識して、ディレクター自ら香の調合に半年~1年を費やしたという。ルームスプレーの蓋部分はハンドメイドで、桜に柿渋染めを施したというこだわりよう。使い捨てるのではなく、長く使用していくなかで、経年変化を楽しめる。
また環境負荷を減らせるように、詰め替えボトルも同時発売。スタイリッシュなパッケージで、そのまま部屋に置いても様になるデザインだ。キャンドルは、上質なヤギ革でくるんだ器にセット。 使用後もインテリアとして楽しめるように、シンプルながらも味のある白&黒のカラーで用意している。
LESS IS MORE
Tel.03-6451-2154
http://www.t-a-s-japan.com