気仙沼の「人」が繋ぐ未来へのタスキ
「気仙沼の「人」が繋ぐ未来へのタスキ」に関する記事
連載|気仙沼便り|12月「最新マグロはえ縄漁船・第十八昭福丸に乗る」
連載|気仙沼便り12月「最新マグロはえ縄漁船・第十八昭福丸に乗る」2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? 宿をあとに港へ向かった一行。いよいよ今回のハイライト、体験乗船のはじまりである。Text & Photographs by TERADA Naoko復興の証しとして誕生した新生「第十八昭福丸」 ツアー2日目の翌朝。参加者は8時半に宿をチェックアウトしてバスに乗り込んだ。宿の方に見送られて玄関を出ると4月の気仙沼の寒さに一瞬、息をのむ。突き抜けるような青空の文句のない快晴だが、風は切れるほどに...
新連載|気仙沼便り|8月「合言葉は“海と生きる”」
新連載|気仙沼便り「人」が繋ぐ未来へのタスキ8月「合言葉は“海と生きる”」2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? まずは気仙沼へ赴くきっかけとなった出来事から話をはじめることにしよう。Text & Photographs by TERADA Naoko復興のために活動する気仙沼の人たちとの出会いきっかけは3月に東京で開催された東日本大震災のシンポジウムだった。地元、行政、ボランティア、旅行会社が登壇し、観光という視点から震災後の東北の現況を語り、どのような復興支援をツーリズムが担えるのかという問...
連載|気仙沼便り|3月「桜を待ち、次の再会を心に別れを告げる」
連載|気仙沼便り3月「桜を待ち、次の再会を心に別れを告げる」 2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? 全8回にわたってお届けしてきた本連載も、ついにフィナーレのときがやってきた。充実したスケジュールを消化した一行は、いまの気仙沼を象徴する特別な一品を求めて「さかなの駅」へと向かった。Text & Photographs by TERADA Naoko一歩ずつ、あたらしい未来へ1泊2日の「気仙沼 うんめぇもんツアー」の日程がすべて終わった。民宿「つなかん」での若い漁師たちとの出会い、唐桑御殿での船...
連載|気仙沼便り|2月「伝説の大船頭・前川渡さんと俳優・渡辺謙さんの対談を聞く」
連載|気仙沼便り2月「伝説の大船頭・前川渡さんと俳優・渡辺謙さんの対談を聞く」2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? いよいよ旅も大詰め。気仙沼の味覚を堪能した一行は、今回のツアーの最終ハイライト、俳優の渡辺謙さんと、伝説の大船頭、前川渡さんの対談がおこなわれる会場へと向かった。Text & Photographs by TERADA Naoko誰もがいつでも帰って来られる心の港気仙沼のマグロ漁船が獲ったマグロをお腹いっぱい味わった私たちは、今回のツアーの最終ハイライト、俳優の渡辺謙さんと、私た...
連載|気仙沼便り|1月「気仙沼・漁業組合直営レストランでマグロ尽くし」
連載|気仙沼便り1月「気仙沼・漁業組合直営レストランでマグロ尽くし」2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? 今回の旅のハイライト「乗船体験」を終えた一行は一路、地元の人に愛される漁業組合直営レストランへと向かった。旅のもうひとつの目的、気仙沼の味覚を存分に堪能するために。Text & Photographs by TERADA Naoko気仙沼が誇る地元の名産とは?マグロはえ縄遠洋漁船に乗るという今回のツアー最大のハイライトが無事、終了した。わずか1時間ほどの乗船&気仙沼湾内航行だったが、この乗...
連載|気仙沼便り|11月「漁師を支える気仙沼のシンボル」
連載|気仙沼便り11月「漁師を支える気仙沼のシンボル」2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? 民宿ツナカンで心温まるもてなしを受けたあと、一行は唐桑半島にある津波体験館と御崎(おさき)神社へ向かった。Text & Photographs by TERADA Naoko漁船で一番偉いのは船頭(漁労長)津波体験館は昔からある施設だ。調べてみたら1984年に開設されている。20年以上前にわたしも訪れたことがある。今、思うと当時ここに津波を知るための施設があることの意味さえも気づかなかった。記憶は風化す...
連載|気仙沼便り
連載|気仙沼便り「人」が繋ぐ未来へのタスキ2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? 『気仙沼便り』と題し、2014年8月から2015年3月まで、全8回にわたってお届けする。Text & Photographs by TERADA Naoko
新連載|気仙沼便り|9月「新しいふるさとを作る」
新連載|気仙沼便り9月「新しいふるさとを作る」2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? 復興のために活動する気仙沼の人たちと出会ったシンポジウムから1カ月。寺田さんは漁船体験ツアーに参加するべく、JR一ノ関駅に降り立った。Text & Photographs by TERADA Naoko気仙沼の「今」をしっかりと見て帰ろう一ノ関駅周辺にはちょうど桜が満開。東北の春の訪れを告げていた4月19日、土曜の朝、私はJR一ノ関駅にいた。これからJTB東北ふるさと課(化)による1泊2日の「気仙沼うんめえもん...
連載|気仙沼便り|10月「民宿つなかんとの出合い」
連載|気仙沼便り10月「民宿つなかんとの出合い」2014年4月、トラベルジャーナリストの寺田直子さんは、宮城県・気仙沼市へ向かった。目的は20年ぶりに造られたという、あたらしい漁船の「乗船体験ツアー」に参加すること。震災で大きな被害を受けたこの地も、3年の月日を経て、少しずつ確実に未来へ向かって歩きはじめている。そんな気仙沼の、ひいては東北の“希望の光”といえるのが、この船なのだと寺田さんは言う。漁船に導かれるまま、寺田さんが見つめた気仙沼のいま、そしてこれからとは? 唐桑(からくわ)半島の旅は、民宿つなかんとの出合いからはじまった。Text & Photographs by TERADA Naoko見送りは大きな大漁旗をふって安波山の展望スポットを後にした私たちは唐桑(からくわ)半島に向かった。唐桑半島は古くから腕のいい漁師たちを輩出してきた場所だ。半島の海を臨む地域には「唐桑御殿」と呼ばれる漁業で財をなした彼らの家がある。自分の腕で稼いだ証しとして立派な家を建てる豪気と...
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