連載
「連載」に関する記事

家宝として、美術品として、代々引き継いでくれるものを残したい(後編)|MEDICOM TOY
MEDICOM TOY|メディコム・トイ九谷BE@RBRICKプロデューサー中 祥人さん(ミッドランドクリエイション)に聞く(2)株式会社ミッドランドクリエイション代表 中 祥人(なか・まさと)さんの九谷BE@RBRICK開発にかける情熱は、プロジェクト終了後も途絶えることはなかった。ここまで形にしたものを終わりにするわけにはいかない。ジョイント部分の仕組みや3Dプリンターなど新たな成型技術に関しても独自に調べ続けていた。Photographs by OTAKI KakuText by SHINNO Kunihiko可動する磁器があれば、きっとたくさんの人に喜んでいただけるに違いない「昔からBE@RBRICKのことはよく知っていました。BE@RBRICKが誕生した当時、私のマンガのアシスタントにフィギュア好きがいて、『いま女子高生の間ですごく流行ってるんですよ』って。携帯ストラップになったり、アーティストがデザインしたものも数多く発表されていることを知って『へーっ』と思って。数年後...

家宝として、美術品として、代々引き継いでくれるものを残したい(前編)|MEDICOM TOY
MEDICOM TOY|メディコム・トイ九谷BE@RBRICKプロデューサー中 祥人さん(ミッドランドクリエイション)に聞く(1)今回登場いただくのは、可動ジョイントが組み込まれた九谷焼製の400%BE@RBRICKをプロデュースした、株式会社ミッドランドクリエイション代表取締役の中 祥人(なか・まさと)さん。中さんは、「先代から受け継がれてきた美術工芸分野のハイカルチャー。マンガやアニメを代表とする大衆的なサブカルチャー。どちらも緻密で繊細な日本の職人技が高く評価される世界に誇る文化です。これらを結び付けることにより生まれるもの。それは今まで誰も見たことがない新しい芸術性と価値観です」と、語ります。九谷焼の窯元を親戚に持ち、幼い頃から九谷焼に馴染みながら育った中さんは、2013年にミッドランドクリエイションを設立。日本のマンガやアニメ、イラストレーションといったサブカルチャーをコンテンツとした新しい伝統工芸作品を創出し、国内はもとより海外での美術的評価を目指しています。ここでは“...

人(使用者)の行為(Do)が介在することによって変容し、特別な価値を纏うプロダクト|Do
Do|ドゥ喧嘩時の怒りもデザインに。思い出を纏うフラワーベース2000年春、デザイン界に衝撃を与えたプロジェクト"Do”。こちらはデザインコレクティブ「Droog Design」と国際広告クリエイティブエイジェンシー「KesselsKramer」との共同プロジェクト。中でも「ドゥ・ブレイク」と名付けられた花瓶は特にユニークだ。もしも喧嘩をして、怒りが収まらず、この花瓶を床に叩きてしまったとしても、破片はほとんど飛び散らず、外側にヒビは入るものの、割れて砕けることはない。その理由は、内側に施されたシリコンのコーティングによる効果から。花瓶としての機能は損なわれることはなく、水漏れの心配もないから安心だ。激しい怒りがデザインになる。人の行為が介在することで、変容し、特別な価値を纏うプロダクトは、世界に一つだけの花瓶と言えるだろう。ドゥ・ブレイク価格|2万1000円(税別)問い合わせ先TRICO(トリコ)Tel.03-3532-1901http://www.bytrico.com/PRO...

主要デバイスを一新し、究極のスナップシューターに|RICOH
RICOH|リコーライフスタイルに即したシリーズ最高性能の「GR」シリーズハイエンドクラスのコンパクトデジタルカメラの代名詞である「GR」シリーズ。2015年以来となる最新モデル「RICOH GR Ⅲ」が登場する。こちらは、レンズ、イメージセンサー、画像処理エンジン等の主要デバイスを一新し、シリーズの基本コンセプトである高画質、速写性、携帯性をさらに強化。従来機種よりもひと回り小さいボディには、大型のAPS-Cサイズセンサーを搭載し、約2424万画素の高精細な撮影が可能に。また独自の手ぶれ補正機構「SR(Shake Reduction)」を搭載し、直感的な撮影もしっかりとサポートする。さらにはデュアル通信によるスマートフォンとの連携強化、外出時での充電も考慮した「USB type-C」コネクターの採用など、使い勝手の良さにますます磨きがかかっている。RICOH GR Ⅲサイズ|W109.4×H61.9×D33.2mm
重さ|約227g(本体のみ)
価格|オープンプライス問い合わせ先...

10月期の連続ドラマと11月の国際映画祭と・・・|戸田恵子
10月期の連続ドラマと11月の国際映画祭と・・・(1)2018年10月期の連ドラ「僕らは奇跡でできている」。ホームドラマではないけれど、私にとっては久々に家庭の匂いがありました。スタジオで食べる山田さんの料理の美味しいこと美味しいこと。11月、賑やかに第26回キネコ国際映画祭が催されました。期間中、駅から会場までは、様々な楽しいアトラクションもあり、皆さんの笑い声が溢れていました。Text by TODA Keikoピリ辛きゅうりと山田さん2018年10月期の連ドラ「僕らは奇跡でできている」遅ればせながら沢山の皆さまに観て頂いてありがとうございました。私の役は主人公・一輝の家の住み込み家政婦・山田さん。後に母だと分かるのですが。料理上手で中でも一輝の大好物「ピリ辛きゅうり」はネットにレシピが載るほどでした。私ももちろん作りました!ホームドラマではないけれど、私にとっては久々に家庭の匂いがありました。スタジオで食べる山田さんの料理の美味しいこと美味しいこと。いつも高橋一生さんと居残り...

歴史ある陶磁器を現代風に。室内外で使えるプランター|Hasami Porcelain
Hasami Porcelain|ハサミポーリセン植物の美しさを引き立てる、陶磁器のシンプルなプランター長崎県・波佐見焼の伝統を受け継ぎ、ロサンゼルス在住のデザイナー・篠本拓宏(tortoise)のディレクションによって誕生したテーブルウェア「ハサミポーセリン」。一切の装飾を省いたシンプルなフォルムと、スタッキングしやすいモジュール設計、それでいて画一的な工業製品にはない陶磁器本来の素材感と魅力を携えたこの人気シリーズに、新たにプランターが加わった。2サイズ3色展開のプランターは、どれも底面中央に水はけ用の穴があり、室内外での使用が出来る。定番商品のプレートを受け皿として使えるのもモジュール設計ならでは。その植物の持つ美しさを引き立ててくれるのは、こんなシンプルなプランターなのだろう。Planterサイズ|Φ85mm,Φ145mmカラー|ナチュラル、ブラック、クリア価格|2300円~3500円(税別)問い合わせ先東京西海株式会社Tel.03-6431-0062http://www....

連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ 第26回『THE GUILTY/ギルティ』
連載|牧口じゅんのシネマフル・ライフ第26回 現代版『罪と罰』。あなたの想像力に挑むデンマーク発のサスペンス『THE GUILTY/ギルティ』もう長いこと映画を観続けて来ているが、こんな作品と出会えることが、映画鑑賞の醍醐味のひとつなのだとつくづく思う。観客の好奇心、想像力を掻き立て、終演後には深い感慨に浸ることができる。「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」というシンプルな展開は、爽快感や華やかさとは無縁だ。だが、そこには予想だにしないドラマが待ち受けている。Text by MAKIGUCHI June物語を完成させるのは観客の想像力『THE GUILTY/ギルティ』は、完全ワンシチュエーションで進む、88分のドラマだ。主要な登場人物で姿を見せるのは、アスガーという男ただ一人。緊急通報指令室のオペレーターだ。自分が起こしたある事件をきっかけに第一線から退いている警察官だが、どうやら無罪放免となり明日から現場復帰を許されるようなのだ。そんな時、一本の通報を受ける。怯えた女性...