「美しさと機能を兼ね備えた時計は、時代の変化に色褪せない」という製品哲学のもと、1911年にユージン・ブルムとアリス・レヴィが創業。エベルのブランド名は、創設者である2人のEugine Blume et Levyのイニシャルを取って名づけられた。 ’14年には第1回スイス・ナショナル・エキシビジョンで金賞を獲得し、25年にはパリ国際装飾美術博覧会でハイジュエリーウォッチ部門のグランプリを受賞している。 そして創業からわずか数年で、時計界のキーブランドへと成長するに至る。また創業者一族の3代目、ピエール・アラン・ブルムの時代には、同郷の20世紀を代表する建築界の巨匠、ル・コルビジェの哲学への共感から、新たなブランドのスローガンとして「時の建築家」を提唱。このフレーズは、現在もブランドの根幹を支える重要なコンセプトになっている。 特にロングセラーとなった「スポーツ クラシック」は、その理念から誕生したモデル。金属の塊から削り出した、優美で堅牢なケースデザインは、その後の同社製品を特徴づける意匠ともなっている。また1970年代のブレスウオッチ黎明期の時代に、エルゴノミックデザインを取り入れたフィットウェーブ・ブレスを開発しており、エベルといえばこのブレスの完成度の高さを誉めそやす識者も多い。「スポーツ クラシック」のDNAは、その後も改良を重ねながら、現行モデル「エベル クラシック」へと継承されている。 現在のエベルは、2005年の企業再編に伴い、「1911」を中心にしたコレクションの再構築を進めている。07年には4番目の自社製ムーブメントである自動巻きクロノグラフCal.139を搭載したニューモデルも登場しており、その技術力の高さをあらためてアピールしてくれた。 【創業年】1911年 【創業地】スイス、ラ・ショー・ド・フォン 【主なシリーズ名】1911、エベル クラシック、ブラジリア 【問い合わせ先】ムラキ Tel.03-3273-0321
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