911 GT3の刺激的なサウンドを堪能できる初のオープンモデルが登場
CAR / NEWS
2026年4月16日

911 GT3の刺激的なサウンドを堪能できる初のオープンモデルが登場

 

Porsche 911 GT3 S/C|ポルシェ 911 GT3 S/C

 
ポルシェジャパンは、現行911シリーズで唯一の純粋な2シーターオープンモデルとなる「911 GT3 S/C」の予約受注を開始した。
 

Text by YANAKA Tomomi

徹底した軽量設計により最高のドライビングプレジャーを追求

 
911 GT3シリーズのなかで、初のフルオートマチックコンバーチブルルーフを備えたモデルとして登場した「911 GT3 S/C」。高回転水平対向エンジン独特の自然吸気サウンドを固定ルーフなしでも楽しめる1台となった。
 
「911 GT3 S/C」は、ポルシェが「911 S/T」の軽量設計と「911 GT3」の4.0リッター水平対向自然吸気エンジンを組み合わせたと謳うモデル。
 
最新の排ガス規制にも適合するよう設計された最高回転数9,000rpmの水平対向エンジンは最高出力375kW(510ps)、最大トルク450Nmを発生。トランスミッションはショートレシオの軽量6段MTのみで、0-100km/h加速タイムは3.9秒、最高時速は313kmを記録する。
 
爽快なドライビングを楽しむため車両軽量化にも取り組んでおり、「911 S/T」と同じく、ボンネットやフェンダーなどにカーボンファイバーを採用。カーボンファイバー製のスタビライザーとシアプレートも固定ヘッドの「911 S/T」から受け継がれた。
 
足回りも鋳鉄製ブレーキより20kg以上軽いPCCBブレーキシステムを標準装備。「911 S/T」にも採用されたフロント20インチ、リア21インチのセンターロックホイールは軽量マグネシウム製で、これにより約9kgの回転質量が削減されたほか、40Ahのリチウムイオンバッテリーは従来のバッテリーに比べ約4kgの軽量化に貢献し、重量は1,497kgに抑えられた。
 
ルーフは、閉めた状態でもクーペのようなルーフラインを描くことができるマグネシウムリブを使用したファブリックルーフが用いられ、時速50km未満のときに約12秒で開閉が可能。
 
一体型のウィンドディフレクターも搭載され、高速走行時や気温が低い場合でもオープンエアのドライブを楽しむことも。ウインドディフレクターはセンターコンソールのボタンを押すと2秒で開き、時速120kmまでの速度で開閉できる。
 
 
エクステリアはブラックフィルムで仕上げられたフロントウィンドウフレームが特徴。マトリックスLEDヘッドライトを搭載することで、従来フロントバンパーにあった補助ライトユニットが不要となったこともあり、すっきりとした表情となった。
 
リアはコンバーチブルルーフを備えた911としては初めて、ガーニーフラップがリトラクタブルリアスポイラーに装備された。フロントスポイラーリップとリアディフューザーは現行の「911 GT3」から引き継がれたものとなる。
 
また、個性的なビジュアルアイデンティティーを表現するストリートスタイルパッケージ「ポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチャー」もオプションとして用意。
 
フロントフェンダーの目を引くデコレーティブグラフィックと車両側面の“PORSCHE”ロゴはパイロレッド、ホイールはエクステリアのアクセントカラーと調和するスレートグレーネオで塗装され、インテリアでもポルシェクレストの刺繍が施されたアダプティブスポーツシートプラスが目を引くものとなった。
 
「911 GT3 S/C」の価格は3,843万円となる。
 
問い合わせ先

ポルシェコンタクト 

Tel.0120-846-911 

ポルシェ 911 GT3 S/Cをより深く知るために

 
Q. 911シリーズにおいて、GT3とはどのような位置づけのモデルですか?
911シリーズはカレラを基点に、より高性能なカレラS、ターボ、ターボSといった具合にバリエーションが展開されますが、GT3はモータースポーツ直系の技術を公道仕様に落とし込んだ、走行性能に特化した系譜に属します。自然吸気エンジンの高回転サウンドや軽量設計へのこだわりはその象徴で、ターボによる扱いやすい高出力とは異なる、ドライバーが積極的に操ることを前提とした設計思想を持っています。911 GT3 S/Cはその流れを汲みながら、初めてオープンボディを採用したモデルです。
 
Q. オープンモデルなのに、なぜトランスミッションはMTのみなのでしょうか?
オープンカーは一般的に快適性やイージードライブを重視する傾向があり、AT(オートマチック)が主流です。しかし911 GT3 S/Cはショートレシオの6速MTのみに絞ることで、GT3本来のドライバーズカーとしての性格を妥協なく引き継いでいます。コンバーチブルという開放感とMTによる操る歓びを両立させるのが、このモデルの本質的な狙いといえるでしょう。
 
Q. PCCBブレーキシステムが「標準装備」というのは、どれほど特別なことですか?
PCCBとはポルシェ・セラミックコンポジットブレーキの略称で、通常は高額なオプション設定となるシステムです。鋳鉄製に比べ20kg以上の軽量化を実現するだけでなく、優れたフェード耐性も持ちます。それを標準装備とする判断は、911 GT3 S/Cがスポーツ走行を前提に設計されたモデルであることを端的に示しています。
 
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