SIHH 2014
「SIHH 2014」に関する記事
Cartier|驚きと感動に満ちた複雑ムーンフェイズ
Cartier|カルティエロトンド ドゥ カルティエ アース&ムーン トゥールビヨン ウォッチカルティエの伝統を継承したコンプリケーションモデル2014年も豊作となったカルティエ。注目は、ラピスラズリ文字盤のブルーの輝きが美しい、デュアルタイム&ムーンフェイズ機構付きのトゥールビヨンだ。Text by SHIBUYA Yasuhito驚きと感動に満ちた複雑ムーンフェイズ全ジャンルで圧巻の新作を展開した2014年のカルティエ。ミステリーウォッチに代表されるアートピースを筆頭に、美を極めたハイジュエリーモデル、永久カレンダーやトゥールビヨンなど革新のメカニズムを搭載した複雑時計が続々と登場。今年はさらに、カルティエとして初となる300m防水の本格メンズダイバーズウォッチを披露するなど、時計愛好家を唸らせた。 宇宙を彷彿とさせるアストロカレンダー&フライング トゥールビヨンモデルを筆頭に、どれをとっても見逃せない逸品揃いとなった今年の複雑時計のラインナップ。その中で、ぜひ注目して欲しいの...
特集 フランク ミュラーで知られるウォッチランド グループ2015新作発表会|WPHH 2015
ウォッチランド グループのさらなる発展を印象付ける2015年のWPHH職人たちの力作が集結ウォッチランド グループとは、フランク ミュラーを中核とする時計・宝飾ブランドのグループのこと。レマン湖を一望できるジュネーブ郊外の風光明媚な町ジャントゥに位置し、1998年からこの城館において、WPHH(World Presentation of Haute Horlogerie)として独自の新作発表会を開催している。特に注目したいのは、2014年に新コレクション「ヴァンガード」を発表したフランク ミュラーであり、2015年は期待通りに、その本格展開が日本でも開始される。さらに、創業から10周年を迎えるクストスにも大きな注目が集まった。先端技術を駆使した時計作りに一段と磨きがかかり、新素材を採用した時計が登場するなど、勢いが感じられた。毎年、SIHHと開催期間を重ねて開催されているが、年々活況を呈している。今回も、フランク ミュラーのみならず、ウォッチランドグループ全体の進境著しい様子が一段...
PIAGET|大胆な発想が実現した世界最薄の手巻き腕時計
PIAGET|ピアジェピアジェ アルティプラノ大胆な発想が実現した世界最薄の手巻き腕時計ケースと一体化した新ムーブメント、キャリバー900Pを搭載し、手巻きモデルとして世界最薄のケース厚3.65mmを実現した新作をピアジェが初披露。ケースとフレームを一体化ハリウッドセレブ御用達の豪華な宝飾時計ブランドという顔ともうひとつ、スイス屈指のマニュファクチュールという偉大な顔を持つピアジェ。1940年代から複雑時計と同様に高度な技術が求められる超薄型の機械式ムーブメントや超薄型のクォーツムーブメントを開発・製造してきた。世界最薄の自動巻きウォッチや世界最薄の自動巻きミニッツリピーターなど、エレガントな超薄型ウォッチのスペシャリストとして機械式薄型ウォッチの世界記録を毎年のように更新してきたのは、時計愛好家にはよく知られた話。そして今年2014年も、大胆な発想で、手巻きモデルとして世界最薄を実現したモデルを発表した。クルマや航空機のモノコックボディのように、ケースと歯車やバネ、カムを取り付け...
RALPH LAUREN|美学を持つ男のためのクロノメーターウォッチ
RALPH LAUREN|ラルフ ローレンスポーティング コレクション クラシック クロノメーター美学を持つ男のためのクロノメーターウォッチ古き良き時代のテイストをそなえ、愛好家を魅了するラルフ ローレンのウォッチ。2014年のSIHHで発表された新作のなかで注目したいのは、スポーティング コレクションのあたらしい高精度モデル「スポーティング コレクション クラシック クロノメーター」だ。Text by SHIBUYA Yasuhitoどんなシーンでも好感を持たれること間違いなし最新のムーブメント、最新の技術で作られたライフスタイル ブランドのウォッチながら、アンティークウォッチの愛好家も納得する古き良き時代のテイストをそなえている。ラルフ ローレン ウォッチの魅力はまさにこの点に尽きるだろう。アイコン的な存在となった馬の鐙型ケースが特徴の「スティラップ コレクション」、優雅な美しさが際立つ「スリム クラシック コレクション」、アール デコの時代を彷彿させるクラシックテイストの薄型...
A. LANGE & SÖHNE|ケースの裏側に画期的な天文機構を搭載
A. LANGE & SÖHNE|A.ランゲ&ゾーネケースの裏側に画期的な天文機構を搭載ドイツの名門時計ブランド、A.ランゲ&ゾーネから、天文コンプリケーション機構を搭載した新作「リヒャルト・ランゲ・パーペチュアルカレンダー“テラ・ルーナ”」が登場。月の月齢だけを表示する従来のムーンフェイズとは違う、A.ランゲ&ゾーネらしい創作の美が、随所に散りばめてある。Text by SHIBUYA Yasuhito孤高の機械式時計作りは変わらない機械王国ドイツらしくメカニズムの機能と美しさを徹底的に追求した独自の高級時計作りで、1994年のブランド復興以来、一気に時計愛好家なら絶対に目が離せない特別な存在となったA.ランゲ&ゾーネ。2014年もトレンドとは無縁の、孤高の機械式時計作りは変わらない。新作で時計好きならまず注目せずにはいられないのが、日付を2ケタの大きなデジタル数字で表示するアウトサイズデイト機構の文字盤をオフセンターデザインの文字盤右上にセットしたブランドの看板コレクシ...
AUDEMARS PIGUET|時計作りの哲学が込められた一本
AUDEMARS PIGUET|オーデマ ピゲオーデマ ピゲの時計作りの哲学が込められた一本オーデマ ピゲを代表するスポーツウォッチ「ロイヤル オーク オフショア」が今年、さらに進化を遂げた。クロノグラフモデルを全面的にリニューアルし、ケースバックをシースルー化。伝統のムーブメントが目で楽しめるようになった。Text by SHIBUYA Yasuhito伝説のコンセプトモデル最新作スイス3大時計ブランドのひとつ、オーデマ ピゲの顔といえば2012年に誕生40周年を迎えてさらにその魅力が再評価された、ラグジュアリースポーツウォッチの元祖にして代名詞の「ロイヤル オーク」。昨2013年はそのよりタフなモデルである「ロイヤル オーク オフショア」の充実が図られたが、今年もオーデマ ピゲは「ロイヤル オーク オフショア」に引き続きフォーカス。クロノグラフモデルを全面的にリニューアルし、これまでの26170シリーズから26470シリーズに進化した。最大の変更点は、1995年のオフショア登場...
IWC|海洋保護活動のパイオニアに捧ぐ一本
IWC|アイ・ダブリュー・シーアクアタイマー・クロノグラフ“エクスペディション・ジャック=イヴ・クストー”海洋保護活動のパイオニアに捧ぐ一本時計の都スイスで毎年開催される高級時計見本市「SIHH」で、IWCは人気のダイバーズウォッチコレクション「アクアタイマー」を完全リニューアル。中でも注目は、スキューバ潜水装置の開発者であり海洋保護活動の先駆者であるフランス人ジャック=イヴ・クストーに捧げられた「クロノグラフ“エクスペディション・ジャック=イヴ・クストー”」だ。Text by SHIBUYA Yasuhitoジャック=イヴ・クストーに捧げるスイスの中でも最もドイツに近い、ライン川沿いの美しい小都市シャフハウゼンで、質実剛健な「男のための腕時計」を作り続ける名門は2014年、1967年からスタートした人気のダイバーズウォッチコレクション「アクアタイマー」を完全リニューアルした。防水性の向上とともに今回のリニューアルで大きなテーマとなったが、ダイビングシーンに限らず日常で幅広く活用で...
RICHARD MILLE|無敵のラリーチャンプとのコラボモデル
RICHARD MILLE|リシャール・ミル無敵のラリーチャンプとのコラボモデル世界ラリー選手権で前人未踏の9連覇を遂げた、セバスチャン・ローブとのコラボレーションモデルが誕生。文字盤中央部にロータリーGセンサーを搭載したファン必見の1本だ。Text by SHIBUYA Yasuhito重力を可視化するリシャールの新作“時計のF1”として、時計界のタブーを破るメカニズムと素材を積極的に導入。さらにテニス界の頂点を争うラファエル・ナダルを筆頭に、さまざまなジャンルのトップアスリートをアンバサダーに迎えて、その苛酷なフィールドに耐えられる驚異的な耐久性の複雑スポーツウォッチを続々と開発してきた高級時計業界の革命児、リシャール・ミル。これまでのラグジュアリースポーツウォッチ、複雑時計に飽き足らなかった世界のセレブリティたちの間でブームを巻き起こしている。2014年もその快進撃は止まらない。特殊カーボンをケースに採用したラファエル・ナダルとのコラボレーションモデル第4弾や、新たにアンバサ...
ROGER DUBUIS|創設者の魂が宿るコンプリケーションウォッチ
ROGER DUBUIS|ロジェ・デュブイ創設者の魂が宿るコンプリケーション時計愛好家から熱狂的な支持を集めるロジェ・デュブイ。今年は、ブランド創立時に最初に発表された「オマージュ」コレクションにフォーカス。アンバサダーとしてブランドに復帰した創業者兼時計師のロジェ・デュブイ氏と共に新たなモデルを発表した。Text by SHIBUYA Yasuhitoロジェ・デュブイ氏へのトリビュート現代を代表するスゴ腕時計師のひとりロジェ・デュブイ氏が1995年に創立。ダブルフライングトゥールビヨン機構に象徴される機械式メカニズムの究極を追求すると同時に、斬新なデザインで高級時計にあらたな地平を拓く新進ブランドとして、時計愛好家から熱狂的な支持を集めてきたロジェ・デュブイ。2009年にリシュモン傘下となってからはブランドコンセプトの再構築とコレクションの全面リニューアルに着手。現在は「エクスカリバー」「モネガスク」「パルジョン」「ベルベット」と、デザイン的にインパクトのある4つのコレクションを...
MONTBLANC|飽きのこないシンプルムーンフェイズ
MONTBLANC|モンブラン飽きのこないシンプルムーンフェイズ2014年のSIHHでモンブランが発表した注目作は、万年筆でおなじみの「マイスターシュテュック」の名を冠した「マイスターシュテュック ヘリテイジ」コレクションだ。Text by SHIBUYA Yasuhito考え抜かれた端正なデザインヴィルレとル・ロックルとふたつの時計工房を持ち、超複雑時計をゼロから開発・製造できる体制を整えて本格時計ブランドへと、驚異的な躍進を遂げたモンブラン。インク式の記録装置を持つクロノグラフの発明者であるニコラ・リューセックの名を冠した「ニコラ・リューセック」コレクションを筆頭に、コンテンポラリーなテイストの「タイムウォーカー」、クラシックなテイストの「スター」、さらに複雑時計コレクション「コレクション ヴィルレ 1858」と多彩な製品を展開している。2014年はこのコレクション・ラインナップに、新たに魅力的なコレクションが加わった。万年筆でおなじみの「マイスターシュテュック」の名を冠した「...
Van Cleef & Arpels|太陽系の惑星を腕元に
Van Cleeef & Arpels|ヴァン クリーフ&アーペル太陽系の惑星を腕元にヴァン クリーフ&アーペルが2014年のSIHHで発表した新作は、天文好きでなくても思わず欲しくなる、ファンタジックな天文腕時計。Text by SHIBUYA Yasuhito宇宙のゆったりとした時の流れ14世紀に誕生した機械式時計とはそもそも、宇宙の動きを再現する機械であり、教会がこの世界の理を理解し体現していることをアピールするために作られたものだった。だから、ロマネスク&ゴシック建築の傑作として有名なフランス・ストラスブールのノートルダム=ド=ストラスブールのように、ヨーロッパの著名な教会には宇宙、つまり天体の動きを再現した天文時計を備えているところも少なくない。最高峰のジュエラー&ウォッチメーカーとして「ポエティック コンプリケーション(詩的な複雑時計)」をテーマに作品づくりを続けるヴァン クリーフ&アーペルは、こうした中世以来の天文時計の伝統や美学に連なるコレクションとして「ポ...
BAUME & MERCIER|クラシックなテイスト際立つレトログラードモデル
BAUME & MERCIER|ボーム&メルシエクラシックなテイスト際立つレトログラードモデル ボーム&メルシエがSIHHで放った注目の一本は、定番の丸形ウォッチ「クリフトン」にレトログラードを搭載した最新作。Text by SHIBUYA Yasuhito大人の男性のデイリーウォッチとして1950年代のスイス製ウォッチに通じるクラシックでエレガンスな雰囲気。そして、誰もが驚く良心的な価格設定で、2011年から始まったコレクションのリニューアル以来、着実にファンを獲得しつつある1830年創業の老舗時計ブランド、ボーム&メルシエ。2013年に発表した丸型スタンダードウォッチのコレクション「クリフトン」は、優雅なクラシックテイストを求める時代の要請に見事に応えて、世界的な大ヒットを記録した。2014年はこのモデルバリエーションがさらに充実。コレクションの頂点となる初のコンプリケーション、フライングトゥールビヨン機構を搭載した高精度モデルや、初のレディスモデルなどが新たにラインナ...
VACHERON CONSTANTIN|スケルトンの美を極めた逸品
VACHERON CONSTANTIN|ヴァシュロン・コンスタンタンスケルトンの美を極めた逸品ヴァシュロン・コンスタンタンが2014年のSIHHで発表した注目の新作、「パトリモニー・トラディショナル・14デイズ・トゥールビヨン・スケルトン」。メカニズム、装飾の両方で高い完成度を持つ、芸術的逸品だ。Text by SHIBUYA Yasuhito伝統の職人技を凝縮したアートウォッチ1755年の創業から21世紀の現在まで、2世紀を大きく超えてジュネーブ伝統の繊細で優雅な時計作りを一貫して続けてきたヴァシュロン・コンスタンタン。「メティエ・ダール(職人技)」と名付けられた、エナメルペインティングや彫金など伝統の職人技を凝縮したアートウォッチの限定コレクションは、世界の時計コレクター垂涎の逸品として知られている。2014年の新作で同社は、このアートウォッチの世界を“オープンワーク”、つまりムーブメントそのものを中抜き加工やエングレービングで芸術的に装飾し鑑賞できるようにした、いわゆるスケル...
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