トウキョウの素

東京、南青山某所に集う ファッションの手練たち

東京、南青山某所に集う ファッションの手練たち

Liquor,woman&tears 小木基史×大久保篤志ファッションの手練、東京南青山に集うスタイリスト界の重鎮、大久保篤志さんと、Liquor,woman&tears(リカー、ウーマン&ティアーズ)の小木基史さんが、東京南青山にある同ブランドのショップで語り合った、スーツスタイルの最も旬なカタチとは?写真=山下亮一デイリースーツのススメユナイテッドアローズのグループであるということが、ある意味で意外な気もする異色の存在、「Liquor, woman & tears」。かなりくせのあるブランド構成ながら、熱狂的な支持者を多くもつこのショップは、そのセレクションの妙に業界内部からも注目を集めている。そしてその一翼を担っているのが、スタイリスト大久保篤志さんが手がける気鋭のブランド、「The Stylist Japan®」。世代を超えて通じあう大久保さんとLiquor, woman & tearsのディレクター小木基史さんが語り合う「スーツ」にまつわる...
南伊、カプリ島からの香り──カルトゥージア(2)

南伊、カプリ島からの香り──カルトゥージア(2)

カルトゥージア──レモンの梢を駆け抜ける薫風(2)カルトゥージアを取り扱うロゼストの五十嵐太一さんにうかがう後編。イタリアの地域性、なかでも“なぜ南イタリアが素晴らしいのか”について──Photo by Jamandfixナポリは大阪、ミラノは東京?基本的に“南”の人はにおうんですよね。においというか香りですけど。“北”の人たちは、僕にはあまり気にならない。南の人たちはそれぞれに個性的な香りがあるんですよ。そして、彼らは装うということにすごく貪欲です。南のほうがストレートに自分を表現する──そういうことに長けているという気がします。ポケットチーフの挿し方ひとつとっても、南はあえて派手に見えるように挿しています。それに対して北は控えめ。挿さない人もいるくらいです。シャツの柄にしてもそうですね。南に行くほど派手な色になります。陽射しがちがうので派手な色が映える、ということもあるんでしょうけれど。洗練という点では、正直なところミラノでしょう。ただ装うということでは、本能的な欲望としての“...
ジョン ロブのビスポーク詳細レポート

ジョン ロブのビスポーク詳細レポート

JOHN LOBB BESPOKE主張のある美しいビスポークジョン ロブ丸の内店で行われたビスポークオーダー会に、ユナイテッドアローズ会長の重松 理さんが“トライオン(フィッティング)”に来られるときいて、取材と撮影をさせていただいた。フランスから仮縫い状態の靴をもってきたのは、フランソワ・マドニーニさん。完成品とおなじ革でつくった靴を、専用カッターでカットしてフィッティングしていく。やはり、世界でいちばん贅たくなオーダー靴だ。Text by OPENERSPhoto by Jamandfix削る、絞りあげる、伸ばすのミリ単位の攻防戦オウプナーズの名物連載のひとつである重松 理さんの「足跡」─私が愛した靴を語る─を読むほどに、重松さんの理想とする靴のスタイルがわかってくる。とくに連載の「1足目」に書かれているように、幅が狭く非常に細く、ロングノーズの貴族的な靴。重松さんに会って話をきいても、その理想はぶれることがない。今回のジョン ロブのビスポークオーダーには、その理想とする靴を見...
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