堀口義弘
レクサス GS Fに試乗|LEXUS
LEXUS GS F|レクサス GS Fレクサス GS Fに試乗今後のレクサスのあり方を象徴する1台レクサスにおけるハイパフォーマンスモデルの証である「F」の名を冠し、2015年1月のデトロイトモーターショーでデビューした「GS F」。11月に日本でも発売された同車に、モータージャーナリスト大谷達也氏が富士スピードウェイで試乗した。Text by OTANI TatsuyaPhotographs by ARAKAWA Masayukiトヨタが変わったことでレクサスも大きく変貌しようとしているはじめに厳しいことを書いてしまうと、これまでレクサスの走りに感心したことはあまりなかった。プレミアムブランドという割にボディ剛性はあまり高くなく、静粛性やハーシュネスの対処には長けていても足回りの設定は低速向きで、ステアリングフィールなどから運転している実感を得にくかった。だから「ちょっと高級なトヨタ車」という印象をどうしても拭いきれなかったのである。そうしたなか、私にとって唯一の例外ともいえる...
2016年版ピレリカレンダーが登場|Pirelli
Pirelli|ピレリ2016年版ピレリカレンダーが登場際だった女性たちの、あるがままの姿イタリアのタイヤメーカー、ピレリは年末恒例となるカレンダーについての発表をおこなった。43回めとなる今年は、アニー・リーボヴィッツを起用。これまでのセクシー路線とはことなり、さまざまな方面で活躍する女性たちの自然な姿を捉えたものになった。Text by OGAWA Fumio過去の路線との決別2016年のピレリカレンダーが発表された。ひとつのアートとして認められるのが、ピレリカレンダーの特徴だ。その理由は、写真のクオリティ。今回、写真家にはアニー・リーボヴィッツを起用。「社会的、文化的、そしてスポーツやアートの世界で、きわだった業績を残した13人の女性」(ピレリ)が被写体になった。発表会は、さる2015年11月末日のロンドンで行われた。ピレリと聞くと、そもそも、なにを思い浮かべるだろうか。F1とかイタリアのスポーツカーという人は、言うまでもなく、クルマ好き。ミラノに本社を置くピレリは、1872...
新型ポルシェ911に試乗|Porsche
Porsche 911 Carrera|ポルシェ 911 カレラ新型ポルシェ 911に試乗911らしさは健在なりスポーツカーにも、高い環境性能が求められる昨今。長年にわたってスポーツカーの第一線を走り続けてきたポルシェ「911」といえども、例外ではない。991型と呼ばれる現行モデルのマイナーチェンジにさいし、パワートレーンが大幅に刷新されたのだ。はたして、ターボ化とダウンサイジング化が果たされた新型911は、いかなる走りを見せるのか。国際試乗会に参加したモータージャーナリスト、河村康彦氏によるインプレッションをお届けする。Text by KAWAMURA Yasuhiko“リファインの連続”の歴史継続は力なり ―― 恐らくはポルシェ「911」ほどに、そんなフレーズがふさわしく聞こえるスポーツカーはないだろう。何しろ、その歴史は半世紀以上。独特の“かえる顔”に猫背型のボディ。水平対向デザインを採用した6気筒のエンジン。そして、そんな心臓部をボディ後端の低い位置に積むリアエンジンのレイ...
メルセデス・ベンツ、SLK改め新型SLCクラスを発表|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz SLC Class|メルセデス・ベンツ SLC クラスMercedes-AMG SLC 43|メルセデスAMG SLC 4320年めの名称変更メルセデス・ベンツ、SLK改め新型SLCクラスを発表メルセデス・ベンツは、コンパクトなオープンモデル「SLKクラス」に改良を加えるとともに、昨今のモデル名規則にならい「SLC」へと名称を変更し発表した。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)エンジンもダウンサイジング化メルセデス・ベンツのコンパクトなオープンモデル「SLKクラス」がフェイスリフトを果たした。それと同時に名称が「SLC」へと変更される。この新しい名は、昨年からメルセデスが進めているモデル命名規則の統一化によるもので、オープンモデルを表す接頭文字“SL”に、“Cクラスの車格”という意味を組み合わせたもの。新型SLCは、フロントにダイヤモンド ラジエーターグリルを採用したことがエクステリアでの大きな変更点。標準ではこのグリ...
INTERSECT BY LEXUS初の海外拠点をドバイにオープン|LEXUS
INTERSECT BY LEXUS - DUBAI|インターセクト バイ レクサス ドバイ「INTERSECT BY LEXUS」初の海外拠点をドバイにオープンレクサスは、ブランドの体験スペース「INTERSECT BY LEXUS」の初の海外拠点をドバイにオープン。2013年にオープンした南青山につづき、2カ所目となる。Text by YANAKA Tomomi南青山と同様、片山正通氏が空間をデザイン“都市とつながり、人と人、人とクルマが交わる”というテーマのもと、英語で“交差点”などを意味してネーミングされた「INTERSECT BY LEXUS」。レクサスが考えるライフスタイルを体験できるブランドの活動発信拠点として2013年に南青山に誕生した。そして今回、あらたにオープンした「INTERSECT BY LEXUS - DUBAI」は初の海外拠点となる。「INTERSECT BY LEXUS - DUBAI」は、ドバイ国際金融センターの中心に位置。空間デザインを南青山と同じ...
ボクスター&ケイマン、4気筒へ|Porsche
Porsche Boxster|ポルシェ ボクスターPorsche Cayman|ポルシェ ケイマン名称も718に変更ボクスター&ケイマン、4気筒へポルシェは、2016年度中にオープンモデル「ボクスター」およびそのクーペ版「ケイマン」のモデルチェンジをおこない、それにあわせて名称を変更、エンジンも4気筒になることをあきらかにした。Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)伝統の4気筒スポーツモデルの名称を受け継ぐポルシェのミドシップスポーツモデル「ボクスター」と「ケイマン」が、2016年度のモデルチェンジのさいに、名称をそれぞれ「718ボクスター」「718ケイマン」と変更される。これにあわせ、ポルシェの推し進めるダウンサイジングの流れの一環として、エンジンが従来の水平対向6気筒自然吸気から、ターボチャージャー付の水平対向4気筒ターボとなる。このあらたに付加される「718」という名称は、1957年に登場しタルガ フローリオやル・マン24時間などのレースで...
新型「プリウス」デビュー|Toyota
Toyota Prius|トヨタ プリウス燃費が良いだけとは言わせない新型「プリウス」デビュートヨタ自動車は、ハイブリッド専用モデル「プリウス」のフルモデルチェンジをおこない、12月9日より発売を開始した。新型は、シリーズ最高燃費消費率となる40.8km/ℓを達成。また、このモデルはトヨタの「もっといいクルマづくり」を実現に向けた構造改革「Toyota New Global Architecture(TNGA)」の第一号車として、燃費だけでなく、走りや快適性など基本性能の大幅に進化を掲げる。Text by OHTO Yasuhiroリッターあたり40.8kmの燃費ハイブリッドカーのパイオニアである「プリウス」が4代目へと進化した。新型は、トヨタのあらたなプラットフォーム「Toyota New Global Architecture(TNGA)」をもちいて新設計された第一号車で、飛躍的な基本性能の向上を謳う。多くのモデルと共有化できるよう、部品やプラットフォームなどがしっかり作り込ま...
新型MINI クラブマンに試乗|MINI
MINI Cooper Clubman|ミニ クーパー クラブマン新型MINI クラブマンに試乗ファミリーに1台あればなんでもこなせるクルマ「MINI」が属するプレミアム スモール コンパクト セグメントのひとつ上、プレミアム コンパクト セグメントのモデルとして追加された「MINI クラブマン」。先月、日本にも導入されたその新型に、モータージャーナリストの小川フミオ氏が試乗した。Text by OGAWA FumioPhotographs by ARAKAWA Masayuki機能性重視のパッケージング「MINIクラブマン」は、従来のMINIとはちがう。とは、輸入元のBMWジャパンの謳い文句だ。なぜかというと、サイズが大きくなったからだ。もちろん、最大の特徴は、前ヒンジの4枚ドアを備えたところにある。市場調査によると、MINIのオーナーは2台所有が多いけれど、MINIクラブマンなら1台あればなんでもできる、と強調される。それで、従来のMINIでは届かなかったあたらしい市場を狙うよ...