岐阜・東濃地域の「自然」「宿」「文化」

特集|森の神に会う旅~岐阜・東濃地域の「宿」「自然」「文化」

特集|森の神に会う旅~岐阜・東濃地域の「宿」「自然」「文化」

特集|岐阜県の“ウェルネス・ツーリズム”東濃地域の「自然」「宿」「文化」森の神に会う旅世界遺産「白川郷」、三名泉の一つといわれる「下呂温泉」、1300年の歴史を有する「長良川の鵜飼」など、数多くの観光資源を有する岐阜県。その岐阜県が、今年3月社団法人モア・トゥリーズと包括協定を締結し共同で取り組むのが、岐阜県ならではの自然やエコロジーにこだわったあたらしい旅のスタイル「ぎふウェルネス・ツーリズム」である。OPENERSでは、人にも環境にもやさしいこの「ぎふウェルネス・ツーリズム」の魅力を全3回でレポート。今回の旅は、包括協定調印式の際に坂本龍一氏が訪れた足跡をたどるものとなる。県の南東部「東濃エリア」。ヒノキの神宮備林、古民家を移築した宿、地歌舞伎と呼ばれる伝統芸能と、知られざる東濃文化の一端をご覧いただこう。Photographs by JAMANDFIXText by KASE Tomoshige(OPENERS)Chapter 1|森はなんのために在るのか14世紀より伊勢神宮...
特集|森の神に会う旅~岐阜・東濃地域の「宿」「自然」「文化」~Chapter 1

特集|森の神に会う旅~岐阜・東濃地域の「宿」「自然」「文化」~Chapter 1

特集|森の神に会う旅~岐阜・東濃地域~Chapter 1:森はなんのために在るのかヒノキを守りつづける人たち(1)14世紀より伊勢神宮遷宮のための木材を育み、「建築用材の最高峰」といわれている東濃ヒノキの原産地が、岐阜県中津川市だ。この地の林業は連綿と受け継がれてきた伝統にのっとったものであり、その流通も建築用が主である。しかし時代に対応したあらたな取り組みもはじまっている。すなわち木工インテリアであり、ヒノキから生まれた商品の数々である。Photographs by JAMANDFIXText by KASE Tomoshige(OPENERS)サワラの巨木に迎えられる東京から名古屋まで新幹線で1時間40分、名古屋から特急を乗り継いで50分ほどで中津川に到着する。岐阜南東部の「東濃地域」は東京から決して遠くない土地である。今回の取材の要諦は、ひと言でいえば東濃地域の森と文化。まずはその「森」から取材を始める手はずになっている。江戸時代中期に植林がはじまった「木曽ヒノキ」。東濃地域...
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特集|森の神に会う旅~岐阜県の“ウェルネス・ツーリズム”~Chapter 2

特集|森の神に会う旅~岐阜県の“ウェルネス・ツーリズム”~Chapter 2

特集|森の神に会う旅~岐阜・東濃地域~Chapter 2:宿は人なり、食も人なりもてなしの真髄(1)山野草やキノコといった山の恵みはもちろんだが、岐阜において森と同列、いやそれ以上に豊かなのが「川」であろう。揖斐川、木曽川、そして鵜飼いで全国にその名を知られる長良川。岐阜の川がもたらす恵みの最たるものはアユであり、5月の声をきけば黙っていても宿ではアユが出されるはずだ。そして水の良いところは酒が良い――すなわち、岐阜の宿の食事は自ずと充実するのである。Photographs by JAMANDFIXText by KASE Tomoshige(OPENERS)皇太子が宿泊した古民家の宿JR中津川駅から車で約5分、恵那山系の山々と対峙し、中津川の街を一望する雑木林のなかにある「夜がらす山荘 長多喜(ながたき)」。1万坪の敷地内に6棟の古民家を置き、1棟1組をもてなす隠れ里のような宿である。もともと江戸時代から中津川宿本陣脇にて旅籠を営み、昭和8年に現在の場所に居を移したという。多くの...
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