HANHART

1882年、創業者ウィルヘルム・ユリウス・ハンハルトによって、スイスで懐中時計メーカーとしてスタート。創業してまもなく、ドイツのシュヴェニンゲンへ工房を移転し、1924年には機械式ストップウォッチの生産を開始。以来、堅牢で緻密なストップウォッチメーカーとして、ハンハルトの名は知られるようになる。

リストウォッチの製作に着手したのは1938年。ドイツ海軍の依頼で、クロノグラフを製作したことにはじまる。このモデルこそ、現在のフラッグシップである「プリムス」のファーストモデルであり、翌年には「レプリカ」「タキテレ」と、パイロット・クロノグラフの傑作をたてつづけに発表する。しかし、第二次世界大戦の影響により、せっかくの傑作モデルも生産の中止を余儀なくされてしまった。

戦後、生産を開始するようになると、瞬く間にハンハルトの時計は息を吹き返し、「レプリカ」と「タキテレ」はフランス・ドイツ両軍のオフィシャルウォッチに認定される。その後、しばらくはブランドの経営は順調に進むのだが、1960年代になると再び腕時計の生産に断絶の時期が訪れる。

この2度にわたる生産中止の憂き目から、ハンハルトの腕時計は“幻のミリタリーウォッチ”と呼ばれることになる。時計コレクターのあいだでも長年の語り草になってきたのだが、1997年には三たび待望の復活を遂げている。

まず、「レプリカ」と「タキテレ」が再生産され、そして2001年になると、ハンハルトが初めて手掛けた腕時計「プリムス」が登場。2005年からは“ハンハルトレッド”と呼ばれるブランドの伝統的なカラーである“赤”を基調としたシリーズを展開し、「レッドX」をはじめとする、クラシカルに現代的なテイストを取り入れた新作も発表する。

2006年には、これまでのミリタリーばかりでなく、久しぶりにドレスウォッチもコレクションに加える。そしてブランド創業125周年を迎えた2007年には、記念モデルを2品発表して、アニバーサリーイヤーを盛大に祝した。

【創業年】1882年 【創業地】スイス 【主なシリーズ名】プリムス、レプリカ、タキテレ

冒険のパートナーに理想的なウオッチ「ハンハルト パイオニア プリヴェンター9S」|Hanhart

冒険のパートナーに理想的なウオッチ「ハンハルト パイオニア プリヴェンター9S」|Hanhart

パイロット・ウォッチメーカー、ハンハルトのコレクションに新たにプリヴェンター9Sが登場。ブラックPVDケースと9時位置のスモールセコンドが特徴のこのウォッチは、いかなる冒険にも対応する時計だと謳う。
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