この春、最も注目されているといっても過言ではない、新生セリーヌの初メンズコレクション。アーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターのエディ・スリマン氏に幾度もインタビューをし、彼のクリエーションの推移を見続けてきた編集大魔王が、話題のファーストコレクションから7アイテムを厳選ピックアップ!
Direction by SUKEZANE TomokiPhotographs by YAMAGUCHI KenichiStyling by KAWAI KohtaText by HATAKEYAMA SatokoGrooming by 大東京
vol.39 新生セリーヌ、ベスト7【n(j)ú: səlín】
祐真「今春夏からエディ・スリマン氏がアーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターを務める新生セリーヌ。1月にパリで発表された次の秋冬のメンズコレクションを見てきたばかりですが、モデルのキャスティングからショーの演出まで、非常にファンタスティック。すこぶる上質なコレクションでした。
今回は、ファーストコレクションからアウターのみをピックアップしています。実際にアイテムを着用してみるとシルエットに変化があることに気づきます。従来どおり袖は細いけれど、身頃にゆとりが加えられている。今はルーズシルエットが主流で、肩が落ちているデザインが多い中、このバランスは新しいと思いますね。
サンローラン、ディオール オムと遡り、さらのその前のサンローラン ジーンズからエディのコレクションを見続けてきて思うのは、彼の世界観は全く変わっていないし、新しいセリーヌのメンズもすごく彼らしいクリエーションだということ。今回着用したヒョウ柄のコートひとつとっても、ワイルドなモチーフなのに品が良く、インテリジェンスを感じさせる佇まいに仕上がっているのがその証です。
20年ほど前に、彼をインタビューした際『コレクションは、5つの普遍的なテーマを順繰りに表現している』と話していたのが印象的だったのですが、セリーヌのメンズコレクションでの表現にも、その哲学が息づいているのかな。ブランドの性質に寄り添いつつも、自分らしさを打ち出していくエディのクリエーションを、僕はこれからも見続けていきたいと思っています」
コート37万5000円*予定価格(セリーヌ バイ エディ スリマン/セリーヌ ジャパン 03-5414-1401)
*その他/本人私物
CELINE|セリーヌ
コットンツイルのマックチューブコートは、洗練されたレオパード柄がラグジュアリーなインパクトを放つ一着。肩章付きの比翼仕立てといったミニマルなデザインが……
MORE >>
CELINE|セリーヌ
大きめの上襟と柔らかく仕立てた細身のシルエット。フレンチ・シックを体現するトレンチコートは、ディテールまで計算され尽くした巧みなカッティングが光る逸品。日常の……
MORE >>
CELINE|セリーヌ
しっとりとした肌触りのウールのダブルブレストジャケットは、ストイックなモダニティを感じさせる金ボタンの存在感が秀逸。丁寧なハンドステッチや……
MORE >>
CELINE|セリーヌ
肩とベルト、肩章やポケットの玉縁にホワイトレザーをあしらったライダースジャケットは、ブラック×ホワイトのバランスがひときわ絶妙。上質のレザーならではの……
MORE >>
CELINE|セリーヌ
エディ・スリマンが手がけるコレクションのマスターピースでもある黒のライダースジャケット。ショーのランウェイでは、ホワイトシャツにナロータイ、ストライプのパンツに
MORE >>
CELINE|セリーヌ
1つボタンのショート丈で、太めのブラック&ホワイトのストライプが80年代を彷彿とさせるレクタングルスペンサージャケット。インナー、ボトムとも黒で引き締め……
MORE >>
CELINE|セリーヌ
短いスタンドカラーがポイントのスペンサージャケットは、フラットに仕上げたシルバーカラーのボタンが粋なアクセント。学ランのようなかっちりとしたシルエットも
MORE >>
【spot light】
CELINE|セリーヌ
祐真「春夏コレクションの目玉のひとつが、現代音楽家でアーティストのクリスチャン・マークレーとの斬新なコラボレーション。視覚美術の巨匠によるマンガのオノマトペを用いた作品は……
MORE >>