「ダッドスニーカーの魅力」
今回のベスト7は、まだまだ人気継続中のダッドスニーカー。この冬流行のビッグサイズコートやゆったりしたトップス、さらにはコーデュロイパンツやワイドパンツなどとも相性のいいアイテムなので、登場する回数が増えそうです。
Direction by SUKEZANE TomokiPhotographs by YAMAGUCHI KenichiStyling by KAWAI KohtaText by HATAKEYAMA Satoko
vol.29 ダッドスニーカー【dæ'd sní:kərz】
祐真「僕の場合はすでにワードローブの一部となっているダッドスニーカー。ブームとなっている今シーズンは、多くのブランドから様々なタイプのスニーカーが続々とリリースされています。
そのバリエーションはグッチのようにデコラティブなのものから、僕が履いたマックイーンやマルニのようなスムースなタイプまで千差万別。マルジェラのように経年劣化や汚しの加工がされたスニーカーなどもあり、各々のブランドらしさが随所に盛り込まれているのも面白いなと思っています。
そもそもこういうボリュームのあるシューズというのは、ビッグシルエットのコートなどとの相性が抜群。昔から「スリーネック」といわれ、マフラー(首)、グローブ(手首)、シューズ(足首)の3つは、そのひとつが大きくなれば他も大きくなるのが自然の流れ。コートが大きい、パーカもデカい、足元もボリューミーというのは、スタイリング的にもバランスがいいんです。
全体的にゆったりしたいという気分が広がっているのではないでしょうか。タイトからルーズまでいろんなブームを経験してきましたが、流行というものはまるで寄せては返す波のよう。ボリューミーなスニーカーを履いた自分の眺めながらつくづくと感じます」
スニーカー10万2000円(アレキサンダー・マックイーン/アレキサンダー・マックイーン 03-5778-0786) *私物購入アイテム
Alexander McQueen|アレキサンダー・マックイーン
明るいベージュのスエードとカーキのメッシュ、グレーのナッパレザーのトリムを巧みにミックスしたオーバーサイズのランニングシューズ。パッド入りのヒールカウンターとタンにはブランドロゴがあしらわれ……
MARNI|マルニ
スマートなフォルムの「BIG FOOT」は、クラシックな80年代のランニングシューズをモダンにアップデートした一足。アイボリーのコーデュラ地にマスタードの……
GUCCI|グッチ
トレッキングシューズからインスピレーションを得たデザインに、クリスタル エンブロイダリーをあしらったエラスティックストラップがゴージャスなきらめきをプラス。ラバー、スエード、テクニカルキャンバスを組み合わせ……
STELLA McCARTNEY MENSWEAR|ステラ マッカートニー メンズウェア
パンプアップソール&彫刻のようなインパクトのあるアッパーながら、抑えたカラーリングにしているのでクールさが際立つルックス。クルエルティフリーのスピリットに基づき……
LANVIN|ランバン
淡いピンクの色合いが繊細さを浮かび上がらせるミッドカットのダイビングスニーカー。ブランドロゴ入りのバックストラップやツートーンのラバーソールなど、凝ったディテールも満載……
BRANDBLACK × MAISON KITSUNÉ|ブランドブラック × メゾン キツネ
気鋭のスニーカーブランド「ブランドブラック」とのコラボスニーカー。人気モデルの「AURA」をメゾン キツネテイストにアップデートしたもので、フィット感に優れたソック仕様と……
Maison Margiela|メゾン マルジェラ
履き込んだ風合いや経年劣化の加工がユニークな「レトロ フィット」ハイトップスニーカー。スポンジがむき出しになっていたり、アッパーの一部がカットされたルックスが特徴で……
【spot light】
LOEWE|ロエベ
祐真「このスニーカーのソールはいわゆる『アメ』といい、ヌガーやキャラメルのような色合いのことをよくこういう呼びます。アメソールを見ると頭に浮かぶのが、中学生の頃に大好きで履いていたアディダスの……