vol.18「青春の、キャンバススニーカー」MOONSTAR |ムーンスター
一年を通してコーディネートに欠かせないアイテムとなっているキャンバススニーカー。これからの季節、ジャブジャブ洗って天日に干したスニーカーを素足に履くのは実に気持ちがいいし、おろしたての新品をシックな着こなしのドレスダウンに使うのもナイス。ド定番ではあるが、捨てがたい。抜群の小技を次々と繰り出してくれるのもスニーカーなのです。今回の編集大魔王の偏愛アイテムは、あのブランドのあの名品。こだわりの理由にも思わず納得です。
Direction by SUKEZANE TomokiPhotographs by YAMAGUCHI KenichiStyling by KAWAI Kohta Text by HATAKEYAMA SatokoGrooming by 大東京
MOONSTAR “LOW BASKET”|ムーンスター「ローバスケット」
MOONSTAR “GYM CLASSIC HI”|ムーンスター「ジムクラシック ハイ」
祐真 「『ムーンスター』という社名にピンとこなくても、前社名の『月星(化成)』はスタイリストの僕にとっては大いに馴染みのある名前です。原宿近辺でリースに回る際に必ず通る神宮前三丁目の交差点を指差して「月星の角を曲がってください」と、今までタクシーの運転手さんに何千回言ったことか! 今回のテーマでここのスニーカーをピックアップした際、かつてのランドマークを思い出したのは言うまでもありません。
地下足袋の誕生からゴム産業の発展で栄えた福岡・久留米で140年以上の歴史を持つムーンスター。しなやかな履き心地のベーシックモデル『LOW BASKET』や、1960年代のトレーニングシューズをルーツにした『GYM CLASSIC HI』など、妥協を許さないものづくりの姿勢が投影されたキャンバススニーカーは、シンプルななかにもMADE IN KURUMEならではの独自のスタイルを持つ名品といえます。
月(ムーン)と星(スター)のトレードマークが記されたキャンバススニーカーを、学校の上履きとして履いていた経験を持つ人も多いことでしょう。大人になってまた履きたくなるかは別にしても、履いている人を見ればノスタルジックな気分になってくるものです。キャンバススニーカーは青春の思い出を彷彿とさせるアイテムでもあるのかもしれません。チューリップの名曲『虹とスニーカーの頃』を思わず口ずさみたくなります」
LOW BASKET(白)7900円、GYM CLASSIC HI (黒)8900円(ともにムーンスター/ムーンスター カスタマーセンター 0800-800-1792)
ムーンスター/ムーンスター カスタマーセンター
0800-800-1792