36|サブロ

36|サブロ

36|サブロ地域のひとに親しまれる、町の文房具屋吉祥寺の裏道にある古い雑居ビル。小ぶりな間口の小さな店がいくつも軒を連ねるその建物の1階に、「36(サブロ)」という文房具屋がある。 文=加藤孝司古くからある手作業の技術を感じさせる懐かしい文房具幼いころの思い出はセビア色の記憶とともにいまも心にあたたかい気持ちと、ほろにがく甘ずっぱい気持ちを残している。「36(サブロ)」は吉祥寺に店を構える小さな文房具屋だ。子どものころ、色とりどりの色鉛筆やボールペン、ファンシーなイラストが描かれたノートや雑貨が並べられた文房具屋の棚は、いつみても宝箱のように感じられたものだ。古くからある手作業の技術を感じさせる懐かしい文房具たち。毎日つかうものだからこそ、いつもそばに置いておきたいあたたかさにみちたものがほしい。日本ではあまりみかけない、発色の鮮やかなカラーグラシン紙を使った包装紙や封筒は、オリジナルブランドでもある「水縞(mizushima)」のもの。水縞とは水玉模様が好きなオーナーの友人である...
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