Levi's® Made & Crafted™|クリエイティブ ディレクターを直撃!
FASHION / MEN
2015年4月3日

Levi's® Made & Crafted™|クリエイティブ ディレクターを直撃!

Levi's® Made & Crafted™|リーバイス® メイド アンド クラフテッド™

LAにてクリエイティブ ディレクターに直撃インタビュー!

マイルス・ジョンソンが語るブランドの理念

リーバイスの歴史を踏まえたデザインに、現代の革新的な高品質素材と縫製技術を取り入れたモダンラインが「リーバイス® メイド アンド クラフテッド™」だ。ジーンズ、Tシャツ、アウターから小物までフルアイテムで展開するブランドである。そんなリーバイス® メイド アンド クラフテッド™の方向性を決定する最重要人物、クリエイティブ ディレクターのマイルス・ジョンソンをLAで直撃した。

Photographs by INOUE MasaoText by TANAKA Rintarou

ファッションよりも“現在”をうまく組み合わせたい

──あなたは現在「リーバイス® ビンテージ クロージング」(以下、LVC)と「リーバイス® メイド アンド クラフテッド™」(以下、LMC)という2つのブランドのディレクターを同時に担当しています。それぞれがテイストの異なるラインです。実際の製作過程においてはどんな違いがあるんですか?

マイルス・ジョンソン(以下、MJ) 「そうですね、アプローチもプロセスもかなり違います。例えば、最初のリサーチの段階でLVCのチームはまずサンフランシスコ本社にある膨大なアーカイブをしっかりとチェックすることから始めます。しかしLMCはアートギャラリーを歩き回ったり、気に入った風景を探したりと、スタートの仕方が全然違うんです」

──LMCの方がより自由度が高いわけですね。

MJ 「まさにその通りです。やはりLVCはできる限りオリジナルに忠実でなければなりません。しかしLMCはさまざまな角度から表現することを許されています。例えば、トラッカー・ジャケットを作る場合でも、素材はレザー、ナイロン、シルクと、どんな素材で作ってもよいわけです」

──消費者はLMCに対してよりファッション的なアプローチを感じているかもしれません。

MJ 「確かにファッションという要素が、素材選びやデザインを通じてLMCというブランドに注ぎ込まれていると思います。しかしLMCはそこまで“ファッション”を意識したブランドではありません。むしろ我々が過去から学んだことと、ストリートや友人から影響を受けている“現在”をもっとうまく組み合わせたいんです」

──つまり、LMC の基本的コンセプトは、リーバイスの過去と未来をつなぐということですね。とはいえ、実際の製作段階に入るとさまざまな壁にぶつかると思います。その際、デザインやディティールへのこだわりを優先するのか、それとも現在のドレンドや製作上での現実な問題を優先するのでしょうか?

MJ 「それは両方ですね。例えば、LVCは過去のヴィンテージからさまざまなディティールを再現していますが、しかし一方で現代の日常生活においてもまた、機能的な“ワークウェアブランド”なくてはなりません。その結果、自ずと機能的な作業着であるための現代的なアプローチに興味が向かうわけです」

──2013年の秋冬の新作の中でお気に入りのアイテムを教えてください。

MJ 「個人的には黄色のカーディガンと、黒&黄色ボディの『Zig Zag』Tシャツかな。レディスのラインだとデニムとシャンブレーのシャツが好きですね」

Levi's Made & Crafted|マイルス・ジョンソン 02

──コンセプトを練り上げていく過程で、ミシガン州にも取材にいったそうですね。

MJ 「あの旅を経て、たくさんのアイデアが湧きました。当初は特に目的があってドライブしていたわけではなかったのですが、偶然にも旅を続けながら、興味深いことに次々と遭遇したんです。それは色彩的な美であったり、生地、そして厳しい寒さにやられてぼろぼろになった服など、色々なものが我々を待ち受けていました。とても実りの多い旅でしたね」

──LMCでは写真家のデヴィッド・ブランドン・ジーティングクロエ・アフテルなどとのアートコラボレーションも精力的に続けています。

MJ 「アートという要素を加えることで、LMCのコレクションに大きな広がりを与えてくれますからね。洋服をよりアートの領域に近づけるアプローチも引き続きしっかりと模索していきたいですね」

リーバイス® メイド アンド クラフテッド™
http://levismadeandcrafted.com/

           
Photo Gallery