新型MINIの運転支援装置を発表|MINI
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新型MINIの運転支援装置を発表
BMWは、新型MINIについて、デザインコンセプト、エンジン、CM撮影につづき運転支援装置について公表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
最新のテクノロジーによる安全性、利便性の向上
11月18日にワールドプレミアがすでに告知されている新型MINI。BMWは、このあたらしいMINIのにかんする情報を少しずつ公開しており、今回はドライバーアシスタンス、つまり安全や利便性を支援するための装置を発表した。
あらたに用意されるデバイスのそのひとつが、透過型スクリーンに表示されるヘッドアップディスプレイ。BMWの最近のモデルには、フロントウィンドウに投影するタイプのヘッドアップディスプレイが搭載されているが、ミニらしさを演出るするために、ハンドルの奥に透過型スクリーンを設置するタイプを採用したという。
ヘッドアップディスプレイを採用する理由は、もちろん、最小限の視線移動で重要な情報をドライバーに伝えるため。ここに表示さるのは速度やナビゲーションにくわえ、追突警告など緊急を要するアラートになる。
もうひとつの大きな装備は、フロントに搭載されたカメラだ。これは、ここ近年で採用例が急激に増加している、映像をコンピューター解析することにより、ドライブ中の安全性を高めたり利便性を向上させるというもの。
カメラによりもたらされる機能のひとつが、歩行者検知機能付きの追突警告とシティーブレーキ。速度が60km/h以下で作動し、前走車との車間が近すぎるもしくは相対的な速度差がありすぎると判断すると、初めは警告表示。さらに状況が悪化すると、警告灯の明滅と音で回避行動を促すというもの。同時に、ブレーキ圧を高める、ブレーキパッドをディスクに近づけておくといった、急制動操作にそなえた機構的な準備もおこなう。
この警告機能は、エンジン始動と同時に自動的にスタートするが、スイッチでオンオフができる。また、状況にあわせて早め、普通、遅めといった設定が可能となっている。
速度制限および追い越し禁止標識を認識して表示する機能も、カメラを搭載することで実現している。認識は昼間だけでなく夜間でも対応。さらには、天候や時間といった付帯条件も読み取り、内蔵時計やオートワイパー用のレインセンサーを通じて、条件にあった制限速度を表示してくれるという。
このほかにも、今までの前車との車間距離を適切にたもつクルーズコントロール、スペースを計測し縦列駐車可能であればハンドルを自動操作してくれるパーキングアシスト、リアビューカメラ、対向車の有無や周囲の明るさから判断しヘッドライトのハイビームを自動で制御することで夜間の視認性を向上させるデジタルヘッドライトアシストなどを採用する。
いままで少しだけ見えている外観はキープコンセプトに思われる新型ミニだが、その中身は、最新の電子制御技術を搭載し、安全性と利便性を向上させているようだ。