新型ミニ日本での販売を開始|MINI
CAR / NEWS
2015年1月14日

新型ミニ日本での販売を開始|MINI

MINI Cooper|ミニ クーパー
MINI Cooper S|ミニ クーパー S

7年振りにフルモデルチェンジを果たしたミニを国内導入

ビー・エム・ダブリューは、7年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたハッチバックモデル「ミニ」の日本導入を発表した。2002年からスタートしたBMWによる開発モデル以降、好調なセールスを記録するというミニ。ラインナップもハッチモデルのみならず、コンバーチブルなどを追加することで、あらたなファンを獲得。現在は「クラブマン」「クロスオーバー」など7モデルまで、拡大することでシリーズの充実がはかられた。今回、フルモデルチェンジされたのは、その基幹モデルとなるハッチバックだ。

Text by OHTO YasuhiroEvent Photographs by OHTO Yasuhiro

3代目は、よりミニらしさを追求

昨年の東京モーターショーにおいて、日本初披露されたニューミニが早くも日本に上陸。3代目となる新型は、ボディサイズがひとまわりアップ。しかし、ミニのアイデンティティはデザインの隅々まで継承されており、よりミニらしさプロポーションとなっている。

気になるボディは、先代にくらべて、全長+98mm、全幅+44mm、全高+7mmのサイズアップ。同時にホイールベースや前後トレッドもそれぞれ拡大された。これにより走行性能の向上はもちろん、キャビンとラゲッジルームの容積も広がっており、とくにラゲッジルームは先代より51リットルアップの211リットルとなったことで使い勝手が向上した。

ミニのデザインは、箱型のボディやグリーンハウスとも呼ばれる車両周囲を取り巻くウィンドウ配置、その上に被さるようなスタイルのルーフで構成されている。3代目となるニューミニも、この伝統はしっかりと継承。誰もがひと目でミニと理解できるプロポーションをもつ。ミニらしさを象徴する六角形のラジエーターグリルやサイドスカットル、丸いヘッドライトなどにはあらたな解釈をくわえることで、ディテールをより強調させ、ミニのもつ世界観を際立たせるアクセントとして演出されている。

MINI Cooper & MINI Cooper S

MINI Cooper S

ヘッドライトは、LEDタイプのものを設定。このライトユニットには、リング状に発光するようにLEDが埋め込まれており、フロントマスクのあらたなアイコンとなっている。スポーツモデルの「クーパーS」には、先代同様に差別化されたスポーティなエクステリアが与えられており、ハニカムデザインのラジエーターグリルやエアロフロントバンパー、リアアンダースポイラーなどを採用。またクーパーSであることをしめすエンブレムが、グリルやサイド・スカットルに装着されている。

インテリアに目を移すと、ミニらしい雰囲気が守られながらも、伝統であったセンタースピードメーターが、ディスプレイエリアに取って代わられたことに気がつく。このエリアには、TFT液晶ディスプレイか大型の8.8インチ カラーディスプレイのどちらかをセットすることができ、車両の各種機能設定やエアコン、カーナビ、最新のMINIコネクテッドサービスの操作がおこなえる。

移動されたスピードメーターはステアリングポストに移設され、ドライバーの正面へ。あらたなメーターパネルは、スピードメーターを中央にセット。左側にタコメーター、右側に燃料計がおさまる。そして、このモデルからキーシリンダーは廃止され、車内のキーをクルマが感知さえすれば、センターコンソールに設置されたトグルスイッチでエンジンをスタートできるタイプとなった。

MINI Cooper|ミニ クーパー
MINI Cooper S|ミニ クーパー S

7年振りにフルモデルチェンジを果たしたミニを国内導入 (2)

刷新されたエンジン

パワートレインが世代交代を果たし、一新されたことも大きなトピックだ。クーパーSには、2.0リッター直4ターボエンジンを搭載。最高出力は192ps/4,700-6,000rpm、最大トルクの280Nmはわずか1,250rpmから発生する。先代同様にオーバーブースト機能もそなえており、一時的に300Nmへトルクアップさせることができる。

そして注目されているのが、クーパーに導入されたミニ初の3気筒エンジンである。この1.5リッターの直3ターボエンジンは、先代を上まわる、最高出力136psを発揮する高性能なもの。最大トルクも、わずか1,250rpmで220Nmを発生する。クーパーS同様に、オーバーブースト機能をそなえ、短時間ながら230Nmまで向上が可能だ。トランスミッションは、どちらも6段のMTとATが用意されている。

MINI Cooper S

MINI Cooper S

リアアクスルをマルチリンク化するなど、サスペンションシステムにも大幅に手がくわえられた。サスペンション各部の軽量化と剛性向上をおこなうことで、コーナリングの俊敏性と精密な舵角フィーリングを追求し、ミニらしい“ゴーカート フィーリング”をよりきわ立たせているという。これにはホイールベースの延長やトレッドの拡大の効果も反映されている。

もちろん、安全装備の充実化もはかられており、前車接近警告機能や衝突被害軽減ブレーキ、アクティブ クルーズ コントロールなどの数かずの先進的なアイテムを装着することができる。

ラインナップは、スポーティな「クーパー」とハイパワーな「クーパーS」の2タイプを用意。4月12日(土)より、全国のディーラーにて発売が開始される。価格は、クーパーのMTが266万円、ATで280万円。クーパーSはMTが318万円、ATは332万円だ。ミニでは、今後、新規販売店舗の拡大のみならず、既存店舗への投資もおこなっていくことをあきらかにしている。これは新規のみならず既存ユーザーにとってもおおきなメリットを生むことになりそうだ。

また、国内導入に先がけおこなわれた新型ミニ海外試乗会からのリポートも到着しているので、あわせてご覧いただきたい。

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MINI Cooper|ミニ クーパー
ボディサイズ|全長 3,835 × 全幅 1,725 × 全高 1,415 mm
ホイールベース|2,495 mm
トレッド 前/後|1,500 / 1,500 mm
重量|(MT)1,170 kg  (AT)1,200 kg
エンジン|1,498cc 直列3気筒 DOHC ツインパワーターボ
ボア×ストローク|82.0 × 94.6 mm
最高出力| 100 kW(136 ps)/ 4,400 rpm
最大トルク|220 Nm/ 1,250-4,300 rpm
  (オーバーブースト時)|230 Nm/ 1,250-4,300 rpm
トランスミッション|6段MT / 6段AT
駆動方式|FF
タイヤ|175/65 R15
0-100km/h加速|(MT)7.9 秒   (AT)7.8 秒
燃費(JC08モード)|(MT)19.2 km/ℓ   (AT)17.9 km/ℓ
価格|(MT)266 万円   (AT)280 万円

MINI Cooper S|ミニ クーパー S
ボディサイズ|全長 3,860 × 全幅 1,725 × 全高 1,430 mm
ホイールベース|2,495 mm
トレッド 前/後|1,485 / 1,485 mm
重量|(MT)1,240 kg  (AT)1,270 kg
エンジン|1,998cc 直列4気筒 DOHC ツインパワーターボ
ボア×ストローク|82.0 × 94.6 mm
最高出力| 141 kW(192 ps)/ 5,000 rpm
最大トルク|280 Nm/ 1,250-4,600 rpm
  (オーバーブースト時)|300 Nm/ 1,250-4,600 rpm
トランスミッション|6段MT / 6段AT
駆動方式|FF
タイヤ|195/55 R16
0-100km/h加速|(MT)6.8 秒   (AT)6.7 秒
燃費(JC08モード)|(MT)15.8 km/ℓ   (AT)17.6 km/ℓ
価格|(MT)318 万円   (AT)332 万円

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